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誰かのコトバ

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いわゆる名言集です。その人が何をしたか、ではなく、いい言葉だなと思ったら更新していきます。
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2019年11月の記事一覧

人間は様々な発明をすることができる。しかし、自然よりも美しく、容易かつ簡単な発明をすることは絶対にないであろう。

なぜなら、自然の発明の中には何一つ過不足がないからである。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

私が教育を受けていないため一部の人々が教養が無いと批判する。彼らは尊大な態度で闊歩するが、その知識は自らの努力で得たものではなく借り物にすぎない。私が書物から学んでいないので、表現すべき事を的確に述べる能力がないと。
しかし、私の専門分野に必要なのは他者の言葉ではなく経験である。

レオナルドのとどまる所を知らない好奇心や進取の気性は、与えられた知識を受け入れるだけでなく、積極的に疑問を抱く事の重要性を教えてくれる。
想像力を働かせる事、そしてあらゆる時代のはみ出し者や反逆児がそうであるように人と違った発想をするThink Different の大切さを 。

レオナルドの世界に浸り、私はこれまで見過ごしてきた当たり前の現象に目を向け、彼のように世界を見ようと努力した。もちろん彼のようになる事など到底かなわない。それでも彼のように生きようとする中で学んだ事がある。
日々、目の前の世界に驚きを見いだそうとする事で、人生は豊かになるのだと。

私は興味の尽きないレオナルドのノートを基に、本を書くことにし、様々な場所を訪ねて原本を見た。

何かを調べるときは必ず原点から始めよという彼の教えに従ったのだ。

「泉で水を汲める者が水瓶から汲んではならない 」と。

レオナルドの非凡な才能は神からの贈り物ではなく、彼自身の意思と野心の産物だ。彼は学校教育を受けておらずラテン語や複雑な計算はできなかった。彼の才能は常人にも理解し、学びうるものだ。好奇心や徹底的な観察力は、我々も努力すれば伸ばせる。彼はちょっとしたことに感動し、想像の翼を広げた。

もし小説家になりたいなら、小説を読まないこと。自分がそれでプロになりたいなら、もっと別のところに目を向けるべきだ 。小説になっているものからなんらかの発想を得たとしても、既にある発想に近いものになり、同時に、読者もほぼそう感じるものになる。 —『読書の価値 』森 博嗣著

今日を生きているという意味においては、若い人も年寄りも同じだ。

ーはずれスライム(永遠の夢想家)

愚者は経験に学び 、賢者は歴史に学ぶ。

ービスマルク

速読をして何が書かれていたのか、どんなあらすじなのかはわかるかもしれない 。
しかし、あらすじを知ることが本を読むことではない。それは音楽を早回しで聴くような行為だ。何の音楽かはわかるかもしれない。
でも、はたしてそれでその音楽の良さがわかるだろうか?

『読書の価値 』森 博嗣

文章を読んでも、本当の意味は理解できない。むしろその逆だ。意味が理解できた時、初めて文章が読めたことになる。速読は読書ではない。しかし多くの読者は、どうもそうではない。特に本を沢山読む方は、文章をそのまま鵜呑みにして、その意味を自分の頭の中で展開していないようなのだ。

森 博嗣

言ってくれ、言ってくれ、私は何かを成し遂げたのか。

レオナルド・ダヴィンチ

成功に必要なのは秀でた才能ではなく決意だ 。精一杯努力しようとする意志の力だ。この意味で、活力とは人間の性格の中心をなす力であり、人間それ自身であるとも言える。

活力によって人は行動を起こし、精魂こめた努力を開始する。そして活力に裏づけられて初めて真の希望が芽生える。

自助論

ある時、ピアノ奏者がベートーベンに手渡した楽譜の最後のページには「神の助けによって、つつがなく演奏が終わるように」と記されていた 。 それを見た彼は、すぐにペンを取り、その下にこう書き足した 。 「神に頼るとはなんたることだ 。自らの力で自らを助けたまえ」 —自助論