【2人声劇】冥界の明快労働環境
■タイトル:冥界の明快労働環境
■キャラ
ハデス:冥界の主 男
冥界をゆるく統治している
よくケルベロスが拉致されることに頭を悩ませている
タナトス:死を司る神 ※性別自由
ハデスの部下、好きな言葉は定時退社
ハデスのことをやや馬鹿にしている節はあるが、仲良く冥界で働いている
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ハデス:…なぁ、タナトス
タナトス:なんすか、ハデス様
ハデス:最近…暇じゃね?
タナトス:いいことじゃないすか
僕大好きっすよ、暇
ハデス:でもさぁ…冥界なのに全然魂が来てねえのよ
そろそろゼウスに釘刺されちゃうわ
…なあ、ハデス…お前ちゃんと仕事しとん?…てさ
タナトス:ぶふっ!今のめっちゃ似てましたよ、動画撮っとけばよかったな
ハデス:まじ?ものまねレパートリーに入れとこ
いや、そんなことはどうでもよくて…あの髭面(ひげづら)おやじになんか言われたくないからさ、暇な原因調べてくんない?
タナトス:髭面おやじならハデス様もそうっすけどね
原因ならわかってんすよ
最近地上で戦争してないらしいんで、死人がめっきり減ってますから魂の回収はまとめてやった方がいいかなって思って、部下に取りまとめさせてます
そのうちドカッと来ますよ
ハデス:ドカッと来るのか~まぁ、ちまちまずっと来るよりはいいか
てか、お前俺のこと髭面おやじって思ってたの?ショックなんだけど
タナトス:俺じゃないっす、ケルベロスの奴が言ってましたよ
真ん中の顔が
ハデス:まじで?あいつ、一ヶ月くらい冥府の底で放し飼いにしてやろ
タナトス:そんなに暇なら、コレ-様でも口説いてきたらどうすか?
気になってるとか言ってませんでしたっけ?
ハデス:いや、まあ、可愛いなぁとは思ってたけどさ…ゼウスとデーメーテールの娘じゃん?
姪っ子に手ぇ出すのはさぁ…倫理的にどうよ
タナトス:冥府の王に倫理説(と)かれても…
コレー様もハデス様の気持ち知ってんだし、いいじゃないすか
ハデス:え、何で知ってんの
タナトス:ヘルメスが言いふらしてました
ハデス:タナトス、ヘルメスに進軍
タナトス:うっす、稟議(りんぎ)あげときます
ハデス:はぁ…まじかぁ…もう…
タナトス:そういえば、今日人少なくないっすか?
ハデス:ミノスとラダマンテュスとアイアコスは旅行だってよ
タナトス:そうなんすね、何で知ってんすか?
ハデス:タイムラインで上がってきた
誘ってくれれば経費で落としたのになぁ~
タナトス:え!経費で落ちんすか!
ケルベロスとかも誘って行きましょうよ、温泉とか
ハデス:いいじゃん、冥府の底で放し飼いの刑が終わってからだな…
ってかケルベロスは?あいつがいない理由知らないんだけど
…もしかしてまたヘラクレスに拉致られてる?
タナトス:またすか~!?マジでふざけてますよあいつ、めんどくせ~
ハデス:エウリュステウスがやらせてるらしいぜ、マジでパワハラだよな
あぁはならないようにしよ
タナトス:そっすね…確認しに行きます?
俺こないだ仕事で魂回収しに行っただけなのに、偶然通りかかったヘラクレスにぼっこぼこにされたんで正直もう会いたくないっす
ハデス:せっかく暇なのに働きたくもねえよなぁ…
タナトス:わかります、でも、そろそろ死にますよ?ケルベロス
オルトロスだってこないだやられたじゃないすか
ハデス:あ~でもさ…死んだら戻ってくるじゃん、ここ冥界なんだから
タナトス:…確かに、ハデス様天才っすね
ほっときましょ
ハデス:うん、それがいいな
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ハデス:(NA)
ここは冥界、地上で命を落とした魂が最後にやってくる場所
タナトス:(NA)
我々の仕事は魂の管理…冥界の川アケロンを渡った魂の中でエリュシオンに行ける魂を選定するのです
しかし、もちろんそれは誰にでもできるような簡単な仕事ではなく、死の番人たる我々にしかできないそれはそれは難しい仕事なのです
ハデス:…はい!タナトスお前今UNOって言ってない!
タナトス;言いました!!ハデス様が聞いてないだけで言いました!!
…ゥノ…って!!
ハデス:それはほぼ言ってないだろ!ウってちゃんと発音できてないんだからさ!!
はい、カード引いてくださぁい!
タナトス:うっわぁ…いかついなぁこのおっさん…わかりましたよ…ったく…
…ところでハデス様
ハデス:ん?
タナトス:なんで頭に矢刺してんすか?
ハデス:はぁ?何言ってんの?頭に矢なんて刺さってるわけ…刺さってんだけど!!何これ!
タナトス:何で気づかないんすか
ハデス:やばいじゃん!どうすんのこれ!!死ぬじゃん!
タナトス:いやいや、冥府の王に死ぬとかないでしょ
大体朝から刺さってましたよそれ
ハデス:言えよ!朝に!
タナトス:私服のセンスと同じだから、新手のおしゃれかなって
ハデス:そんなアバンギャルドなおしゃれしねえよ!
俺の私服を何だと思ってんだ!
ちょっと、取って取って!
タナトス:はいはい…まったくもう…ん…よっと!
ハデス:うおぁぁ…いってえ…
タナトス:これ…エロスの矢じゃないすか?
ハデス:エロス?アフロディーテの息子の?なんで?
タナトス:いや知らないっすよ…なんか思い当たる節無いんすか?
昨日まで3連休だったし、俺もいつから刺さってたのかわかんないっすよ
ハデス:えっと…たしか3日前は…良い感じの大地の裂け目から地上をのぞき見してたんだよね
タナトス:うわ、またコレー様見てたんすか…きしょ
ハデス:違うって!そういえば、そん時は偶然アフロディーテが見えたな
めっちゃくちゃアテナとアルテミスの悪口言っててさぁ…
タナトス:まじ仲悪いっすもんね
こないだもアフロディーテが私事(わたくしごと)ですが、ヘファイストスと旅行に~みたいな投稿してたんすよ
みんなしていいねしてたのに、裏では、私事(わたくしごと)ってお前の投稿なんだから全部私事(わたくしごと)に決まってんだろって超悪口言ってましたよ
ハデス:怖いよなぁ女って…こないだアレスと浮気してるのばれたって聞いたけど許してもらえたんだ
タナトス:いや、どっちが正式な旦那なのかわかんないからみんなビビってるらしいっす
ハデス:弟みたいにオープンにすればいいのに
タナトス:ゼウス様はファンキーすぎっす
今愛人何人目なんすか
ハデス:23って言ってたかな…絶対もっといるよ、やべえよな
で…その後寝ちゃってさぁ
タナトス:寝たんすか?急っすね
ハデス:気づいたら今日の朝だったんだよね
タナトス:いやそれ気絶じゃん!!
絶対そこで矢ぁ撃たれてるじゃん!!
ハデス:えぇ、噓だよぉ
タナトス:うわあ、やっばぁ
あんたが一番怖いっすよ…エロスの矢に撃たれると正気じゃ無くなるはずですから…絶対なんかあったはずっすよ
ハデス:えぇほんとにぃ?記憶飛ばすと誰に謝ればいいかわかんないから困るんだよなぁ…
タナトス:そんな激しめの飲み会の次の日じゃないんすから
なんかおかしいことがなかったか亡者にヒアリングしてみましょうか…
ハデス:OK、その間に溜まってる書類片付けな…きゃ…
タナトス:…どうしたんすか?
ハデス:何この手紙…!
タナトス:…ゼウス様からっすね…えっと?
コレーと結婚したいってマジ?別にええで、好きにして…男ならガンガンよガンガン…さらっちゃうくらいがいいって!って…
ハデス:…え?
タナトス:えええええええ!なんすかこれ!
明らかゼウス様に結婚の許諾取ってんじゃないすか!!
ハデス:お、お、おちおち、落ち着け、れれれ冷静になれ
素数を足して2で割るんだ
タナトス:んなことしてどうなるんすか!?
コレー様が結婚を承諾するとは思えないし…外堀から埋めようとしたってことか…?
でもエロスの矢を受けて冷静な行動がとれるとも思えないし…
…もしかして誘拐したんじゃないすか!?
ハデス:待て待て!してないしてない!ほんと!たぶん…おそらく…きっと…
タナトス:めっちゃ弱気じゃないすか!ちょっと客間見てきますね…!
ハデス:…頼むわ
(タナトスが部屋を出ていく)
ハデス:えぇ…ちょっと待って…なにごとぉ…何もしてない…と思うんだけどなあ…
いや、だいじょうぶ!きっとだいじょうぶだよ!
俺の性格を思い出せ…誘拐とかできるタマか?いいやぁ無理だよな…うん…結局何もないんだよ
こう…タナトスが走ってきてバンとドアが空き…
タナトス:ハデス様!
ハデス:お!どうだった!
タナトス:コレー様いました!
ハデス;ガッデム!!なんで!!
タナトス:ハデス様が連れてきちゃったみたいっす!!
ハデス:オーマイゴッド…!
タナトス:あんたが神でしょ!
いや~まじでやってんなぁほんと…これ、たぶんアフロディーテの策略っすよ
ハデス:…え、どゆこと
タナトス:ほら、最近コレー様ってアテナ側についてましたから…アフロディーテもかなりうざがってたんすよ
だからハデスと結婚させたろっていう
ハデス:え、俺罰ゲームみたいな扱いにされてんの!?
タナトス:罰ゲームでしょ
ハデス:ぶっ飛ばすぞ
ちょっとまってぇ…俺、コレーになんかひどいこととかしてなかった?
タナトス:連れてこられたものの、もじもじしててなんもしてこなかったらしいっす
さっすが冥府の底に愛された男
ハデス:普通に陰キャって言えよ
もうさっさと帰してあげよう、ほんと申し訳ない
タナトス:それが…
ハデス:なに?まだなんかあんの?
タナトス:冷蔵庫で冷やしてたザクロ食べちゃったみたいで…
ハデス:終わった~
タナトス:
冥府で食事をとると、冥府の住人になる…それはオリンポスの神々ですら破れない掟(おきて)っす…
ハデス:まっじでやべえじゃん…!!
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ハデス:え~…ということで、第1回コレーの処遇を決めようぜ会議を始めます
ほかの部下が旅行中、そしてケルベロスがヘラクレスに拉致られてる今、この大問題は我々でしか解決できません
ではタナトス君、何か案がありますか
タナトス:はい、やはりハデス様が潔く首をはねて死ぬというのはいかがでしょうか
ハデス:うん、無理…冥府の王だし、死んだりしないし
タナトス:十二神(じゅうにしん)の前に裸で飛び出て泣きながら土下座するなんてどうです?
ハデス:お前も正気じゃなくなったの?
はぁ…もう帰すこともできなくなっちゃったし…コレーずっと泣いてるしなぁ
タナトス:そりゃあ、こんなオリンポスの神々が誰も来たがらない薄暗いクソの掃き溜めみたいな場所にずっといなきゃならないってなったら…絶望ですよね
ハデス:そのクソの掃き溜めが君の職場でもあるんだよ?
いや、そんなことよりも…今最も俺が恐れているのはデーメーテールだ
タナトス:デーメーテール様…確かに、あの子煩悩(こぼんのう)のことですから何が起こるかわかりませんよ
そうだ、前にヘイムダルの眼のコピー品借りたんすよ
千里眼…とはいかないまでもオリンポスの神様の動向くらいなら探れるアイテムっす
ハデス:いいもの持ってんじゃん
それがあれば、デーメーテールが何してるかわかるぞ
早速起動して
タナトス:はい…デーメーテール様を設定して…よし、起動
ハデス:…お、映ったぞ
ここは…ゼウスの部屋じゃん
タナトス:ゼウス様のところに行ったみたいっすね
まあ確かに、今ハデス様以外でコレー様の手がかりを知ってるのはゼウス様だけですからね
ハデス:これあれだな、後ろにさゼウスがいつも座ってる椅子があんのよ
ちょっと視点回してもらえる?
タナトス:うす…ゼウス様、いますね
ハデス:いるな…
タナトス:デーメーテール様がボコボコにしてますね
ハデス:してるな…
タナトス:いったん切りましょうか
ハデス:そうだな…
タナトス:これは…ハデス様もボコボコっすね!
よかった~それで一件落着かぁ
ハデス:してないしてない!思考を放棄するんじゃないよ!
タナトス:だってもうこれデーメーテール様に殺されますよ!
ヘイムダルじゃなくても見える未来でしょ!
ハデス:…こうなったら、腹をくくろう
タナトス:…どうするつもりっすか?
ハデス:コレーに冥府のことちょっとでも好きになってもらって、少しでもこっちの味方になってもらえるようにしよう
タナトス:…え?
ハデス:やはり、遠回りこそが最短の道…
俺、行ってくるわ
タナトス:待って!無理でしょ!ハデス様!
タナトス:(NA)
こうして始まった、ハデス様によるコレー様の意識改革は僕の予想を裏切り、思いのほかうまくいったのでした
というのも、元来優しく面倒見のいいハデス様とコレー様の相性は意外とよかったのです
コレー様もオリンポス十二神(じゅうにしん)とは孤立し、一人で冥府の管理を行うハデス様の境遇に同情され、ハデス様と共に過ごすことを決められたのでした
ハデス:…結婚しちゃったなぁ
タナトス:いや、ほんとそれっすよね
マジでビビりました
ハデス:俺があげた名前…喜んでくれてるかな
タナトス:結構センスいいと思いましたけどね、ペルセポネ
ペルセポネ様も自己紹介の時は、コレーじゃなくて、ペルセポネって名乗ってるみたいですし気に入ってくれてんじゃないすかね
ハデス:いやぁ…照れちゃうなぁ…ところでさ
最近、忙しくね?
タナトス:…まぁそうっすね
ハデス:俺、基本冥府から出れないから外の様子とかわかんないんだけど…なんかあったの?
タナトス:あ~僕も最近、魂集めは部下に任せてるからなぁ…
そういえば、デーメーテール様が最近いなくなったらしいっすよ
ハデス:へ!?デーメーテールが!?
タナトス:どうしたんすか?変な声出して
ハデス:デーメーテールって言ったらさ…豊穣(ほうじょう)の神様よ?
それがいなくなったとなれば…地上が荒れ果てて、食べ物が採れなくなる…
人間からの貢物(みつぎもの)で生きてる神だって無事じゃすまないぞ…!
タナトス:やばいじゃないすか!
…まぁでも僕らには関係ないっすね、ここ冥府だし
ハデス:…確かに
じゃ、いっか
タナトス:ですよね
では、今日対応待ちの魂の数が…2億8723万人です
ハデス:まずい!!作戦会議だ!!
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ハデス:ということで第2回ペルセポネの処遇を決めようぜ会議を始めます
このままでは地上が滅びて我々の仕事が回らなくなるので、早急な対応策を期待します
では、タナトス、何か案がありますか
タナトス:ハデス様が頭を丸めて、骨という骨を全部折ったうえでデーメーテール様に謝罪するというのはいかがでしょうか
ハデス:駄目に決まってんだろ
やられた方も、えぇ…あ、はい…ってなっちゃうよ
タナトス:そういえば、今日速達でゼウス様からお手紙来てたじゃないすか?
見たんすか?
ハデス:え?見てないけど
タナトス:それに今回の件について何か書いてあるんじゃないすか?
ハデス:確かに…えっと、どこにやったっけな…あぁ、あったあった
タナトス、読んでくれる?
タナトス:わかりました
えっと…ハデスにコレーを嫁にやると言ったが、デーメーテールに許可を取ってなかったので、怒って出て行ってしまいました
デーメーテールは、ハデスは優しいので、娘を無理やり連れていくなんてことはしないと言っていて、ハデスに対して怒っているとかは無いようです
取り急ぎ、オリンポスが今やばいので、コレーをデーメーテールに急いで引き合わせるように…とのことです
ハデス:…そうか
タナトス:ハデス様?
ハデス:…はぁ、ほんとはわかってたんだ
何をしなきゃいけないか…こうなったらしょうがない、ペルセポネを地上に帰そう…
タナトス:でもペルセポネ様は今や冥府の女王ですし、冥府でザクロを食べてしまっています
帰すと言っても掟が…
ハデス:…掟だって神々で決めたことだろ?
俺が土下座営業してくればどうとでもなるさ…向こうも掟とか気にしてる暇ないと思うし
…それに、きっとペルセポネだって、デーメーテールには会いたいよ
タナトス:ハデス様…今だけちょっとかっこいいっす
ハデス:…いつもだろ?
はぁ…行ってくるわ
タナトス:(NA)
冥界の行き方を知らないデーメーテール様は地上に隠れ、各地をさまよいながら必死に娘を探していたのです
ハデス様は悲しみに暮れながらも、ペルセポネ様を地上へ帰す決断をしました
神々との話し合いを経て、ペルセポネ様は1年のうちの約3分の1である4ヶ月を冥府で過ごし、それ以外は地上で過ごすことが認められました
それ以降、ペルセポネ様が冥府に降りる間はデーメーテール様が悲しみ、地上は冷えて荒廃することとなります
これが冬の始まりとなるのですが…それはまた別のお話し
―――――――――――――――――――――――――
ハデス:…なあ、タナトス…最近暇じゃね
タナトス:いいことじゃないすか
僕大好きっすよ、暇
ハデス:もうちょっとでペルセポネが冥府に来るからさぁ
その期間にドカッと仕事が来るとかない?
タナトス:大丈夫っす、ばっちり調整してあるんで
ところで最近ケルベロスいなくないすか?
ハデス:あぁ、もうヘラクレスに貸した
あんま怪我させないならいいよ~って
タナトス:マジすか、めっちゃウケる
よくケルベロスが了承しましたね
ハデス:してないしてない
勘弁してくださいよ~って言いながら引きずられてった
タナトス:かわいそ~、あいつって太陽光ダメじゃないすか
地上に出たらまずいんじゃないすか?
ハデス:あ、やべ…まぁ大丈夫っしょ!
タナトス:(NA)
ちなみにその後、太陽光にあたり半狂乱になったケルベロスがまき散らした涎が地上で毒草(どくそう)となり、人々にトリカブトと呼ばれ出します
タナトス:…ハデス様、なんか、神々ってしょっちゅうやらかすじゃないすか
それが人々の間で、神話なんて呼ばれ出すんですから…はずいっすよね
ハデス:それはほんとそう…なるべく平和に生きてたいよな
タナトス:…でも、ハデス様がペルセポネ様を拉致った話ももう広まってるらしいっすよ
ハデス:マジで!?そんな人間は全員タルタロスに落としてやろう!
タナトス:うわぁ…職権乱用(しょっけんらんよう)…
あほなこと言ってないで、今日の分の仕事さっさと終わらせちゃいましょ?
ハデス:はぁ…そうだな…んじゃあ、働きますか!