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【旧約聖書:8】エサウとヤコブ②

ヤコブは、子ヤギを連れて母リベカのところへ持って行った。
リベカは美味しい料理をつくり、それからエサウの衣を取ってきて、
それをヤコブに着せて、子ヤギの毛皮を彼の両腕と首に巻き付けた。
こうして、料理をヤコブに持たせイサクのところへ向かわせた。

すると、イサクは、ヤコブをエサウと勘違いし、リベカの料理を食べ、
エサウを祝福した。
ヤコブの手に触れた時、エサウのように毛深かったからである。
こうして、ヤコブは父を欺き、イサクはヤコブに祝福の口づけをした。

すると、そこに、兄エサウが狩猟から戻ってきた。
そこで、イサクはだまされたことに気づき、身震いした。
エサウは、自分を祝福してくれるようイサクに激しく迫ったが、
イサクはもう祝福はヤコブに与えてしまったのだ…と伝えた。
そして、なおもこう言った。
「おまえ、エサウは弟ヤコブに仕えることとなり、
 おまえには、天からの導きは得られないであろう…」

エサウはこのことで、ヤコブを恨んだ。
そして、弟を殺してやろうと思い始めた。
それを聞いたリベカは、それをヤコブに伝え、
自分の兄ラバンの下へ身を隠すよう言い渡した。
そして、イサクのところへ行き、ヤコブの妻を自分の兄が住む地から
連れてきたいといい、ヤコブを送り出すことに同意させた。

こうして、ヤコブはリベカの兄ラバンの下へ向けて旅立った。

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