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【Vol.1】これからのパーソナルカラー診断の信頼性
最初の投稿で、今のパーソナルカラー診断の業界は混沌とした状況だということを書きました。これは私の周辺のアナリストならそう感じていますが、皆さんからしたらどうでしょうか。
それは、『色んな診断の方法がある事、多種多様な考え方があること』という意味ではありません。パーソナルカラーは日本に伝わっておよそ40年、発展する内容もあるとは思います。そうではなく混沌というのは、『診断を受けても信頼ある結果が得られない』ケースが増えているという事です。つまり、パーソナルカラー診断を受けて、そのアドバイス通りにヘアメイクのカラーを取り入れてみたり、ファッションで取り入れてみても、しっくりいかないということです。実際に、よく耳にするため決して少なくないはずです。それを、実はアナリスト自身が感じているということも衝撃的な内容です(本人は自分の結果が正しいと思い込んでいるのですが)。
その上、また違う場所で診断を受ければ違う結果が出てしまい、アナリストやサロンによって、診断される結果がバラバラになってしまうということもとても多く、これが一番の問題ではないかと思うのです。
お客様の身になって考えてみたらそうではないでしょうか?誰の言うことを信じて良いかわからないし、言われることが増え迷子になる一方。お客様からすればプロを名乗っている人は同じに見えますから、そのアドバイスはどれももっともらしく聞こえるし、その真偽を判断できないことが多いと思います。でも、そのようなことが増えれば増えるほど、『パーソナルカラーなんて当てにならない』『パーソナルカラーでメイクしても全然キレイにならない』という結論に至ってしまい(既に多いかもしれません)、今後も益々そのような不信は増していくのではないかと思います。
パーソナルカラー診断は確かに人間の感性に頼る部分があるので、絶対とは難しいことかもしれませんが、今の状況はその許容範囲を大きく超えていると思います。SNSに挙げられる比較画像、Youtubeでの診断動画を見ても、ピンとこない、何が良いのかわからないとおっしゃるお客様が多くいらっしゃるくらいなので、「パーソナルカラーでもあんまり変わらなくない?」と思われている方も少なくないはずです。
ここ数年、せっかく多くの方に知られるようになった良い兆候もすぐに衰退し、一時のブーム(熱)のように忘れ去られていくだけです。つまり、私たちアナリストは、その仕事によりせっかくの色の大事さや奥深さやパーソナルカラーアナリストという仕事の重要性を知ってもらえるチャンスを手放し、将来の自分たちの首を絞めることになるということ。
そのためにも、こういった混乱の原因が何なのかを、一つ一つ紐解いて紹介していきます。おそらくこの内容に興味を持ってくださる方は、専門性を求める研究熱心な方だと思います。なぜ結果が分かれるのか?なぜ正しく診断できないのか?の原因を、わかりやすく理論に忠実に切り分けて説明しておりますので、お読みいただければ幸いです。
よくこういう話をするときには、◯◯タイプなら正しく診断できる、という話が出てきます。しかし私の周りで起こっていることや、原理から考えれば、そこは大きな理由にはらなず、むしろそれ以前の問題であると感じています。それを次回にご説明します。