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PENTAXユーザーが久々にキヤノンEOSカメラ (EOS R10)を購入した話 その1

前置き


PENTAXのカメラをメインで使い続けて、はや15年以上。とはいえ、全く一筋というわけではなく、キヤノンのフルサイズカメラ EOS 6Dも持っていたり、近年ではマイクロフォーサーズ Panasonic DMC-GM1やOLYMPUS E-M5 MarkIIも入手してスナップとかで使ってる。PENTAXメインなのは間違いないけどね。

実際のコス撮影依頼で撮影するカメラは4年ほど前からPENTAX K-1 Mark IIをメイン・サブに据えていた。
K-1 IIだけで全て賄えればそれに越したことはないし、それで使ってきた
が、いかんせん連写撮影スペックが低いのが欠点なのだ。
それでもその欠点も当初はあまり表立って出てこなかったのだが、ここ最近は現場でもちょくちょくご要望をいただく
・「衣装のひらみ」「動いている瞬間」などの撮影
等のご要望をいただく場面が増えてきた。そういう場面では厳しくなっていたのも事実。K-1 IIも体感的にシャッタータイムラグは小さくて瞬間をとらえてシャッター切ることは割とできてはいたが。
なので、連写が得意なPENTAX K-3 Mark IIIが登場してからは、それをサブ機としてそういったご要望の際の撮影用として早1年以上使ってきた。
ただ、K-3 IIIもいいカメラとはいえ、以下の点がずっと気になっていて

・PENTAX K-3 IIIでは、ストロボ連写撮影になると連写速度が制限されてしまう。感覚的に4コマ/秒位?
・実効連写速度がちょっと低い感じがする。RAW+だと速度が落ちるようだが(参考URL)RAW+で撮影するのは当方ではデータ提供の関係で必須。

ストロボ連写撮影については、とある裏技を使うことで制限は解除できるものの、あまりスマートではなく、裏技を使うとHSS(ハイスピードシンクロ)撮影が不可になるので、ずっと懸念事項であった。
この仕様はおそらくストロボの負荷を考えてこういう仕様にしているのだと思うのだが、設定では制限解除すらできないのでこれがPENTAXスペックだなぁと思う次第。
逆に言うと、それ以外ではK-3 IIIでもそこまで不満はないのだが。動体撮影もまずまずAFが被写体に追従するようになって、楽にはなった。
とはいえ、少々気になってたことも事実。写り自体はAPS-Cとしては良くできてるし、ファインダーも最高の見栄えだからね。

ここからが本題。EOS R10の購入に至るまで。

前置きが長くなったが、それで2022年初夏くらいから半年程かけて、K-3 IIIに変わるK-1 II のサブカメラを探していた。
(注:K-3 IIIは手放す気はさらさらない)
エクセリア自身、光学ファインダー大好き人間だけれど、(品質が良いことが大前提だが)電子ビューファインダー(以下、EVF)でもそこまでは抵抗はないので、最新のミラーレスで安価で入手できてまずまず用途を満たせそうなものを検討していた。

  • 今のPENTAX2台体制にプラスしたとしても、持ち歩きに負荷にならない小ささ(これ必須)

  • ストロボ使用時も含めた連写撮影がそこそこでき、AF性能が良いもの(
    これも必須)

  • レンズ交換式であること(必須)

  • コス撮影では、ほとんどマニュアル露出撮影して、微妙な露出をTv,Av,ISOをフルにコントロールしてるので、K-3 IIIと負けず劣らない快適なダイヤル操作性(妥協は可能)

そうしていると、以下のカメラが候補となった。

後は、ソニーのVlog仕様機なんかも候補にあげたが、ここでは省略。富士とかもあるんだけど、いろいろ見てると自分の用途ではちょっと微妙で除外した。
この中で最初は、ニコン Z 30 が筆頭候補。小さいし、スポットで利用する分ではじゃまにならない感じ。
そして、予算オーバーしちゃうけどキヤノン EOS R7がその次といった所。R7であればボディ内手ぶれ補正搭載&SDデュアルスロットなので、K-3 IIIのかわりとしては十分すぎる性能。RAW+撮影が基本なのでこれは良い点。
ただし価格が予算オーバー。(性能的には十分釣り合うが)
そして、実は同じキヤノンのEOS R10も候補にあげてた実は一番プライオリティが低かった。
悪くはないけどボディ内手振れ補正ないしなぁと。・・・でも、実機を店頭で見た時に、以下のようなことが分かって。

・候補1:EOS R7

実機を触ってみると、想定よりも大きく感じた筐体。K-3 IIIよりちょっと小さい程度か?
あと、サブ電子ダイヤルとマルチコントローラーが一体化してるのがR7の売りでもあるんだが、これが自分にはちょっと合わなかった。

それでもダイヤルの方は慣れてくるとも思ったが、もう一つ致命的だったのは、ここまで大きくなるなら縦位置シャッターボタンがあるバッテリーグリップが用意されているべきだったなと。
縦位置撮影がとても多い自分にとっては、ほしい装備だったが、R7には用意されなかったのがとても残念。ボディ内手ぶれ補正・SDデュアルスロットはとても魅力的ではあったんだけど。
予算オーバーも無理すれば・・・と頭をよぎったが、やっぱり大きさとバッテリーグリップがないのがネックで断念。
逆にR7にだけバッテリーグリップが用意されたら間違いなくR7にいってたな。

・候補2:Nikon Z 30

EVFがなく、背面液晶のみでの撮影となるのがちょっと微妙だったかな。もともとVlog機というコンセプトなので、操作性はスチル向けにはなってない印象でいまいちかな。メカシャッター音はとてもいいんだけど、連写性能がそれほどでもなく。R7やR10もレンズが少ないけど、Zシリーズだとこれと思えるお手軽単焦点レンズがない感じで。
あと致命的だったのは、店頭で試してるとついつい、装備されていないEVFを見て撮影しようとしてしまうので。EVFないとダメだったね、自分の場合は。

・候補3:EOS R10

キヤノンからR7と同時に発表となったR10。最初はKissとかのエントリー機クラスかな、と正直思っていた。
ただ、ボディ内手振れ補正がないとかのネガティブ要素に隠れそうな、卓越した操作性が実はすごいと気づき始めた。

・前後ダイヤルが装備されていて、K-3 IIIなみに快適な操作性
・マルチコントローラーもこのクラスで装備されていてこれまた快適な操作性。K-3 IIIのそれよりも若干操作しやすい。
・多数のカスタマイズが可能な操作体系(M-fnボタンとかもある)
・それでいて、R7よりも小さいボディで、運用しやすい。

下からマルチコントローラー、手前が後ろダイヤル、奥側に前ダイヤルとM-Fnボタン

実は結構すごいんだ。エントリー機でここまでの操作性を実装してるのは。
以前のキヤノンは出し惜しみが・・・なんて言われてた時代もあったけど、R10はこのクラスでは出し惜しみない作りで、これならボディ内手振れ補正がなかったり、SDデュアルスロットではなかったり、バッテリーグリップが無くても、まあ割り切れると。あとは何より

価格が安い!(笑)

これ大事です。PENTAX機のサブ機にそんなに金額はかけられないんです。
その割に

・AF性能が割といい(との評判)R3譲りの高性能

というのも大きかった。以下参考URL

被写体認識とか瞳AFとか、ミラーレスでは当たり前と思ってたんだけど、実際にはそうでもないようだ。もちろん、ソニーがこの辺りは進んでいるようなんだけど。
といったところで、俄然、R10に購入が傾き、購入したのである。丁度キヤノンが価格改定する直前だったので滑り込みで購入できた。

さて、長くなったので、後日にその2に続きを。購入の話とか実際に使って見た感想とかを記載予定、

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