見出し画像

◆中間報告書◆360度メディアを活用して、半年間で新しい仕事を生み出せるのか?

ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」活動の一環として、【指定企画】「360度メディアを活用して、半年間で新しい仕事を生み出せるのか?」についての中間報告書です。

なお、研究計画書は下記の通りです。

9本の活動報告書を掲載しながら、成果の中間報告をします。


1.実験の背景と目的

Δ図1.360度カメラにて道頓堀川を撮影

360度カメラをビジネスで活用される方法として、
 ・業務効率化やコスト削減に活用
 ・バーチャルツアー導入によるPR促進
 ・学習コンテンツとして活用
などがあげられ、導入する企業が増加しています。

筆者は
 ・業務として
   ・不動産コンサルティング
   ・不動産投資
   ・不動産ライター・ブロガー
   ・3DCG制作(戸建、アパート、マンション)
 ・生涯活動として
   ・水辺まちづくりの啓発活動(大阪、東京)
 ・趣味として
   ・サックス演奏などの音楽活動(JAZZ、JPOP)
   ・メタバースでのバーチャル空間作成
を行っています。

これらの活動内容をアウトプットする手段として、ブログやSNSを利用し文章や写真、画像を主体としたコンテンツに頼っていました。

しかし、より分かりやすい動画をコンテンツとしてアウトプットする必要性を感じていましたが、手を付けずに今に至りました。
360度カメラを扱う指定企画があるのを知ることにより、動画を導入する良い機会ととらえ参加しました。

2.検証したいこと

Δ図2.動画編集

360度カメラを導入することにより、
 ・何ができるのか?
 ・どんなメリット・デメリットがあるのか?
などを先ず確認します。

その上で、
 ・撮影した動画を、どの程度編集することが可能なのか?
 ・どの程度、臨場感を出せるアウトプットができるのか?
 ・マーケットが、どの程度反応してくれるのか?
 ・ビジネスとして適用できるまでに、どれ位の時間を要するのか?
 ・そもそもビジネスになるのか?
などを検証します。

3.研究活動の概要

Δ図3.建築3DCG制作

活動概要は、

  • アプリ・機材の学習

  • 「水辺まちづくり」の撮影・編集

  • 「音楽活動」の撮影・編集

  • 注文住宅3DCGの背景として採用

  • WHERENESS、YouTube、メタバースでのバーチャル空間にて公開

となります。

3-1.アプリ・機材の学習

動画編集・360度カメラ撮影・WHERENESSの学習を行いました。

3-1-1.動画編集の学習

動画編集の経験が無い筆者としては、先ず動画編集の学習から始めました。
無料使用できる「DaVinci Resolve」を採用しました。
学習方法は、Udemy講座ですすめました。

Δ図4.【認定トレーナーが教える】
2024年最新 DaVinci Resolve 18 超入門ゼロから始める!
動画編集基礎講座

また、動画・映像制作の心得や始め方などをnote記事から学習しました。
それらを「活動報告書01」にまとめました。

3-1-2.360度カメラ撮影の学習

360度カメラは、「RICOH THETA SC2」を使用します。
6月~8月の撮影活動において、ほぼ使用方法はマスターできました。

Δ図5:RICHO THETA

「RICOH THETA SC2」の操作学習、テスト撮影については、「活動報告書02~04」にまとめました。

3-1-3.WHERENESSの学習

WHERENESSについては、ACTUAL主催の
 ・WEBINER
 ・ワークショップ
 ・WEBサイト
を活用して学習し、操作を把握しました。

Δ写真1.ワークショップ in 和歌山

3-2.「水辺まちづくり」の撮影・編集

「水辺まちづくり」の撮影・編集については、ヴェネチア近郊に在住のノダさんとチームを組みました。

3-2-1.素案作成

筆者は約30年に亘り「水辺まちづくり」(水都大阪、水都東京)の啓発活動をしてきました。
これまでの活動内容をまとめたものが、下記の記事です。

これまで水都大阪と水都東京を比較してきましたが、世界的水都ヴェネツィアと水都大阪を比較したいと思い立ちました。
360度カメラによるヴェネチアと大阪の比較は面白いと考え、素案を「活動報告書05」にまとめました。

3-2-2.企画書作成

また、素案を基にしてノダさんに企画書を作成していただきました。

この企画書を基にして、現地での撮影活動、編集活動となります。

ちなみに、360度メディアPMシモカタさんの指導による企画書は下記の通りです。

3-2-3.「水都大阪」撮影企画書作成

筆者が担当する水都大阪のコンテンツを作成するにあたり、どこを撮影すべきかを考慮した水都大阪撮影企画書を「活動報告書07」にまとめました。

3-2-4.現地撮影活動

上記企画書を基にして撮影活動に入りました。

①7月16日:道頓堀川主要部現地撮影
道頓堀川に架かる道頓堀橋、戎橋、太左衛門橋周辺を撮影しました。

Δ写真2.「とんぼりリバーウォーク」
(道頓堀川)

撮影活動の詳しい状況については、「活動報告書06」にまとめました。

②7月24日:天神祭宵宮「鉾流行列」撮影
天神祭の始まりを告げる「鉾流行列」を撮影しました。

Δ写真3.天神祭宵宮「鉾流行列」開始前

③7月25日:天神祭本宮「船渡御・奉納花火」撮影
天神祭本宮のクライマックスとなる「船渡御・奉納花火」を撮影しました。

Δ写真4.天神祭本宮「船渡御」
Δ写真5.天神祭本宮「奉納花火」

上記撮影活動
 ②7月24日:天神祭宵宮「鉾流行列」撮影
 ③7月25日:天神祭本宮「船渡御・奉納花火」撮影
の詳しい状況については、「活動報告書08」にまとめました。

④8月13日:大阪城、川の駅はちけんや、東横堀川、β本町橋の撮影

Δ写真6.大阪城

⑤8月14日:安井道頓・安井道卜功労碑、なんばグランド花月、夫婦善哉、キャナルテラス堀江、観光船などの撮影

Δ写真7.なんばグランド花月

⑥8月15日:道頓堀川水門、タグボート大正などの撮影

Δ写真8.道頓堀川水門

⑦8月21日:尻無川水門、甚兵衛渡船場の撮影

Δ写真9.尻無川水門

⑧8月23日:毛馬排水機場、淀川大堰の撮影

Δ写真10.毛馬排水機場

⑨8月25日:β本町橋:廣井真由美さんへのインタビュー

Δ写真11.β本町橋

⑩8月25日:木津川水門、落合上渡船場の撮影

Δ写真12.落合上渡船場

上記撮影活動の詳しい状況については、「活動報告書15・16」にまとめます。
(現在、編集中)

3-3.「音楽活動」の撮影・編集

当初、音楽ライブが可能な
 ・「SWing Ville」(兵庫県神戸市、ジャズ喫茶)
 ・「カフェOTTO」(兵庫県三木市、ライブ喫茶)
のPV(プロモーションビデオ)作成を企画しました。
しかし、筆者の設備不足(録音機材など)、知識不足のため、今回は見合わせることにしました。
今後、機会を見て再チャレンジしたいと思います。

3-4.注文住宅3DCGの背景として採用

Δ図6.注文住宅:南西面外観パース

注文住宅の企画・設計を依頼する建築主の要望は、多種多様です。
外観や生活動線、価格などにこだわる方など様々です。
最近は、窓からの風景を事前に確認したいという建築主も現れるようになりました。
そこで、360度カメラで撮影した静止画を背景にして窓からの風景を事前に確認できるか否かを検証することとなりました。

3-4-1.企画書作成

360度メディアPMシモカタさんの指導による企画書は下記の通りです。

Δ図7.「注文住宅の企画・設計:窓から見える風景を事前確認」企画書

3-4-2.現地撮影活動

7月30日に、計画地の現況写真撮影(360度カメラ、スマホカメラ)をしました。

Δ写真6.計画地現況写真

3-4-3.3DCG作成

計画地での現況測量データを基にして、3DCGを作成しました。
なお、3DCG作成ソフトとして、「3D ARCHI DESIGNER」(メガソフト製)を使用します。

①計画地現況3DCG

Δ図8.計画地現況3DCG

②注文住宅3DCG

Δ図9.注文住宅3DCG

なお、注文住宅の詳しい内容については、下記の記事をご覧ください。

3-4-4.窓から見える風景をシミュレーション

建築主からは、
「両親が1階LDKや1階の寝室の窓から見える風景を気にしている」
と、いわれました。
そこで、窓から見える風景をシミュレーションしました。

①1階LDKの窓から見える風景をシミュレーション

Δ図10.1階LDK窓から見える風景をシミュレーション

②1階寝室の窓から見える風景をシミュレーション

Δ図11.1階寝室の窓から見える風景をシミュレーション

なお、上記の詳しい活動内容は、「活動報告書09」にまとめました。

3-5.WHERENESSにて公開

WHERENESSというアプリにより、
 ・360度カメラによる計画地での現況写真
 ・「3D ARCHI DESIGNER」によるパノラマ写真
をまとめました。

3-5-1.WHERENESSによる水都比較を公開

「360度カメラによる水都比較:ヴェネチアと大阪」を、制作途中段階ではりますが、いったん公開しました。

3-5-2.WHERENESSによる注文住宅の企画設計を公開

「360度カメラによる注文住宅の企画設計:窓からの風景をシミュレーション」を、制作途中段階ではありますが、いったん公開しました。

4.中間報告時点での気づき

Δ図12.モニター上で新たな気づき

中間報告時点で気づいたことを3点挙げます。

4-1.動画制作における著作権、肖像権などの把握

筆者は、動画編集の初心者です。
動画編集における注意点を先ず把握する必要があると感じました。

特に、「水都比較」においては、水辺施設や祭りの風景を撮影するため、多数の人が写りこみます。
それをどの程度まで、編集する必要があるのかを把握する必要があります。

そこで、株式会社J streamが発行するマニュアルを取り寄せ学習しました。

4-2.BGMを利用してのナレーション付加

WHERENESS上の動画・静止画に補足説明用の地図(位置図)や間取図、説明文などをタグ付しました。
しかし、タグ付したものを見てくれないこともあり、「何をいいたいのか?」伝わらない可能性が大いにあります。
そこで、BGMをナレーションに利用して自動的に説明を加えると、視聴者もわかりやすくなり、発信者もいいたいことを伝えられると考えました。
今後は、ナレーションの内容を吟味しながら進めていく予定です。

4-3.高所での撮影対応

「3-4.注文住宅3DCGの背景として採用」において、今回検討したのは1階のLDKや寝室の窓からの風景のシミュレーションでした。
現地で、360度カメラの高さを2mにして撮影しましたので、誤差が少なく対応できました。
しかし、2階や3階以上の窓からの風景をシミュレーションしたい場合、建物の階高にもよりますが、
 ・2階ならば、地上5mに360度カメラを設定・撮影
 ・3階ならば、地上8mに360度カメラを設定・撮影
という作業が必要になります。
上記を考えますと、2階窓からの風景のシミュレーションが限界なのではと感じます。

5.中間振り返り

中間報告までの活動を振り返り、感じたことを3点挙げます。

5-1.動画編集の学習が遅延 → 巻き返し

動画編集の学習ですが、Udemy講座による「DaVinci Resolve」習得を、当初7月中に終えるようにスケジュール調整をしていました。
しかし、現状は中間報告時点で36%しか進捗しておらず、大幅な遅延です。
中間報告後は、動画編集学習に注力し巻き返します。

5-2.「水都大阪」のコンテンツを単独で作成

7月~8月にかけて水都大阪に関連する様々な施設や水辺を撮影できました。
「水都比較:ヴェネチアと大阪」は、チームとして出品しますが、個人として「水都大阪」も出品しようと考えています。

5-3.「音楽ライブ」のコンテンツ作成の取りやめ

上記「3-3.「音楽活動」の撮影・編集」でも触れましたが、当初、音楽ライブが可能なジャズ喫茶やライブ喫茶のPV(プロモーションビデオ)作成を企画しました。
しかし、筆者の設備不足(録音機材など)知識不足のため、今回は見合わせることにしました。
今後、機会を見て再チャレンジしたいと思います。

6.まとめ

以上、

  • 実験の背景と目的

  • 検証したいこと

  • 研究活動の概要

  • 中間報告時点での気づき

  • 中間振り返り

について報告しました。

全体的にスケジュール通りに進んでいますが、動画編集学習だけが極端に遅延しました。
中間報告後は、動画編集学習に注力して巻き返しをはかります。

ビジネスに結び付ける営業企画を立て、営業活動を展開していくことも考えます。

7.筆者プロフィール

8.有限会社エクセイト研究所


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?