仕事の喜びは、ゼロから「自分で仕組みを構築していくこと」を通じ、新たな視座を得ることです。
c0ban取引所広報チームです。
当社(エクシア・デジタル・アセット株式会社 略:EDA)のコンプライアンス・リスク管理部の小澤満美子さん。意外な職務経験を経ての今までと、これからを聞きました。仕事の経験は大事、でもたとえ未経験でもチャレンジできる場がある。小澤さんの経験を通じて、そんな会社の風土を感じとっていただければ嬉しいです。
白衣の「リケジョ」から、「ヘルメット」かぶり山を登るへ
―これまでのお仕事について教えてください。
高等専門学校時代は化学系専攻の「リケジョ」でした。理系、白衣で試験管を持ち実験を繰り返す日々を送ってきました。
卒業後は、地元秋田県の土木工事会社に就職。道路開設工事後の切り拓いた山肌に植える植物を選定するための土壌分析が仕事でした。
道もない山をヘルメット着用で登り、採ってきた土の分析を行い、その土壌に合った植物を役所に提案していました。土木工事会社の中では異色とも言える仕事は面白かったのですが、残念ながらこの会社が倒産したため転職をすることに。
転職先は建設会社でした。ここでは、営業事務を10年ほど担当していました。ルーティンワークを続ける日々、安定した状況とも言えました。一方、自分で物を考えることが減り、成長に対する意欲が芽生えない自分に対して、消化不良気味でした。
そんな中、私の価値観を大きく変えたのは東日本大震災です。東北出身の私にとっては、震災は私事。命、安心して暮らせた日々。当たり前のようにあると思っていたものが瞬時に奪われる無惨さを目の当たりにする中、自分が前進なく過ごす毎日に疑問を持つようになりました。
暗号資産って何?未知の世界にときめいてダイブ
―なぜ暗号資産業界だったのですか?
そんな悶々とする中に出会ったのが「暗号資産」です。なんだかわからないけど、興味を惹かれるままに知識がある方にお話しを聞きに行きました。ブロックチェーンが何かもわかりませんでしたが、外国への送金が手数料無しでできる。銀行口座が持てない国の人の問題を解決できる新しい仕組みであること、世界を変える可能性があることを知りました。そして「自分の知らない他の世界」にトキメキを感じ、暗号資産の世界に飛び込みました。
―暗号資産業界での業務スタートは?
最初の会社は、オフィスには椅子しかなく、社員は7名、全くのゼロベースから暗号資産ビジネスを構築していくスタートアップ企業。私にとっては初めての金融機関での勤務、しかも暗号資産という、未知の分野での仕事は刺激的なものでした。
この会社では、カスタマーオペレーション部門の立ち上げをしました。業務自体も初めて経験すること。わからないことばかりの中、四苦八苦しながら会社の仕組みを作ることは、これまでに得たことがない手ごたえを感じました。
―金融機関への初めての転職で何を感じましたか?
金融機関で仕事をするのは「エリート」の人で、身近には関わりがないという思い込みが覆りました(笑)。自分には縁遠い世界と思っていましたが、実際には金融に関する法律があって、その中で自分が守られていることを知り、「金融」が実は自分の日常に深く関わり、根付いていることがわかりました。これが、私が金融機関、及び暗号資産業界にコミットするようになった起点だったと、振り返って思います。
この会社での業務経験から、金融機関での仕事、暗号資産業界で仕事をしていくことに強い動機を覚えました。
―暗号資産業界での経験を教えてください。
c0ban取引所(EDA)含めて4社で仕事をしてきました。
暗号資産業界ということに加えて、共通しているのは「自分で仕組みを構築していくこと」。
暗号資産業界2社目の会社でも、ゼロベースからのカスタマーオペレーション部門の立ち上げを行いました。基本的に「お客様第一」と思っていたので、お客様が自社サービスを利用する際に、使い勝手がいいことを起点にサービス提供の構築をしてきました。本来は、「お客様第一」とはイコール「利用者保護」を徹底すること。つまり、コンプライアンスの立場から、お客様を守ることが欠かせません。
でも、お客様の利便性と、コンプライアンスの観点から利用者保護を図ることは、相反する場合があります。お客様のためと思うと、「コンプライアンス固いなぁ」と、思うこともしばしばありました。ただ、どんなにお客様に向けていいサービスを提供しても「法律を守っていない」のであれば、会社が根底から崩れてしまいます。
そこを理解した上でお客様へのサービスと、コンプライアンスのバランスをとりながら業務を推進することに手ごたえを感じる日々でした。
同時に「お客様を守る門番」としてのコンプライアンスの重要性と、その業務としての面白さに気づき、コンプライアンス業務への興味が募ってもきました。
また同社在職時は、新規立ち上げ業務の他に、新入社員向けの「暗号資産」に関するワークショップを行うなど、社員教育に携わることもあり、未経験から様々な業務を経験するタフでありかつ充実した日々を過ごすことができました。
そして、コンプライアンス担当としてのデビューへ
―当社のコンプライアンス担当としての業務を教えてください
こうした中エクシア・デジタル・アセット株式会社にご縁をいただき、2020年5月に入社。今はコンプライアンス・リスク管理部で仕事をしています。仕事をしながら、OJTで業務知識を身につける日々です。
現在はコンプライアンス・リスク管理部で社員研修、社内委員会事務局、規程類の改訂、行政機関への対応、業界団体の窓口などを行っています。
―新たなコンプライアンス業務へのチャレンジを通じて、感じることは?
コンプライアンス・リスク管理部は業務上他部署への牽制をかけることが必要です。相手の同意を得ながら、進めることが円滑な業務には欠かせません。自分がカスタマーサポート部門にいたことで、相手の立場、考え方も理解できるので双方の目線を意識しながら、社内折衝することができるのが、「コンプラ未経験」ならではの自分の強みと思っています。
そして、ゼロからのスタートなので、日々業務知識を深化させることが欠かせません。コンプライアンス業務は全く初めて、わからない、でも資料を読み込めば今までの自分の人生に密接にかかわってきたことが沢山あることに気づきます。身近に法律があることに気づく。新たな視座を得ることができるのが面白い。はじめての経験は楽しい。でも、難しいし、勉強することも沢山あるので楽しいばかりではないです。
正直、10のうち楽しいは1です。でもその1が9の苦?を跳ね返すほどの喜びをもたらしてくれます。暗号資産を通じて培った知識は自分に根付いていくので、暗号資産業務に身を置いてきた経験で自分が成長できればと思っています。
プライベートタイムはどんな過ごし方をしていますか?
趣味と言えるかどうか(笑)休みの日は、とにかくよく歩きますね。プラプラ歩きながら街中で目についた面白いオブジェがあったら撮影したり、のんびりとお散歩するのが楽しみです。特に東京駅周辺は歩いていて楽しいです。
あ、あと食べるのも大好き、美味しいものを食べるのが大好き、特にお寿司!
それと、仏像鑑賞するのも楽しみです。仏像の優しくたおやかな表情を見ると心が安らぎます。その造形美に惹かれるので美術館で仏像展があれば、行っちゃいますねぇ。
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話す様子はおだやかで、フェミニン。優し気な雰囲気でありながら、未経験分野にがむしゃらにチャレンジしていくタフさとのギャップに、小澤さんの魅力があふれます。学生時代、土木工事・建設会社にいた時は男性ばかりの中で過ごし、「負けないぞ!」という気概でずっと仕事をしてきたと語る様子は意外ながら、うなずける。そして今、暗号資産という未知の分野で、未経験から仕事を積み上げてきたそのチャレンジ精神で、コンプライアンスという新たな業務に挑み続ける小澤さんは、新しい風をまとって周囲を刺激する存在です。
フェミニンかつタフ、EDAの守護神の1人は女神でした。
取材撮影中の様子、実は仕事に熱中する体で話をしていたのが、「なめこ」の話。味噌汁に入れる「なめこ」が大好きと熱量満タンで話していました!
なめこ好き集まれ!!ではなく、未経験でも、挑む意欲があれば活躍できる場がEDAには沢山あります。興味を持たれた方は気軽にご連絡ください。新しい仲間の参加をお待ちしています!
エクシア・デジタル・アセット株式会社
採用ページ https://open.talentio.com/1/c/exia-da/requisitions/809