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【仕事/勉強】緊張してはいけない、と思うと緊張してしまう理由:「エミール・クーエの法則」
私は中学ではバスケ部に所属してました。野球やサッカーのようなスポーツでも、”ここ一番”というシーンてありますよね。私はフリースローを担当することになった時に「ゴールを外してはいけない」「外したらどうしよう」と思うと、体がこわばってしまってしまい、、外してしまう。。そんなことがありました。
皆さんも「XXしちゃいけない」と思えば思うほど「XX」の結果になってしまったことはないでしょうか。実はこれには理由があるんです。
エミール・クーエの「努力逆転の法則」
フランスで活動した自己暗示法の創始者エミール・クーエの法則によると、「意志力(やるぞという決意・努力)」と「想像力(結果のイメージ)」が相反した場合には、想像力が勝ってしまうそうです。
「勝つぞ」と念じたり努力していても、「勝てないかもしれない、、」と負けたイメージが頭のどこかにあると、その想像力の方が意識に強く働きかけてしまい、望んでいたものと逆の行動・結果を招いてしまうとのこと。
エミール・クーエ 「努力逆転の法則」より
1. 意識(3%)と潜在意識(97%)が反目する場合、勝つのは常に潜在意識の方であり、例外はない。
2. 意識と潜在意識が反目している場合に、意識が潜在意識に勝つためには二乗のエネルギーを必要とする。
3. 意識と潜在意識が同調している場合、そのエネルギーは両者の和ではなく積によってはかられる。
4. 潜在意識は誘導可能である。
意識は「海に浮かぶ氷山の一角に過ぎない」と例えられることがあります。水面下に存在している潜在意識が私たちの能力・パフォーマンスに大きな影響を与えているんですね。
これは逆に言えば、潜在意識への働きかけを工夫して味方にすることができれば能力・パフォーマンスが向上することを意味します。
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「意識」は氷山のほんの一部、大部分を占める土台の部分は「無意識」の領域
Created by Uwe Kils (iceberg) and User:Wiska Bodo (sky).
潜在意識を味方につけるポイント
勝負どころで「潜在意識を味方につける」ためには、リラクゼーションとポジティブシンキングの2つが鍵になります。
①リラクゼーション
リラクゼーションの状態を得る方法としては、これまでご紹介した腹式呼吸法や瞑想、また自律訓練法(※今後ご紹介します)などがあります。
②ポジティブシンキング
ポジティブシンキングの状態を得る方法としては、サイキングアップやアファメーションなどが活用できると思います。(こちらもご紹介していきますね!)
①リラクゼーションと②ポジティブシンキングは、“にわとりと卵”のような関係で、リラックスしているとポジティブに考えることができ、ポジティブに考えるとリラックスすることができるように思います。
また①リラクゼーションと②ポジティブシンキングの両方がバランスよく備わると、α波が出て、集中力がアップする状態になります。
α波の状態を作り出してパフォーマンスを高める
脳の状態(脳波)とパフォーマンスには関係があり、α波の出ている状態の時は、リラックスしながらも集中状態にあり、最高のパフォーマンスを発揮できると言われます(いわゆるゾーン状態)。
試験や、ビジネスでの大事な場面(提案/プレゼンテーション)の際は、緊張してβ波が優位になりがちですが、①リラクゼーションと②ポジティブシンキングの度合いを自身でコントロールして意識的にα波の状態に持っていくことが可能です。
次回はα波の出ている状態を作り出す方法の1つ、サイキングアップについてご紹介していきます。