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【Vol.2】的を射ないパーソナルカラー分類法の正当性の主張

パーソナルカラー診断の結果の信頼性について議論するときには必ずといっていいほど、4シーズンでは診断できないからとか、細分類にしたら解決するとか、イエベブルベという考え方が当てはまらない人がいるとか、『診断方法』に関する様々な理論ばかりが出てきて、それらの話にしかなりません。それぞれの流派が正当性を主張したり、自分たちの理論の優位性をアピールするために、『その理論だから診断が正しくできないのだ』というところに帰着することばかりなのが実情です

しかし、私はそうは思いません。むしろ原因は明らかに他のところにあると言い切れます。それは、独自の理論でも机上論でもなく、実際に起こっていることをただ整理した結果です。実は私自身も何度か診断を受けたことがあり、細分類ではWinter(正確には〇〇Winter⇨●●Summer)と言われました。しかし、私が最終的に落ち着いたのは、ただの4シーズンのSpringという結果。同じような方は、養成講座の受講生にもお客様にもいらっしゃいます。△△Autumnと言われたが、何となく地味になると感じていらっしゃった方はWinter。▲▲Summerと言われていたお客様も、顔色が優れずメイクが馴染まないと感じていらしゃって、明らかなSpringタイプ。つまり細分類の診断をしたから正確だったという理屈はこの時点で通用しないことがわかります。だってそうでしょう。イエベブルベすら違っていたのだから4分類の診断すらできていないわけで、その上で細分類の診断ができるわけがありません。

しかし、逆のパターンもあり得ます。4シーズンの診断では納得できなかった。しかしそれが細分類では解決できた。ただそれは、単に元々の4シーズンの診断ができていないだけなのです。診断方法に問題があるのではなく、診断をしたアナリストの見方に問題があっただけ。細分類の方法は、より詳細な結果を得られるということで、4シーズンから結果がガラッと変わることはあり得ません。

考えてみてください。その人にとって一番似合う色を見つけるのがパーソナルカラー診断。何分類の方法で診断をしても、たとえ今のパーソナルカラーとは全く違う概念で診断をしても、見る人の目が確かならば、最終的に辿り着く先はある程度同じ方向性になるはずではないでしょうか?それが実現しないということは、そこではないところに原因があると考えるのが妥当です。起こっていることに対して、冷静に論理的に原因を切り分けて考えればそうなるのですが、このような論点にならないのが不思議でしょうがないところです。つまり、分類方法がどうこうで競ったところで、そこに答えはなく、今後いくら新しい分類法を作ろうが根本の解決がない限り、全く意味がないということです。

こうすると、結局は『診断をするアナリストのスキル頼み』になることになりそうなのですが、そのような結論なら、このブログを始める意味がありません。それぞれ頑張りましょうよ、という結論になりますから。実はそうではない、他にもっと大事なことがあるからこそこのブログを書いているのです。

当たり前のことながら、パーソナルカラー診断というのは、まず『色を見る』診断であるということ。つまり、色を扱う仕事をする上での色彩学に関する最低限の知識が必要なのですが、それすら学ばれていないことが多いのがよくわかります。そしてまず何よりも一番最初に振り返りたいのは、『色が見える原理』についてです。色に特化したカラースクールが教えるパーソナルカラーは何が違うのかがお分かりいただけると思います。