ライフタイムリスペクト
自由に使える「ライフタイム」が少ないと、私たちはその時間を刹那的な娯楽に費やしてしまって、勉強や運動などの「重要だけと後回しになりがちなこと」がどんどん放置されることになりがちです。
もちろん「わずかに残った可処分時間も運動や勉強に使いなさい」というのがストイックな人からすれば当然かもしれません。
ただ、事実、多くの人がそれをできておらず、だからこそ「運動習慣を身に着けましょう」とか「日本人は社会人になってから勉強してない」などと延々と言われ続けているわけでしょう。
そもそも娯楽だって人間の生活にとってやっぱり欠かせない一要素です。仕事や勉強や運動のようなストイックな活動だけでなく「楽しむ時間が欲しい」と思うのは全然責められることではないように思うのです。
そろそろ、個人に割り当てられている「ライフタイム」が少なすぎる可能性は考慮されるべきではないでしょうか。
すなわち「睡眠時間8時間」と「ライフタイム」を確保するにあたり、さっくり1日の10時間以上をかっさらってしまう「ワークタイム」は端的にいって長過ぎるのでは、と。
少なくとも、残業が常態化している労働文化は、働く人達が「毎日の良い習慣」を築くのに大きな障害になってるように思います。
人生100年時代になり、定年時期もどんどん延期される中で、働く個人が長くサステナブルな人生を歩むためには、社会的に「ライフタイム」を尊重する文化を築くことが不可欠ではないでしょうか。
(もっとも「時間があっても大事なことをやらない問題」の対策もそれはそれで同時に必要になるかもしれません)
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