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女性社員にとってエクサとは -チーム作りと子育てとの幸せな関係 -

●今回のテーマは「女性社員にとってエクサとは -チーム作りと子育てとの幸せな関係 -」

今回ご紹介する太田久美子(おおたくみこ)は2004年の入社。
入社以来、大手銀行のシステム統合の現場でシステム基盤を構築するプロジェクトのチームリーダー、プロジェクトマネージャーとして経験を積みました。

2017年に出産。復帰後は新聞のデータ管理システムの基盤構築に携わり、約30人のチームのリーダーとして活躍し、さらに室長として複数のプロジェクトをマネジメントする立場になっています。

そんなキャリアを持つ彼女に、仕事の中で何を大切にしているのかを聞いてみました。

●素晴らしいチームを作りたい

 ——太田さんにとって仕事の「楽しさ」と「苦しさ」は何ですか?

まず「楽しさ」からですが(笑)。
もともと父がシステムエンジニアとして働いていて、姉も文系でしたがIT系に就職しました。子供の頃から父が仲間達とチームで楽しそうに働いている様子を見ていたり、就職した姉が生き生きと働いている様子を見ていましたので、システムエンジニアは面白そうな仕事だなと感じていました。

 ——ITの技術やスキルよりも、チームで働くという点に惹かれたということですね

そうです。大学は文系でしたので、技術はキャッチアップしていけばいいと思っていました。
エクサに入社して実際に銀行のプロジェクトに入ってみると、エクサも協力会社もお客様も一体になってチームワークで仕事が進んでいて、自分も皆と一緒に目標に向かっていくことが好きなのだと改めて実感しました。
その感覚は現在でも変わりません。

 ——苦しかったことや、課題を感じたことについてはいかがですか?

苦しいというより、戸惑いだったのかもしれませんが、
入社7年目に2〜3名のチームのリーダーを体験しました。
他のチームと連携をとりながら、品質とスケジュールを管理する役割なのですが、その時「他のメンバーは仕事に関する考え方や進め方が自分と同じではないのだ」ということに初めて気が付きました。
それまではチームの一メンバーとして周囲の人たちと共有している部分だけを見てきましたので、リーダーになって初めて、細かい部分では「自分と他者とは違う」という、今から思えば当たり前のことを発見したわけです。

 ——マネージャーを体験すると最初に感じる感覚ですね

最初は戸惑いもあって、知らず知らずのうちに、自分と考え方が違う人をどうしても認められない、という感覚になっていたようです。
自分の指示が悪いとか、伝え方が足りていないとは思わずに、「なんで言ったことをやってくれないんだろう」「なんでここまでやらないんだろう」と相手を責めることが多く、なんとか相手を変えようとしていた気がします。

 ——その状況をどうやって切り抜けたのですか?

銀行側の担当者の方に大変尊敬できる方がいらっしゃいました。
その方の仕事ぶりを見ていると、どんな場合も落ち着いていて、人の意見や相談をよく聞いていました。質問の仕方もうまくて、その方と話しているといつの間にか自分の頭の中が整理されていく感覚になります。
ですから、その方には自然に周囲から声や相談が集まって、状況が見えやすくなっていると感じました。
私自身も、自分の考えよりも、まずメンバーの考えや個性を理解することから始めようと考えるようになりました。

 ——いいチームを作る、という喜びですね

私自身も周囲から支えてもらって仕事を進めてきましたので、リーダーとして目標を示して、周囲をサポートすることが大切なのだと感じることができました。

●子育てから教えてもらったこと

 ——お子さんが生まれてから、仕事は変わりましたか?

2017年に出産して、元の銀行のプロジェクトに復帰しました。
2019年からは新聞社のデータ管理システムの基盤構築プロジェクトに携わりました。この時期もマネージャーとして関わりました。
30人ほどのメンバーは皆初めてご一緒する人たちで、個性もよく把握できませんでしたし、お客様とも目標の共有が難しい状況でした。半年間ほどは仕事がうまく進まなかった気がします。

そんな時、帰宅すると小さな娘が無邪気に「どうしたの?、疲れたの?、悲しいの?」と聞いてくれました。きっと、知らず知らずのうちに暗い顔をしていたのだろうと思います。
その時、人から関心を持ってもらうことの嬉しさを心から感じることができました。
それからは、仕事でも周囲の人たちに、何気ない言葉でもいいから、一言かけ続けようと思うようになりました。

 ——子育ての体験が仕事に影響しているわけですね

そうですね。大人同士であれば互いに立ち入らないようにしようとすると思いますが、子どもとの関係はとても新鮮なものでした。
娘と接していると、「やりたいことをやっていないと、生き生きしない」ということに気が付きます。

また、子育ての中で「このやり方しかない、という風に決めてしまうことはない」「どんな失敗も無駄ではない」ということにも気付かされます。
これは多くの人とプロジェクトを進めていく上で、大切な気持ちではないかと感じます。

 ——そのような経験を経て、どんなチームを作っていきたいと考えていますか?

プロジェクトは多くの人が関わる場所ですし、マネージャーはサポートしたり、目標を示したりして「人と関わる」仕事になります。
だからこそ、一人ひとりの、「こんなふうに生きたい」「こんな自分になりたい」という想いが、仕事の中で実現できるようなチームが理想だと思っています。

私が子どもに支えられているように、私自身も「この人と仕事ができて良かった」と周囲に思ってもらえるような人間になりたいです。
エクサという会社自体も、社員が、この会社で良かった、と思える会社でありたいですね。

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