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【旧約聖書:9】ヤコブの夢①
ヤコブは、リベカの兄ラバンの下へ向かっている途中、
ある場所につき、そこで一夜を明かした。
彼は横になるとある夢を見た。
1つのはしごが立てかけられており、
その片方の端は天に届き、神の使いたちが登ったり下りたりしている夢だった。
そして、神がその上に立ち、こうヤコブに告げたのである。
「わたしは、おまえの父イサクの神である。
わたしはおまえとその子孫にこの地を与えよう。
おまえの子孫は増えて、東西南北にひろがり、その部族は祝福されよう。
見よ、わたしはおまえとともにあり、おまえを決して見捨てたりしない。」
ヤコブは眠りから覚めて、その場所を聖なる場所とし、
ベテルと呼んだ。
ヤコブはなおも旅をつづけ、東の国へ行った。
その野原には、ある井戸があった。
そこにいる人たちに、ヤコブはこう尋ねた。
「ナホルのラバンという人を知っていますか?」
人々はこう答えた。
「もちろん、知っている、元気ですよ。
ほら、あちらからくる女性が、娘のラケルです。」
すると、ラケルが羊たちの群れと共にこちらに歩いてくるのが見えた。
すると、ヤコブはラケルに駆け寄り、自分は彼女の甥だと告げた。
そうして、ヤコブはラバンの家に行き、彼に事の仔細を告げた。
そこに、ヤコブは1ケ月滞在した。
ラバンは、ヤコブにこういった。
「ただで私に仕えるということはないだろうから、
何が欲しいのか言ってごらん。」
ラバンには姉レアと妹ラケルの2人の娘がいたが、
姿の美しいラケルにヤコブは心惹かれた。
そして、「私はラケルのために、7年間お仕えします。」と言った。
やがて、7年が経ち、ヤコブはラバンにラケルが欲しいと伝えた。
しかし、ラバンは姉より妹の方が先に嫁いではならないと、
姉レアもヤコブの下へ嫁がせた。
そして、レアとヤコブの間には4人の子が生まれた。
ラケルとの間にも、”ヨセフ”という名の男の子が生まれた。