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【勉強/仕事】15分でスッキリ、プチ瞑想
中小企業診断士の2次試験に合格したのは2011年末、勉強期間は2009年秋〜2011年の約2年間でした。仕事は経営企画や社長秘書マネージャーという役割でしたし、プライベートでは父親の末期癌がわかったのが2010年1月でした。遠く離れた実家へ帰省するたびにどんどん父が弱っていく姿を見るのは本当に辛かったです。
自分自身の体調も、2009年腎臓を悪くして回復途上でしたので(※今は寛解してます)。そんな中でも仕事をきっちり続けながら「心をどう落ち着けて勉強に集中するのか」というのは、当時最大のテーマでした。
そんな時に手にしたのが「始めよう。瞑想」 著:宝彩 有菜/光文社発行
という本です。当時は瞑想に関する”手軽な”本も少なく、マインドフルネスという言葉もなかったように思います。
ココロのお掃除をしてくれる「瞑想」
くよくよ悲しんでいたりイライラしてる時って、その時の状況をぐるぐる思い返したり、「きっとあの人はこんなこと思ってるんだろうな」とか、意識して「このテーマを考えよう」としてるわけでもないのに勝手に次々と浮かんできてませんか。”思考が暴走”してしまうのは脳の特徴の1つです。
瞑想のポイントは、思考の暴走を止めて、何も考えていない無・空の状態になること。そのためには頭の中で勝手に突っ走っている“考え(くよくよやイライラも含む)を見つけて、つかまえて、停止させる、つまり「雑念を見つけて、棚上げする」という作業です。ここでは、「始めよう。瞑想」で学んだ内容をもとに、私が実践していた瞑想をご紹介します。
姿勢
・ 静かな場所で、座ってあぐらをかき、姿勢のよいリラックスした状態になる。(安全安心な場所だな、と意識しましょう)
※上体を前後左右にゆらゆらとゆすってみて、背骨がまっすぐか、変な所に力が入っていないか、顔に変な力が入っていないか確認しましょう。
※睡眠防止の意味もこめて、手で印を結ぶとよいようです。(親指と人差し指で輪っかをつくり、膝の上におく)
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腹式呼吸
・「腹式呼吸」を行う(1~2分)。
※呼吸に集中する。丹田を意識しましょう。
※何か頭に浮かんできたら、否定するのではなく「ああ、私は今そういうことを考えているのか。でも今は瞑想中だから、瞑想が終わってから考えよう」と先送り・棚上げする。
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マントラを唱える
・腹式呼吸にあわせて、心の中でマントラ(真言・呪文)を唱える。
※マントラとは意味をもたない言葉のつながりです。般若心経の「ぎゃーてぎゃーてーはらそーぎゃーてー」や「なむあみだぶつ」「あーめん」などもマントラです。言葉は何でも構いませんが、例えば
・息を吸うとき:オーン、ナーム
・息を吐くとき:スバーハーと唱えます。
(参考:「始めよう。瞑想」 著:宝彩 有菜/光文社発行)
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瞑想の終了
・最初は集中力の続く3~5分を目安に行い、「そろそろ時間かな」と思ったらやめる。慣れてきたら約15分位やってみましょう。
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消去動作
※一種の自己催眠のため、最後に解いてあげる動作が必要です。
・座ったまま手のひらを床につき、ゆっくり(15秒位)おじぎをするように上体を前に倒す。その後ゆっくりと意識を戻していく。
お釈迦様の瞑想「ヴィパッサナー瞑想」
瞑想の奥深さに面白さを感じた私は、朝日カルチャーセンターの池橋秀雄先生の「ブッダの瞑想法とその理論」も学びにいきました。当時も5回くらいの連続したコースでした。
中小企業診断士の1次試験に落ちたことがきっかけとはいえ、受験勉強以外のこと、やりすぎですよね(笑)。この時期は「父の他界」という最大の悲しみに対して、どう受け止めて自分の心を整えていけばいいのか、必死にもがいていたように思います。
この頃に手に入れた「心の整え方」は、その後、何度も私を助けてくれることになりました。
「ヴィパッサナー瞑想」の図解実践本もあるようですので、瞑想にご興味のある方はこちらも手に取ってみてくださいね。