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ゲーム実況動画をやってみて学んだことを書いてみた。

細々とゲームの実況を続けている。

ボツにした動画もあるけれど、気がつけば現時点で437本の動画を挙げているから飽き性の自分としてはビックリしている。

さらに驚くのが、何の変哲もないほとんど編集なしのゲーム画像と全く面白味のないトークに加えて下手すぎるゲームプレイという致命的とも言えるおそまつなゲーム実況チャンネルに、370人も超える人が登録をしているということだ。


チャンネルタイトルより

ちなみにチャンネル内では登録の呼びかけは行なっていない。呼びかける程の手間をかけていないので申し訳ないと思ってそうしている。

ということで、コンサルタントの方からすれば、戦略的に失敗の動画チャンネルと言えるだろう。

一方で、ほとんど更新を停止している、かつて年間10万円のサブスク代を払って作成していたホワイトボードアニメ調の書籍紹介動画チャンネルは、登録者数が100人程度だった。


チャンネルタイトルより

10分の動画を作るのに数日間かかるという事から動画本数も17本しかないけれど、再生動画の多い順に並び替えてみると、最も再生されているものでも2700回程度。そもそも収益化できていないので、赤字のためサブスクをやめて現在に至る。

ちなみにちょうど世界的にウイルスが蔓延したため、国民に一律支給されたお金で偶然補填されたので、いい経験ができたと思っている。物はかんがえよう(笑)


では、ゲーム実況動画の再生回数はどうなのかと言えば、


扱うゲームの人気によって変わるものの再生回数は桁違い。普段は二桁くらいの平均再生数だけど、内容によっては1000回を超えるものもチラホラ出てきた。

登録者というのは、インプレッションという初回に配布される動画に影響するそうで、まずは登録者の中の一定数に表示され、検索なども含めてそのチャンネルにたどり着いた視聴者によって再生された回数が多いほど、比例してYouTube側でどんどんおすすめしてくれるらしい。

人気の動画はどんどん回数を増やし、たとえ内容が良くてもYouTubeが推してくれなければ埋もれてしまうわけだ。

その意味では、仮に次に見てもらえなくても、登録者は多いに越したことは無く、だから毎回呼びかける事が定番となっている。

つまり、あなたのおすすめに表示される動画は登録チャンネルの全てではないし、その中で人気のある動画と未登録だが再生数の多いチャンネルが優先して目に触れやすいということだ。

だから以前に登録はしたけど、見ていないチャンネルというのは増えていくし、最近見ていないけど、おすすめされたので視聴した上で、登録を継続するか解除するかという選択をすることになる。

さて、そんなへっぽこゲーム実況チャンネルでも、チリも積もればで、20万もの再生数になったというから驚愕だ。


通知画面より

これは自慢ではなく、つまり僕みたいな底辺のユーチューバーとも言えないチャンネルでさえ、地道に続けているといろんな人が見ているということになる。

言い換えると、これだけの人(もちろん同じ人が何度も見ている分も含め)が一度でも目にしたとは言え、登録者数は370人程度とも言える。

要因はすでに書いた通りだけど、あえて書いているのは、

大して手間をかけていない動画の方が伸びているという事実だ。


では、この二つのチャンネルの違いは何だろう?

一番大きな違いは

コンテンツに魅力があるかどうか

だ。

マーケティングにおいて、ブルーオーシャンを狙うというのが定説。

分母のデカい市場を狙う。

しかし、そんなおいしい漁業場はあっという間に大きな船によって駆逐される。

魚はあっという間に獲り尽くされ、レッドオーシャンへと変わる。

自宅待機を余儀なくされた時にユーチューバーが増えたのが典型的な例だ。

誰でもマネできるコンテンツをプロがマネすれば素人が勝てるはずが無い。

怪しいコンサルタントより専門家の言うことの方が、さらにはすでに顔が売れている人の方が上書きされるに決まっている。

素人が太刀打ちできるのは、その人にしか無い専門性とそこにある程度の視聴者層が望める場合で、さらにメンバーシップへ導けるのなら参入する意味もあるだろう。

ゲーム実況チャンネルに言い換えれば、単なるゲーム実況ならすでに山ほど人気の実況者がいる。あるいは人気のタレントさんが実況するだけで、同じゲームソフトならそちらを見る確率の方が高い。

たとえ下手なゲームプレイでも、その人そのものに興味があるから一体感もあって視聴時間は長くなる。当然ながら、おすすめ表示は視聴回数と視聴時間に影響する。

では、ゲーム実況はオワコンなのかと言えば、依然として人気のジャンルであることは間違いない。分母がデカいというのはバズる確率も高くなるということだ。

だから、僕のようなド素人でも先述のようにいくつかトンデモ再生数の動画ができるのだ。

では、市場があるところでどうすれば登録者数を増やせるのかと言えば、他者との違いを出すしかない。

これは最近人気急上昇のサトマイチャンネルで聞いたことだけど、


サトマイチャンネルより

分母が大きい市場に後から参入するには、障壁を高くしないと差別化はできない。

つまり、多くの人が見ている中で、他のチャンネルとの違いを明確に打ち出す。簡単に言えば、まだ誰もやっていない切り口で魅せるしかない。

最初にやった人は先行利益がある。二番手、三番手くらいまでならまだ効果もあるだろう。

もちろん先頭で走っている人は、後続の動向には気をつけないといけないけれど、多くのお客様がいればそうそう崩れるものではない。

その意味ではゲーム実況はかなり食い尽くされた感のあるジャンルと言える。

AI技術が発達して、人のマネができるものは簡単に凌駕されてしまう。

ゲーム実況で言えば、セール商品や新作ソフトの紹介は数年後には自動生成されたチャンネルに置き換えられてしまうだろう。

残るとすれば、巧みなトーク力とその人ならではの分析で、データから簡単には生成できない、人間味のあるチャンネルくらいだ。

ゆっくり音声でデータだけを読み上げているチャンネルなら、ある日突然AI実況作成動画に置き換わっても気づくことすらないに違いない。

自分のチャンネルに話を戻そう。

大した努力をしていない僕のゲームチャンネルの話だ。

このチャンネルが細々とでも伸びている理由を自分なりに分析してみると、

一番はネタの新鮮度だ。

レッドオーシャンの中で獲れたての魚には価値がある。

その証拠にゲームソフトによって再生回数が如実に違う。

さらに新作の中でもあまりメジャーではないものには一定のニーズがある。なぜなら実況動画が少ないからだ。しかもインディーゲームは無数と言っていいほどあるので、作品によっては先行者利益がある。

財布の紐が固い現代において、娯楽に使えるお金はできるだけ抑えたい。あらゆるものがサブスク化することもその証拠だ。

ゲームを購入する前にYouTubeで実況や紹介動画を探すことはすでに一般化している。僕の動画チャンネルも登録者のリピートより新規でキーワード検索している人の方が多い。


ゲーム実況だけに購入の参考としてゲームタイトルを検索して見る人が多い


未登録者が多いのは、見たいゲームだけを見ている人が多いから。実況者に魅力があるからではない(苦笑)

なんなら実況動画を見ることで買わずに楽しんでいる人さえいるだろう。

著作権の問題から最初はゲーム実況に及び腰だったメーカーも、今では人気のユーチューバーに案件として無償提供するくらいだし、メーカーごとに実況ガイドラインはあるものの、ゲーム機にも実況機能がついていたり、配信ソフトやアプリもたくさんある。

僕はゲームウォッチ世代だから、家庭用ゲーム機にどっぷりハマった世代だけど、昔はゲームの情報はゲーム雑誌しかなかった。後はせいぜいテレビでたまにゲーム紹介がされるくらいなので、動画で見るという機械は店頭のデモ画像くらいしか無かったのだ。

だからファミコンやスーファミは必ずオープニングタイトルの後にデモ画像が流れ、それが宣伝を兼ねていた。中にはそこだけに力を入れていた作品すらあるほどだ。

子ども時代に、なけなしの小遣い、クリスマスや誕生日、お年玉で数本ソフトを買える(買ってもらえる)程度の中で、友達と貸し借りしながら楽しんだ経験はかけがえのないものだけど、今の子どもはスマホアプリの方が身近だし、ネットやYouTubeで検索するのが当たり前だろう。

今もしも、あなたがゲームチャンネルで人気を取りたいなら、新作ゲームを大量に紹介しまくるのが勝ち筋だ。

しかし、それには資金も時間も必要。

それができる人ならYouTubeで生計を立てる必要もないだろうし、趣味でゲームを遊んでいる方が楽しいに決まっている。

中でも攻略動画というのは非常に手間がかかる。

誰よりも早く、優良な情報をまとめるにはとにかく膨大なプレイ時間が必要だ。最速クリアレビューなんて始めようものなら、まさに時間との戦いだし、実際、発売日の深夜からライブ配信で睡眠を取らずにぶっ通しでプレイしている動画を見ると、実況者の体が心配になるほどだ。

ユーチューバーも楽ではないのだと実感する。

おそらくゲームが好きな人だから実況を始めたのだろうけど、仕事となると大変なのは、どの分野においても言えることだろう。

その人ならではのユニークな切り口や軽妙なトーク、他の人とは違うレビューが無ければ、いくら最速でクリアしても飽きられる。競争は熾烈だ。

とても僕がマネることはできない。

そこで僕なりに何かできることは無いかと考えたのが、インディーゲームや無料の体験版を紹介することだ。これならそんなにお金はかからずにたくさんの動画を挙げることができる。少なくとも新作ソフトを購入するつもりの資金で賄うことはできる。

当たり外れの大きい新作ソフトで外れを引いた時のショックも回避できる。そもそも話題の作品は人気ユーチューバーが間違いなく実況するのだから勝てるはずも無い。

もちろんすでにそういうチャンネルは存在していて、一定の人気があるからマネてみたに過ぎないのだけど、僕のチャンネルが伸びているのはそれしか理由が無い。

なぜなら、僕にはトーク力と呼べるものは無いから紹介がうまいわけでもないし、超絶ゲームプレイなんてのも(見てもらえればすぐに分かるけど)皆無なのだ。

一応知らない人のために説明すると、インディーゲームというのは、メジャーなメーカーが出しているゲームではなく、個人や小規模なチームで作られたゲームのことで、比較的安価な2000円弱のソフトのことだ。

昔は安いゲームはしょぼいものが多かったのだけど、現在ではアンダーテールやヴァンパイアサバイバーズなどに代表されるように、ワンコインで超大作とひけを取らないゲームが増えてきており、ゲーム容量も少なくて低スペックなことから、ニンテンドースイッチにも移植されるくらい人気だ。

PCのゲーム販売サイトの中でも突出して人気の高いSteamは、Windowsパソコンを持っている人ならPS5やXboxが無くても話題のソフトが遊べるし、セールもしょっちゅう行われていて、多くの作品が体験版やアーリーアクセス版を配布しているため、無料や割引価格で試すことができる。

さらに最近ではSteamを運営するValve Corporationが携帯ゲーム機として発売したSteam Deckで、ニンテンドースイッチのように手軽に遊べるため、市場が拡大してきている。

値段的にはPS5よりも高く、10万円を超えるものも珍しくないけれど、価格競争が起きていることも確かで、数年後には今のゲーム機市場を変えてしまう可能性すらある。

ちなみに僕も別のゲーミングPCを購入したので、動画で紹介しています。17分ほどの動画ですが、気になる方はご覧ください。

動画中にも語っていますが、僕が購入した理由はちょっと特殊で、まさしくSteamのゲームを実況したかったから、です。

僕はパソコンがMacなのでWindowsでのプレイが中心のSteam販売作品を慣れている環境で実況したくて購入しました。

つまり、インディーゲームを無料や安価で試して実況するということがチャンネル運営するのにぴったり合ったので購入したわけです。

実はMacにはWindows10が入れてあり、切り替えれば遊ぶことはできるのですが、簡易な動画編集をする際にもなかなか面倒で、動画収録ソフトもいくつか購入しましたが、ROG ALLYというゲーミングハンドヘルPCを購入してからというもの、ゲーム実況が捗り、10万円を超えた出費でしたが大変満足しています。

高価な携帯ゲーム機については様々な意見が飛び交っていますが、購入した立場からすると、

結局、物の値段というのは購入者の満足度であって、その値段に見合う価値が見出せるなら他人の意見は参考程度にして、買ってみるしかないと思います。

そもそもスマホに10万円以上の価値があるなんて、ガラケーの時代なら考えられないことですよね。いろんなことが代用できてしまうので、パソコンを持たない世代が増えるのもうなずけます。

YouTubeを副業として考えるなら、まずは初期投資をなるべく低く抑えることです。ましてや収益化の条件すら満たしていない時点では特に気をつけなければいけません。矛盾するようですが、ストレスの無い環境を作ろうとする余り、いきなり高価な機材を購入しても使いこなせなくて失敗することもよくある話。

GoProを買う前に手持ちのスマホで撮って練習する方が絶対いいです。

これから始めようとする人はすでに手持ちのもので代用できないか考えてみましょう。

ゲーム実況なら、Windowsパソコンをすでに持っている方は、GAMEバーのメニューから録画もできますので、あとは安いマイクさえつなげれば、編集ソフトで最低限の加工をするだけでYouTubeにアップロードできます。

PS4やPS5、Xboxにも同様の機能はあるので、こだわりがなければマイクをつなぐだけでできますよ。実際、僕も最初はPS4でマイクラを実況したのがきっかけです。

と書いたところで釘を刺すようですが、始めるだけなら誰でもマネできます。

問題はいかに他のチャンネルと差別化するかですよね。

これは現在も模索中であり、日々勉強です。

話し方一つとってみても、テンポが悪いなとか、無駄な口癖が多いなとか、話し始めてみたものの脈絡が無さすぎて録り直すこともよくありますし、これはダメだとボツにしたりもします。

差別化という意味では、僕の場合は読書が趣味なので、たまにゲーム実況✖️書籍紹介をしていますが、ゲームをする人は読書はしない方が多いみたいで珍しくはあっても障壁が進撃の巨人並みに高すぎて、ライバルができるどころか門を叩く人さえいない状況です(笑)

掛け算をどれだけ増やすかが今後の課題と言えるでしょう。

ただ更新を続けることで、気をつけないといけないなと思うことがあります。

それは、自分がゲームを楽しむことです。

紹介を主軸に置くと、差別化は薄まります。確かに新作や誰も紹介していない作品は注目されます。しかし、繰り返しになりますが、誰でもマネできる紹介動画はいずれAI動画に置き換わります。

今一番の僕の課題は、僕らしく実況できるかどうか。楽しくないものは続きません。

現在の状況は収益条件には程遠く、念頭にはありませんが、これだけの人にせっかく見て頂いているので、また次も見てみたいなと思ってもらえるような動画を作りたいなとあれこれ考えています。

その意味では情報だけの動画はなるべく作らないようにしていますし、初見のゲームプレイでも自分なりの説明を心がけているつもりです。

そういったことが登録者数が増えている理由なのかな、と今は思っています。

単に登録者数を増やすだけなら、お金をかけて新作ソフトを買い、釣りに近い刺激的なサムネで誘導すればいいでしょうが、それでは継続できないし、何より僕自身が楽しくありません。

せっかく実況するなら楽しみながら継続したい。

でなければ、ここまで続かず書籍紹介のチャンネルと同じ結果になったことでしょう。


分析画面より

ここまで長々と書いて来ましたが、たとえ底辺のYouTubeチャンネルでも実際にやり始めたことで、確実に言えることがあります。

それは学んだ経験はお金では買えないということです。

すごく当たり前のことで、誰でも分かっていることですが、あえて強調しておきます。

つまり、やってみようかな〜と思ってただ眺めていることと、実際にやってみることは全然違うということです。

YouTubeなんてオワコンでしょ、ましてやゲーム実況なんて今さら遅いよと思う人は、もう読んでいないと思いますが、今これを読んでいるあなたに僕が言いたいことは、経験に勝るものは無し、です。

もし、少しでも興味があるものを見つけたら、今自分ができる環境でそれをやってみてください。

マラソンに興味があるけど、フルマラソンなんてとても無理と思うなら、まずはジョギングからでも始めてみませんか?

毎日走るなんて無理?

だったら、今10分間だけ走ってみませんか?

自分の体力の無さや根気の無さに凹むかもしれません。

でも、それが学んだことです。

マラソン選手ってスゴいな、とか。走るのは無理だけど、次から駅まで少し早足で歩いてみようとか、一つ前の駅で降りて歩こうとか。

やってみないと分からないことは必ずあります。

noteを始めてみて、文章を書いてみたけど続かない。有料にしても誰も買ってくれない。

でも、それはやってみたからこそ実感する体験です。

そこで反省したことを次に活かせばいいのではないでしょうか。ダメな理由は試したからこそ分かります。

堀江貴文さんの動画の中で、成功しないのは成功するまで失敗し続けないからという言葉があります。

ではなぜ、失敗し続けないかと言うと恥ずかしいから、と。

でも堀江さんに言わせれば、失敗しているんだから誰も知らないはず。人は成功したところしか見てないのに、なぜ成功するまでやらないのか、行動に移さない人が多すぎる、と。

まさに行動力のある人だから説得力が発言です。

過去と未来を考えると不安が生まれる。

いつやるの?


最後に、僕の大好きな『自助論』の一節を引用します。

莫大な資産価値を持つ土地は、親から譲り受けられるかもしれない。しかし、知識や分別はそうはいかない。金持ちは、他人に金を払って自分のために働かせることはできても、他人から自分のためになる思慮分別を買い取れはしないのだ。

『自助論』三笠書房 竹内均訳

土地を受け継ぐことはできても、知識や知恵は相続できない。裕福な人は金を払って人を働かせることはできるが、ほかの人に考えてもらうことはできないし、いくら金を払ったところで、自分を成長させることはできない。

『新完訳 自助論』アチーブメント出版 久保美代子訳


for though an inheritance of acres may be bequeathed, an inheritance of knowledge and wisdom cannot. The wealthy man may pay others for doing his work for him, but it is impossible to get his thinking done for him by another, or to purchase any kind of self-culture.

Smiles, Samuel. Self Help . Kindle 版

たとえYouTubeという媒体が無くなっても、ここで学んだことは次の何かに活かされます。そんな体験を無料で試せることが僕の一番の原動力なのかもしれません。

読んで頂いてありがとうございました。

とりあえず、続けてみます!


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ど素人の僕がYouTubeを始めて気づいた事をまとめてます。

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