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武器よさらば・ヘミングウェイのあらすじ

あらすじ

第一次世界大戦、イタリア戦線で戦う兵士、フレデリック・ヘンリーというアメリカ青年が主人公。彼の視点で物語は展開する。彼は野戦病院の運転手として働いていて、前線と病院とを往復し、負傷兵を運ぶのが任務だった。

ある日、彼はイギリス人看護婦のキャサリンと出会う。彼女は婚約者を戦場で失い、その死を乗り越えるため、志願して戦場にやってきた。

このときの出会いでは、二人の仲は進展しない。だが、偶然の再会が、二人を急速に近づけることになる。

前線に向かい、そこでの食事中に、フレデリックは、オーストリア軍の砲撃を受け、両足に重症を負ってしまう。彼が手術のため、ミラノの軍病院に移送されると、キャサリンもそこに配属されていた。

こうして、二人の恋は燃え上がっていくが、それと反比例するかのように、戦況は悪化の一途をたどる。その最中、キャサリンはフレデリックの子供を妊娠したことを告げる。フレデリックは「戦争が終わったら、一緒に暮らそう」と約束する。

やがて、フレデリックは退院し、戦場に戻ることになった。キャサリンとは会えなくなったが、何通も手紙を交わし、愛を確かめ合う。

前線に戻ったフレデリックを待っていたのは退却戦と、スパイ容疑だった。フレデリックは軍から脱走を余儀なくされ、キャサリンのもとへとミラノへ向かう。しかし、キャサリンはすでにミラノ病院を出て、スイスへ向かったと知り、フレデリックもスイスへ向かう。スイスで再会した二人は、幸福なときを過ごす。

やがて、キャサリンの出産のときがやってくる。病院についたときは彼女は元気だったのだが、正常分娩ができなかった。やむなく帝王切開をしたのだが、すでに赤ん坊は死んでいた。

その後、キャサリン自身の容態も悪化し、出血が止まらないまま、あっけなく亡くなってしまう。

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