猫と暮らそう(保護猫の迎え方と具体的な費用・世話の手間まで実体験を交えて解説)
猫と暮らしませんか?
私は社会人になり収入の柱ができたことをきっかけに猫と暮らし始めました。2019年から3年間一緒にいますが、毎日が幸せです😊
そんな私は保護猫カフェというところから保護猫を迎えたのですが、その時の具体的な手順や費用、迎えたあとの世話の手間まで実体験を交えながら解説します。
猫を迎えるにあたって、どのように猫と出会えばよいのか。猫を飼うということはどのような費用がかかるのか。日々の世話はどれくらいの手間がかかるのか。旅行の時はどうするのか。など、私が実際に飼う前に心配だったことを実体験を元に解説します!
運命の猫との出会い方
猫との出会いは大きく分けて2つあります(ブリーダーから直接、友達家で生まれた子猫を…などは割愛します)。
まず一点目はペットショップで購入するという選択です。最もメジャーでみなさんのイメージもこちらが一般的ではないでしょうか。
二点目は保護猫を迎えるという選択です。保護猫とは捨てられるなどした猫を自治体や民間団体が保護をして里親を募集している猫を指します。
ペットショップで買う場合と、保護猫を迎える場合のメリット・デメリットを挙げてみました。
まず、ペットショップで買う場合ですが、種類が豊富で様々な品種・性別・サイズ・血統・柄などあなたの希望に沿う猫を探しやすいと言えます。また、基本的には子猫の販売がメインですので子猫に出会いやすい。誕生日や病歴など猫の状態を把握できるところもメリットです。一方で価格は高価でペットローンなどを利用する方も増えているようです。
次に保護猫を迎える場合ですが、まず何と言っても社会貢献ができるところです。以下を御覧ください。
保健所へ7万件の引き取りがあり、1万件は飼い主へ戻り、4万件は譲渡され、2万件は殺処分されています。この命を少しでも救えるのが保護猫を迎える一番のメリットです。ボランティア活動は一切したことがない私ですが、気持ちが良いですよ😊 また、譲渡費用も安価です。基本的にはこれまでにかかった医療費+ワクチン接種代というところが多く2万~4万円ほどです。さらに、保護猫カフェを利用する場合は満足するまでカフェで何日でも遊べるので、じっくり一緒に遊んでみてから決断することができるのも大きなメリットです。
一方で様々な保護猫がいるため、ペットショップのようにそのほとんどが子猫というわけではありません(もちろん子猫もいます)。また、譲渡時に条件があることが多く面倒と感じるかもしれません。こちらは迎える猫の状態や保護団体の方針によってまちまちなのですが、厳しいところだと独身NGであったり、小学生以下のお子さんがいる場合はNGであったり、引き渡し時にスタッフさんが部屋を見に来ることが条件であったりします。一度不幸な境遇に置かれてしまった猫ちゃんなので、二度と同じことが起きないようにするためには仕方のないことだとは思います。
また、こちらはペットショップでも同じかもしれませんが「日中は常に家を空けている」場合は子猫を迎えることは難しくなります。というのも子猫の場合は3~4時間毎にミルクをあげる必要があったり、急な体調変化が起きたりするので基本的には常に猫を見ておける環境が必要になるためです。裏を返せば今テレワークできている場合はこちらをクリアできるので子猫を迎える絶好のチャンスではあります!
このようにどちらにもメリット・デメリットがありますが、弊猫のマルはどうだったかというと…
マルは保護猫カフェから迎えた保護猫です。その時の私は新卒2年目で、毎日出社する生活でしたので日中は常に家を空けており、また独身でした。この日中は常に家を空けている、独身、という点は保護猫を迎えるという点ではマイナスになることが多いのですが、そのような状況でも問題が少ないと思われる猫をスタッフさんと相談しながら結果としてマルを迎えました(あとはもちろん、この子が運命だと思ったからです😊)。
保護猫を迎えるにあたって保健所の譲渡会に申し込む、民間団体主催の譲渡会に申し込む、保護猫カフェに行く、などいろいろ手段はあるのですが、一番気軽にトライできるのが保護猫カフェに行くです。譲渡会ですと毎週日曜日とか時間が決まっていることが多く予定を合わせる必要があるのですが、保護猫カフェでしたらカフェの営業時間に行けば良いのでフラッと行くことができます。もちろんデートなどにもおすすめですよ!
保護猫カフェは保護された猫と遊べるカフェで、カフェという機能を持ちつつ、また譲渡の仕組みがあります。実際に遊んでみて気に入ったら引き取りができるんです!また、普通の猫カフェ気分で飼う気が無くて遊ぶだけでも全然問題ありません。遊びに行くだけでそのお金が保護活動に当てられるので社会貢献にもなります。
実際に行った猫カフェはれおん&にゃんくるというお店です。関東に5店舗展開しており、各店舗に常時20匹ほどいるそうです。こちらの猫カフェの良いところは2点あって、1点目はフリータイムという料金制度があり、それを選択するとすべての店舗に行けるようになります。ですので、20匹 x 5店舗=100匹の猫ちゃんと出会うことができます。また、私が利用した時は条件が比較的少なく、独身でもOK、スタッフさんの家訪問なし、LINEでの定期報告もなしでした。このあたりは迎える猫やカフェの運営方針によって変わっていくことだとは思いますので、詳しくはスタッフさんに確認してください。こちらに譲渡に関して詳しく掲載されています。
また利用したときに感じたこととしては、スタッフさんがすごく猫愛溢れる方だったというところです。こういうスタッフさんに育てられた猫というのは一番安心できました😊
私が猫カフェからマルを引き取った際は上記のような手順でした。
まずは猫カフェへただ遊びに行きます。このとき、にゃんくるでは午前中から気合を入れてフリータイムでの利用がおすすめです💪 フリータイムにすることで東京・神奈川に展開するすべての店舗へ遊びに行くことができます。ここでもし気になった子がいたらスタッフさんに話しかけ、性格などを聞きます。
このとき、上記のようなことを確認するのをおすすめします(特に初めての方は)。猫カフェのスタッフさんは本当に猫ちゃんをよく見ているので、かなり精度の高い回答を得られると思います。
私の場合ですが、猫初心者かつ特に品種や見た目にこだわりが無かったので以下の点だけをスタッフさんにお伝えして、一番それに合致する猫ちゃんを紹介してもらいました。
この飼いやすいを分解すると
性格が安定している大人の猫
子猫のうちはまだ性格がわからないことが多い
爪切りなどケアをさせてくれる
爪切りができないと肉球を傷つけてしまったり、引っかかれたときに怪我をしてしまいます
噛み癖が無い
長期間治療が必要な持病が無い
あたりになります。そこで紹介されたのがマルでした。本当にスタッフさんの目利きは素晴らしく、マルは人懐っこく、爪も切らせてくれて、いたずらも一切無い猫でした🐈
そしてもしこの子が運命だ!と思える猫に出会えたら、その日は帰ります。その場の勢いで決めてしまわないように来店当日の譲渡の申込みはできないルールです。猫は20年生きるので本当に家族として迎えたいかじっくり考えてください。
じっくり考えた結果、運命の猫だと感じた場合はもう一度来店し審査を申し込みます。このときにマンションの契約書などが必要になります。もちろんペット可のマンションでないと譲渡は成立しません。
審査が通りましたら再度来店し、いよいよトライアル開始です!トライアルとは実際に一週間猫を自宅で飼ってみて問題が無いかを確認する作業です。もし問題がなければ正式に譲渡されます😊
トライアル時には上記が必要になります。キャリーケースは猫カフェから自宅まで猫を運ぶ際に使用します。ケージはあったほうが良いとされていて、いきなり広い家だと猫が落ち着け無いのでまずは狭いケージの中に一週間ほど居てもらい、徐々に外に出してあげるようにと教えていただきました。
私はこのあたりを揃えました。
トイレは猫砂タイプではなく、システムトイレがおすすめです!基本的に一週間に一回手入れをすれば良いです。
以上が猫カフェから保護猫を迎えたときの私の実体験でした。あれから3年経ちますが本当に家族に迎えられて幸せです😊
日々のかわいい様子は以下にまとめました😍
猫とコスト
猫を飼った場合の費用は私自身かなり不安でした。ネットで検索すると猫の飼育にかかる生涯費用は100~200万円と言われています。そこで実際にかかった費用をまとめてみました。
生体費はペットショップで購入した場合、譲渡費は保護猫を迎えた場合の概算です。私の場合は保護猫でしたので、譲渡費と、トライアル時に購入したキャリーケースや爪とぎ、システムトイレ、ケージなどを合わせて約5万円ほど初期費用としてかかりました。
またランニングコストは上記です。ミニマムで
餌:1,000円 * 12ヶ月 = 12,000円
トイレシート:400 * 12 = 4,800円
トイレ砂:300 * 12 = 3,900円
ワクチン+健康診断:10,000円
合計30,700円/年かかっています。そこにおやつの「ちゅ~る」や怪我や病気をした場合には治療費がかかってきます。幸い弊猫の場合はまだ5歳で元気ですので病気をすることもなく健康体なので年に1回のワクチン+健康診断にしか医療費はかかっていません。しかし、高齢になるに連れて医療費はどんどん大きくなっていくのだと思います。
うちではメディファスを与えています。ロイヤルカナン、ピュリナワン、モンプチ、シーバ、メディファスを試したのですが、一番気に入ってくれたのがメディファスでした。ロイヤルカナンは猫カフェで食べていた餌なのに、なぜかうちに来た途端一切食べてくれなくて泣きました😭
ちゅ~るは中にヤバいものでも入っているのではないか?!と思うほど猫が大好きなおやつです。パッケージを見ただけで目の色が変わるほどです。
猫のお世話
実際に猫を飼うとどれだけ世話が必要なのかも飼う前は不安でした。事実、子猫の場合はかなりの時間を費やす必要があるようなのですが、成猫は日中バリバリ仕事をしていても問題無く飼育することができています。猫は本当に飼いやすいと思いました。
室内飼いの場合、基本的に運動が足りていないので毎日遊んであげています。最高の時間です😊
餌やりは毎日朝晩2回規則正しくあげています。餌ごとにカロリーの違いがあり、必要グラム数が袋に記載されているのでその通りに計測してあげます。このとき、カリカリマシーンのような自動給餌器を利用すると、タイマー機能で決められた時間に決められた量の餌を出せるのでお忙しい方はおすすめです。
うちでも実際に使っている自動給餌器です。カメラ機能もあって猫の様子を観察できるところが気に入っています。旅行の時は必須です!
水はいつも餌と同時に新しいものへ変えています。あまり飲んでくれない場合は給水器の利用がおすすめです。猫は流れている水を飲むのが好きなようで、給水器のような動きのある水のほうが飲んでくれます。
トイレにうんちを発見したらすぐに回収します。このとき、うんちが臭わない袋がおすすめです。以前はジップロックにいれてゴミ箱に捨てていたのですが、うんちの臭いが漏れてきて悩みの種でした。こちらの袋を使い始めてからは一切臭い漏れがなく、最高です!
そして週に一回システムトイレのトイレシートを交換します。一週間ごとに交換していれば基本的には臭ってこないので最高です。
半月に1回、グルーミングや爪切りなどのケアをしています。定期的に毛をファーミネーターやグローブを使って抜いてあげます。短毛種の場合はこれだけで基本的には良くて、長毛種の場合はこれに加えて毎日のブラッシングが必須です。
二ヶ月に一回、トイレを分解して丸洗いしています。このときにチップをすべて新品に交換します。
そして1年に1回、ワクチンの接種と健康診断を行っています。
いかがでしょうか?猫は独立心が強く一人で遊んでくれるので世話はかなり楽です。飼い始めてから拍子抜けしました😊
旅行の時は
ペットを飼うにあたって、旅行や帰省のときはどうなのでしょうか。
猫の場合、犬のように旅行先に連れて行くことは性格上難しく、好ましくないと言われています。一方で、猫は多少放置プレイをしても大丈夫なので一泊二日程度であれば自動給餌器があれば問題なく旅行へ行けます。こちらは推奨されませんが、私の経験ですと二泊三日はギリギリ大丈夫でした。ただ、すごく心配だったので次はやらないかも・・・しれません。
もし4日以上家を空ける場合は、ペットホテルやペットシッターの利用が便利です。あとは後述しますが友人にお願いをする、というのが最強です笑
猫友の輪
猫友とは猫を飼っている友人のことです。家を長期間空ける場合はペットホテルやペットシッターという選択肢がありますが、猫は環境の変化を嫌うのでできれば自宅で過ごしてもらいたいです。ただ、知らない人を家に入れたくないのも事実…。そこで友人にお願いをする、ということです笑 もちろん、してもらうだけでなく、友人が不在の時は逆にお世話をします。
猫友が居るか、居ないかで猫の飼いやすさは結構変わってくるかもしれません。猫友、重要😊
よくある質問
壁を引っかかないか心配。賃貸にお住まいの場合、こちらが一番気になるかと思います。ただし、こちらは猫によるのでどうしようもないところではあります。スタッフさんに日頃の様子をしっかり聞くことが重要かなと思います。
また、壁を引っかきそうになったら、より猫が好みそうな爪とぎを用意してあげる、という解決方法が一番効果的とされています。爪とぎよりも壁の方がとぎ心地がよいので壁を引っかいてしまうのであって、それよりも好きな爪とぎがあれば爪とぎで満足してくれるというロジックです。
よく聞きますよね笑 家に帰ったら家がめちゃくちゃになっていた、というような体験談。ただこちらも猫の性格次第ではあるのでスタッフさんに日頃の様子を聞くのが良いと思います。ちなみにうちの猫は台所に生ゴミを放置していると漁ります…。生ゴミを放置しない生活になりました。
動物を飼う上でニオイの観点も重要です。実際に飼ってみた感想ですが、猫は比較的ニオイがしません。その成り立ち上、猫は狩りを行うため自分のニオイを消す習性があるためです。全然臭くないので、私もたまに猫を吸っています😍
医療費が心配。こちらは私も現在進行系で心配です。まだ若いので医療費は特にかかっていないですが、高齢になった場合が想像つきません。ちゃんとコツコツ貯金をしておくか、または猫用の医療保険に入るという選択肢もあります。
まとめ
以上、私の実体験を踏まえながら保護猫を迎えた場合の費用や日々の生活を振り返ってみました。お金がかかったり、少し旅行に行きにくくなったり。そんなこともありますが、それ以上に毎日幸せを与えてくれます😊 マル🐈に出会えて本当によかった!毎日が幸せです。
もし、少しでも保護猫が気になった方はぜひお近くの保護猫カフェに遊びに行ってみてください!飼う気が全然無くても、行くだけでボランティアになるので最高ですよ!もちろん、たっくさん癒やされます😊