僕が藤井風さんに出会って変わったこと。
みなさんこんにちは。
僕は現在、YouTubeで藤井風さんの応援動画チャンネルを作成しています。
https://www.youtube.com/@hazusura-windy
今日はこのチャンネルが生まれた経緯についてお話しさせてください。
僕はこれまで何かできないかなぁと考えながら、結局何も結果というものを得られないまま、悶々と過ごしてきました。
誰でも自分って何のために生まれてきたのかなぁ?
自分には何ができるんだろう?
とか考えたことはあると思いますが、僕もその一人でした。
今、こうして過去形で書けるのは、以前に比べて僕が少し成長したのでしょうね。
そのきっかけを与えてくれたのが藤井風さんとの出会いなんです。
こう書くと、全ては風さんのおかげとなりそうですが、さすがにそれはそれなりに年齢を重ねてきましたので言い過ぎになりますね。
本当のところはここに来るまでにいろんなものに影響されて、その積み重ねが風さんによって芽吹いたというのがふさわしい表現でしょう。
でもそれほどに風さんから得た気づきや学びが日々膨れ上がって来るのも事実です。
若い時は何もしなくても、まっ今日くらいいいかと先送りできます。しかし、いつしかそんな言い訳は後悔ばかりの毎日に変わりました。
あぁ、もう自分は若くはないんだ。
自分には何もないし、このまま何もせずに怠惰な日常を過ごして終わっていくんだなぁ。
なんて暗い気持ちになりながら、でもそりゃそうだよな、何もしてないから当然だよ。そんな風に思いながら過ごしていました。
僕は趣味が読書なのですが、小さい頃からミステリ小説が好きで、学校の図書室で出会った江戸川乱歩さんの少年探偵シリーズにハマり、そこからいろんな推理小説を読んでいました。
それはとても愉しい一人の時間だったのですが、今から5年ほど前にふと他の分野の本も読みたいなと思うようになったのです。
もちろん、他の本も読むことはあったのですが、それはあくまで趣味として、もう少し言えば、自分の人生に活かすのではなく、あくまで架空の話として読んでいました。
コロナ禍になる前の年の夏頃、僕はnoteの紹介が書かれた本に出会い(僕は本との出合いは人との出会いと思っているのでこの漢字を使います)、久しぶりにブログを始めようと思いました。
元々文章を書くのは好きなので、誰が見るでもない文章を公開することにハマっていましたが、特に反応があるわけでもなく、まぁそんなもんだなぁと。
でも、やっぱりあれこれと言葉をこねくり回して考えるのが好きなんです。
ちょうどその頃、YouTubeではエンタメ以外のチャンネルも増え始めました。世間ではまだまだTVや新聞を始めとするマスメディアが主流で、YouTubeはあくまで素人が撮った映像を流しているだけという印象が強かったと記憶しています。
そんな中、メンタリストのDaiGoさんやイケハヤさん、マナブさん、マコなり社長さんといった僕よりも遥かに若い世代の人達がどんどん発信し始め、
単純にすごいなぁと思いながら、でも自分はもうオワコンってやつだな、僕がもう少し若い時に動画に出会っていたら、さえない人生も変わっていただろうなと思い見ていました。
でも不思議なもので、毎日そういった若い方達の配信を見ていると、だんだん自分の年齢を忘れて、もしかしたら自分にもまだ何かできるのではないだろうか?
今まで諦めていたのは単なる思い込みではないだろうか?と思い始めたのです。
多くの人がお薦めの本として挙げている『嫌われる勇気』を読んだ時、その漠然とした思いは確信へと変わりました。
その本の中には目的論という話がありました。フロイトの原因論は有名です。簡単に言うと、今の自分があるのは過去のトラウマがあることが原因で現在があると。
しかし、アドラーは真逆で現在の自分を正当化するために原因を作り出したのだと言います。
例えば、もっとお金や時間に余裕があれば本を書けたのにという言い訳は実際にその条件が揃っても、今度は若くないから、集中力がないから、とまた別の理由を作り出して、結局は書きたくない、書けない、書くと世間の評価に晒されて自分に書く才能がないと分かることが怖い、というような潜在的な意識が根底にあると。
僕はこれを読んだ時、ガツンと頭を殴られました。
まさにこれって自分のことだと思ったのです。
僕は本を読むのは好きなので、自分の文章を誰かに読んでもらいたいと思っています。そして、それが誰かの何かのきっかけになれば嬉しいなとも。
もし、自分の書いた文章を誰かに読んでもらいたいなら、ほんのスキマ時間でもいいからスマホで書いてネットに出せばいい。今の時代、動画に出すこともできるし、自分の思いを表現する手段はいくらでも簡単にあります。
昔の人に比べればこんなに手軽な環境が揃っているのに、なぜそれをしないのか?
答えは、目的論だからだ。そう思ったのです。
それから僕は、動画作りにハマりました。年間のサブスク料金が10万円もするツールを利用して、当時流行っていた書籍紹介の動画チャンネルを作ってみたのです。
こう書くと、成功したように思えるかもしれませんが、結果は登録者100人止まりでした。中には3000回の視聴を超えたものもありますが、20本ほどの動画を作って辞めてしまいました。
https://www.youtube.com/@hazusura-Library
翌年の4月にはコロナ禍となり、強制的に家にいる時間ができたので、社会人になって初めての大型の休暇、しかも給料ももらえるというありがたい毎日を無駄に過ごすわけにはいかないと10分の動画に3日くらいかけて頑張って作っていたのですが、
再び、仕事が始まると、いろんな言い訳をして、せっかく払った10万円も使用していないという罪悪感に苛まれました。政府からの支給金が出たので結果的には相殺され、いい経験になったと今では思うのですが。
ただ、何かをしたいという意識だけはその頃から強く思うようになりました。
書籍紹介には、本の選定、台本作り、動画編集、解説音声(なかなかうまく言えず何回も録り直す)などなど様々な学びがありましたが、労力の負担が大きいわりに収益化もできず、挫折してしまったので、
もう少し手軽に動画が作れないかと、もう一つのチャンネルでゲーム実況を始めました。それが今の風さんの応援動画に変わるのですから、人生とは何が起きるか分かりません。
YouTubeの中ではゲーム実況はとても大きな市場ですし、自分もゲームが好きなのでこれなら続けられるかもと思ったのです。好きなゲームを買えるお金がもらえて楽しめたらいいなぁ、なんて思っていたのです。
しかし、もちろんそんなに甘い世界ではありませんでした。
普段のチャンネルでも何回かお話ししているのですが、ゲーム実況と言っても実際は、ただゲームをしながら、こんな風に長々と雑談しているだけなので、
あくまでそのゲームの興味を持った人がどんなゲームなのかなと覗いているだけで、雑談(主に読んだ本の感想)に対するコメントはありませんでした。
僕としてはいわゆるレッドオーシャンのゲーム実況において何とか目立つために読書✖️ゲーム実況という実験を試みたのですが、相性は全く良くありません。
まぁ、それでもゲームの人気によって2万回の視聴を超えるものが時々あったり、チャンネルの登録者数も400人くらいになって驚きはありました。
しかし、収益化の一つの条件である1000人には及ばず、動画の視聴回数も多いものを除けば平均して2桁止まり。結局、登録者も横ばいです。
敗因は分かってはいました。
まず、攻略に重きを置き、うまい編集でないと見られない。さらには新作のメジャーなソフトでないと注目されにくい。
しかし、それには時間もお金もかかります。何より、すでに山ほど人気のYouTuberがいるのです。
だから何か個性を打ち出さないといけない。
でも、無編集、マイナーな安価なゲームや体験版の実況に雑談をしてみても個性はあっても需要が無い。
はっきり言って、ただの趣味の垂れ流しでした。
といって他に何かできることも無い。
そうやって、漫然と動画を作っていました。
そして、あぁこのままこのチャンネルもまたいつか辞めてしまうのだろうな、結局何もできないのか自分と人生諦めモードの毎日でした。
それでもゲームは好きなので、休日になると相変わらず同じスタイルでゲーム実況をしながら雑談をしていたのです。無償だけど、楽しかったので辞められないのです。
もうそれだけでもいいのではないか?だってこんな個人的な動画にも見てくれる人がいるのだから。自己満足が全く無いわけでもないし。そりゃお金がもらえる訳もないし。もう年だし・・・
また目的論に囚われる自分がいたのです。
そんなある日、ふと藤井風さんの『花』という曲にハマり、めちゃめちゃいい曲だと何気なく話した動画が急速に視聴回数を重ね、感謝のコメントが次々とあふれ、登録者がどんどん増えていくという不思議な現象が起こりました。
それまで僕のチャンネルの登録者層は98%くらい男性だったのですが、この頃から一気に女性の登録者が増え始め、今では逆転するくらいの比率になりました。
一体、何が起きたんだ?
もう訳が分かりません。嬉しさよりも得体の知れない戸惑いが大きく、実感がわきませんでした。
コメントを読むと、どうやら藤井風さんの熱烈なファン(風民と言います)に刺さったようなのです。
僕は純粋に曲だけが好きで、元々その曲が使われていたのが『いちばんすきな花』というドラマでした。
そのドラマは『silent』という大人気のドラマを書かれた脚本家・生方美久さんの作品で、僕はドラマのファンだったのです。この作品にはシナリオブックを買うほどハマりました。
生方さんの書かれる秀逸なセリフ回しが僕は大好きなのです。
だから、その時の僕は、全くと言っていいほど藤井風さんのことを知りませんでした。
代表曲とも言える『きらり』すらCMでしか知らないほどで、それを歌っている人なんだなとぼんやり思っている程度の認識しかありませんでした。
味をしめた僕は(何と邪な!)風さんに関する動画をまた作ってみました。すると、また反応がありました。
前回は5000回、今回は7000回を超える視聴回数です。
自分の作った動画を見ていると、回数の数字が1分ごとに見たこともない頻度でぐんぐん上がって行きます。
何これ?こんなの見たことがないぞ!何なんw
3週間ほどであっという間に1000人の登録者を超えました。もちろんこれは元のゲームファンの登録者が加算されてのことでありがたいと思っています。
すっかり嬉しくなった僕は次々と風さんに対する思いを動画にしていきました。
みなさんにいろいろ教えてもらいながら、他の曲も聴くうちにすっかりファンになったのです。
さらに嬉しいことがありました。
あくまで風さんに関する話題に限られるのですが、大好きな本の話ができるようになったのです。
どういうことかと言いますと、風さんの歌詞を読んで思い浮かんだ読書の知識をこじつけトークという形で話してみたら、これが予想外に反響があり、時には感謝の言葉を頂けるようになっていきました。
あれ?もしかして、僕ってみなさんの役に立ってる?
今になると分かるのですが、風さんの応援チャンネルはすでにいくつもあり、万を超える登録者の方もいらっしゃり、こちらもある意味レッドオーシャンではあるのですが、音楽分析や歌詞分析をされる方は多くても、
僕のような読書をこじつけたトークはかなり珍しかったようで、目を引いたのです。
もちろん僕が知らないだけで、全く無いわけではないでしょうし、この先そういったチャンネルも増えていくかもしれません。
ある分野のYouTubeチャンネルにおいて後発組が運営するには差別化が必要だと言われます。
僕がゲーム実況チャンネルに参入した時に考えた稚拙な戦略もこの差別化です。ただ相性は最悪と言えるでしょう。
しかし、藤井風さんのファンの方は人生経験を重ねた方も多く、歌詞に対する反応も様々。僕の印象では言葉について考える方が多く、コメントも丁寧ですごく心がこもっていて深い洞察に気づかされることも度々です。
そういった方に僕の感想が刺激を与えたようなのです。
そして、このチャンネルが今まで僕がやってきたチャンネルと違ってウケた理由がやっぱり差別化なのです。
さらに強みがあります。
それはマネされにくいということです。
だって僕にすら、どんな感想が浮かぶのか分からないくらいですから、マネされようがありません。
仮に同じような形式をとっても同じ本を引用するわけではないでしょうし、同じ感想なら飽きられます。
だからマネされても一向に困らないのです。
もちろん、簡単に動画が作られるわけではありませんが、少なくとも僕にしか作れない動画であることも確かなのです。
この先AIが台頭したとしても、僕の感想が聞きたいと思ってくださる方はきっと見続けてくれるでしょう。
でも、だからこそ適当には作れない。またあの書籍紹介の時のように、時間をかけてファンの方達のことを思い浮かべながら、そして風民として、かつての僕のように全く風さんに興味のない方達に、魅力を伝えるべく日々動画を作っています。
ここで本音をもらしますと、やっぱり動画作りは大変です。最初はただの思いつきで、たまたまウケることもあるでしょう。
でも、そこから先は地道な作業です。
ましてや収益化すると、視聴回数も気にしてしまいますし、何よりせっかくお金を頂いているのだから、どうすれば喜んでもらえるのだろう?と純粋な感想を考えるだけでは作れません。
今の僕にはあくまで趣味や副業の段階ではありますが、いざ自分で運営してみると、本業のYouTuberの方がどれだけスゴイか実感しています。
YouTubeを見ていると、中には辛辣なコメントをされる方もいますが、労力を思うと、僕にはとてもそんなコメントは書けません。
僕が誰かのチャンネルにコメントを残す時は感謝だけです。仮に自分に合わないなと思ったら見るのを辞めるだけです。高評価もつけませんが、低評価もつけません。
もう見ない、それだけです。
でも、心の底には敬意があります。
それほど人の注目を集めるのは難しい。だからこそ、感心するのです。
もっと動画に専念すれば収益も上がるかもしれないし、もしかしたら専業になるかもしれません。僕にはきっと覚悟が足りないのでしょう。
でも、今のところはファンとして楽しみたいし、読書の時間も欲しいので、マイペースに作っていきたい。
過去の自分と比べると、今でも十分に幸せです。
風さんの教えには、今自分が持っている幸せに気づいて大切にして欲しいというものがあります。
そういう風に考えられたらいいなと僕は思いました。『まつり』という曲の歌詞には、毎日愛しき何かの祭りというフレーズがあります。
なんて素敵な考え方だろう!
僕は風さんの曲に触れるたびに、いつもいろんな発見があります。
こんなに若いのに、なんでこんな素敵な考えができるんだろう?
スゴイ!スゴイ!スゴイ!
先にも書いたように何でも全て風さんのおかげとまでは言いません。僕がこれまで影響を受けたものはたくさんあります。
でも、最近一番影響を受けたものは何ですか?と聞かれたら、僕は迷わず藤井風さんとの出会いを挙げます。この年になってこんなに影響を受けるなんてホントにビックリしています。
それくらい僕にとっては、風さんの存在は、そしてその作品は素晴らしい。同じ時代にこんな素敵な若者がいるなんて、ちょっと震えますね。
もっと早くに出会っていたら、なんて思いますが、そもそも僕が若い時には風さんはまだ生まれていませんし、きっと出会うべくして今出会ったからこそ、僕の心に深く深く届くのでしょう。
何より、こんなに長い文章を書きたくなるくらい風さんは僕の日常の一部になっているのです。
そんな素敵な方に出会った奇跡に僕は本当に感謝しています。そしてそのきっかけをくださった風民のみなさんの温かいお気遣いにも毎日感謝しています。
ありがとう、みなさん。僕は救われました。
毎日の生活に不満ばかり言って、自分の弱い心に対峙せず、他人や周りの環境のせいにしていた自分とはもうお別れしました。まずは自分から変えないと何も変わらないことに気づかされました。
風民になれて良かった。本当に良かったです。
長い文章を最後まで読んで頂いてありがとうございました。もし興味がわいた方は僕のこじつけトークも覗いてみてくださいね。
まさか、こんな人生があるなんて。
本当に何が起こるか分からないもんだ(笑)
これからもみなさんと共に風さんから学びを得たいと思います。いつもありがとうございます。
新たに読書のチャンネルも始めてみました。よろしくお願いします。
ここから先は
YouTubeを始めて気づいたこと。
ど素人の僕がYouTubeを始めて気づいた事をまとめてます。
スキはログインしていなくても押せます!ワンちゃんでも押せるほど簡単です。励みになりますので、ここまで読んでくれた記念に押して下さい。いくつになっても勉強は楽しいものですね。サポート頂いたお金は本に使いますが、読んでもらっただけでも十分です。ありがとうございました。