女性社員にとってエクサとは ー相手の立場になって考える仕事ー
●今回のテーマは「活躍する女性社員 ー相手の立場になって考える仕事ー」
今回ご紹介する辻紅子(つじこうこ)は2016年の入社。
入社以来、生命保険のシステム構築現場でプロジェクトを経験しています。
入社して5年間でどんな仕事を経験したのか。
心や気持ちの変化と合わせて、聞いてみました。
●入社3年目の体験
——エクサとの出会いはどんなきっかけだったのですか?
就職活動をしていた頃は、文系でも自分で何かを作ったり、実現することができる仕事がいいと考えて、色々な業界を回ってみようと思っていました。
出会う会社の仕事はどれも魅力的に思えてしまって、とても迷っていた時に、偶然出会ったある会社の先輩が「私の仕事は一生勉強だよ」と言ってくれたことがとても印象に残りました。
常に新鮮な気持ちで仕事に向き合えて、スペシャリストとして成長できるとすれば、それは素晴らしい仕事だな、と感じました。
その会社がエクサだったんです。
——入社されてから5年間で、仕事の変化はありますか?
入社以来5年間、生命保険会社の現場でシステム構築に携わっています。
最初の2年間はチームのメンバーとして先輩の指示に従って業務をこなしていたのですが、2年目の終わりに上司から「プロジェクトマネージャーを経験してみないか」と言われました。
自信は全くなかったのですが、チャレンジしてみることにしました。
私の属している部署では常に5〜10ほどのプロジェクトが同時進行しているのですが、そのうちの一つのプロジェクトのマネージャーとして1年半の間活動しました。
——仕事はうまくいきましたか?
チームのメンバーは時期によっても変わるのですが、7〜8人でした。みなベテランでスキルの高い方ばかりです。未熟な私がリーダーとして皆を引っ張ることになったわけですから、初めは戸惑いました(笑)
どうすれば皆さんの意欲が向上するのか、充実した気持ちで仕事に取り組んでもらえるのかが分からなくて悩みました。つくづく、人は自分とは違うのだと感じました。
まず、メンバーの皆さんから、それぞれの仕事の進め方を教えてもらう形で意見を聞きました。それから先輩のプロジェクトマネージャーにも意見を聞きました。
すると、視点が変われば意見が異なることに気づきました。
——どんな違いですか
例えば、私もそうだったのですが、メンバーとして業務をこなしている時は、「自分が作ったプログラムが正しく動く」ことがとても大切なことなのですが、マネージャーの視点になると「構築が完了してテストや運用に入った時に引き継ぐ人が分かりやすいように」とか「処理が限られた時間内に終わるように」「実際にシステムを利用する人が使いやすいように」といった、システム全体を考えた点が大切になります。
その視点を、メンバーの方々と共有できるようにして、初めてプロジェクトがいい方向に進むことを感じました。
●様々な人に寄り添ってシステムを作っていきたい
——プロジェクトの中で嬉しかったことは何ですか?
私がマネージャーを務めたプロジェクトは、生命保険のスタッフの仕事だったある業務を、全国の営業担当の方々に移管するための仕組みを作ることでした。
今までその業務を行なってきたスタッフの方々には、長い間に培われた仕事の進め方と文化がありますし、営業担当の方々にも、従来の仕事の流れや文化があります。
システム開発ではありがちなことなのですが、「こういう仕組みがいいはず」という前提でシステムを作っても、それを使う現場の人たちや利用する人たちから「使いづらい」「余計な作業が増えた」「これでは使えない」という結果になってしまうことがあります。
——現場で問題が起こってしまう場合も考えられますね
利用していただく現場で混乱を生むような事態を避けるために、システムの仕様や詳細を決め込む際に、お客様の担当者の方と業務の内容や、営業の仕事の状況をヒアリングして、実際に仕組みを利用する営業担当の方々からの意見や要望をできるかぎり集めることにしました。
システムをリリースした時に、営業担当の方々から「要望に誠実に対応してくれた」「現場に寄り添ってくれた」というフィードバックを頂いた時には本当に感動しました。
——チームメンバーの立場や他のチームの立場、お客様の立場と、色々な視点でプロジェクトを見ることが必要ですね
マネージャーを体験することで、システムエンジニアの仕事の範囲がとても広いことに気付かされました。なんでも気軽に聞けて、相談できる環境を周囲に作ることが、重要なスキルなのだと感じました。
その意味で、2020年からはリモートが中心になってしまったので、意見が少し出づらくなってしまっているのではないかと感じます。
でも、この壁を乗り越えることができれば、新しいコミュニケーションの仕組みやスキルを獲得できるのかもしれません。そういう意味でITはコミュニケーションや社会を変えていく可能性を持っているのだなと感じます。
——これからどんな仕事をしてみたいですか
とにかく、今はお客様の期待に応えたいという気持ちです。
期待に応えるためには、お客様からのオーダーにそのまま従うだけではなくて、自分の経験と専門性を活かして、色々な立場の人のことを考えながら、プロジェクトを作っていくことが求められるのだと感じています。
お客様に信頼されるパートナーになりたいという感覚です。
そういう意味でも、就職活動の時に先輩が話してくれたように、「一生勉強し続ける」という仕事なのだと思います。