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聞き手
今は”ザ・ディスコチック”の映画制作やられてたと思うんですけど。

dai
ええ。

聞き手
これはメタバース?

dai
制作会社というよりも、自営の会社やってるんですけど、その業務の1つなんですよ。
ただまあざっくり言うと動画制作っていうのも、業務の1つで、その中の仕事みたいな感じです。

聞き手
メタバースもそのうちの1つってことですね。

dai
そうですね。メタバースは照明演出で参加してます。
照明演出ってちょっとわかりにくいんですけど、今作ってるメタバースっていうのはライブハウスとか、あとは撮影スタジオなんかをメタバースの中で作っていまして、その中で行われる照明演出をやっています。

聞き手
なるほど。ちょっと後でその照明演出のお仕事について聞いていこうと思います。

バイト先の美容院でメイクの道を勧められる

聞き手
早速ですね、今に至るまでちょっと過去から遡ってていきたいと思うんですけど、最初についたお仕事はなんなんですか?

dai
1番最初はメイクアップアーティストだったんですけど。

聞き手
お、そうなんですね。

dai
いわゆる、ファッションショーとか、そういうことを手がける会社に就職しまして…元々 メイク学校に行ってましたので。

聞き手
そうなんですね。

dai
そうなんですよ。
だから、そのままストレートで入ってくんですけど。

聞き手
ちなみに、メイクの道というか、学校に行こうと思った流れ、動機がちょっと聞いてみたいんですけど。

dai
そうですね。高校時代は工業高校行ってたんですけど、ちょうど高校時代の半分ぐらい を、美容院で働いてたんですよ。バイトで。

聞き手
バイトで。そうなんですね。

dai
美容師やりたいなぁなんて思ってたんです。
一応、カリスマ美容師なんてのが流行ったのが数年後だったので、当時は美容師ってあま り人気なかったんですよ。

まだブームになる前ですから。

高校卒業するちょっと前にバイト先に商品を降ろしてる業者さんから
「美容師はこの後爆発的に増えるからメイクとかどうだ?」
って言われて…

聞き手
供給過多になるからっていう意味ですかね?

dai
ブームが起きるっていうことは、学校の生徒が山になってるって意味なんですよ。
だから、そこを目指すよりも…ちょうどメイクアップに強い美容院だったんですよ。
で、こんだけ目の前にあるんだから、メイクのことに興味を持ったらどう?ってアドバイスもらったんですよ。

聞き手
え、いいアドバイスですね。

dai
そうなんですよね。
だったらと思ってスキンケアとかを…男なんで、スキンケアぐらいはやれるじゃないですか?
スキンケアを自分でやり出してから、メイクのことを学ぶようになってましたね。独学で したけどね。まだ。

女社会に溶け込んで

dai
卒業する時にメイクアップの方に進みたいと思って、大学じゃなくて専門学校に行きました。

聞き手
それは自分のお家の近くなのか、ちょっと遠くの学校とか?

dai
あれですよ。大都市にある皆が知ってる学校ですけど、その中の一つが近くだったのでそれで選びました。

聞き手
そういういきさつで専門学校に行って、そのまま卒業して、メイクアップアーティストになったっていうことですか?

dai
途中で学校は辞めちゃうんですけどね。就職が決まると同時に。

聞き手
そのメイクアップアーティストっていうのは、その職業になっていきなりなんですかね。すぐできるんですかね?

dai
実践の部分ですよね?基本的にはすぐですよ。

聞き手
あ、そうなんですね。

dai
もちろん、アシスタントですけどね。
もう本当に1ヶ月とか2ヶ月でもう肌を触るような感じです。

聞き手
そうなんですね。

dai
そんなに何年も修行とか、そういうイメージはないです。

聞き手
その美容師さんとかだと、修行のイメージがありますけど、そうではないっていうことですか?

dai
多分職人の人っていうか、アーティストがいっぱいいたら、そうなります。
ただ当時は、男が全体の1パーセント未満だったんですよ。
ですから、男の人にやられたくないなんていう意見も聞こえてきてたんですけど、男の人にやってもらいたいっていう人もいるんですよ。

聞き手
あ、逆に。なるほど。そういう需要には合ってたっていうか、そういう人についてメイクしてた。

dai
という感じです。本来だったら、荷物持ちで終わっちゃうのかもしれないんですけど…
あなたいるじゃない。やってよ。
っていう感じはありましたね。

聞き手
実際やってみて、その当時どうでしたか?楽しかったとか、その思ってたのと違ったとか。

dai
思ってたのと違うことばっかりですよ。

聞き手
どういうところがそう思いました?

dai
当時はもう完全に女社会ですから。
完全なもうなんて言うんですかね。問屋から現場から、お客さんから全部女性ですから… 馴染んでいくじゃないですか。勝手に自分も。利用されていくというか、やっぱりちょっ とこう中性的になっていきますね。

聞き手
そういうことか笑

dai
じゃないと辛いんですね。脳が笑

聞き手
男を通すときついみたいな。周りが女性だから、女性特有の多分、コミュニケーションとか合わせていかないとキツイみたいな感じですかね?

dai
まあ、そうですね。
男にとっては別に普通にしてるだけでも、周りからすると『あいつ男を出してる』ようになりますからね。
ですから、その男出してるって言われるのは別にいいんですけど、仲のいい人に影響が出ちゃうんですよ。

聞き手
ん、それはどういうことですか?

dai
「そういう仲かい?」みたいな。ですから、そういうのがものすごくこう、陰湿なイメージが強いとこでしたから。
だからなんていうの。みんな凄いザワザワしてんのに、耳だけをしっかり聞いてるみたいな。
そういうこともビンビン感じてましたね。

聞き手
お仕事自体は楽しかったですか?

dai
楽しいんですけど、賃金低すぎるんで。

聞き手
あ、そうなんですね。
何か良いイメージがありました。

dai
ま、それはあれですね。ピラミッドの上の人ですね。
ですから、今の最低賃金ぐらいじゃないですかね。

聞き手
メイクアップアーティストはどれぐらい続けられたんですか?

dai
これはですね、1年やってないぐらいじゃないですかね。
その辞めたっていうよりも、これ実は移動するんですよ。

聞き手
あ、そうなんですね。

dai
メイクアップの仕事をしてたんですけど、仕事がまあ少ないんですよ。
男はNGが多いんで。
その時に「カメラマンやってみないか?」って。スタジオのカメラマンから声がかかっ て。
暇なんで、結局事務職みたいになっちゃってるんで「スタジオで撮影覚えたいです」って 言って、スタジオ行くわけですよ。
で、あのまメイクもやれて、写真も撮れるらいいじゃんなんて話しながらやってたんで す。

聞き手
なるほど。

カメラマンの道へ

dai
で。そしたら、そのカメラマンの方でやってったらいいじゃん、になってっちゃったんですよね。

聞き手
それはもう自分の気持ちもそっちに移っていったって感じですか?
お仕事の量もそっちは多かった?

dai
カメラマンの方は、もうめちゃくちゃ忙しくなりましたね。

聞き手
なるほど。
カメラマンのお仕事って、その被写体、人物をこうなんすかね。モデルさんを撮るお仕事になるんですかね?

dai
ちょっとかっこよく言いすぎかもしれないですけど、ファッション雑誌の撮影とか。

全身バストアップとか、全身のバチっと決まった人を撮るみたいな。

聞き手
そうなんですね。
それはメイクをやってた経験っていうのは活かされましたか?

dai
むちゃくちゃありましたね。
撮影中、メイクで写り方を変えれるんですよ。
変えるっていうのは、メイクをやり直すって意味じゃなくて、メイクしたのはいいんだけ ど、ストロボを焚くと白飛びしちゃうなんていうのが出てくるんですよ。

聞き手
白飛び?

dai
例えば頬骨とか、目の上のこの凹凸ですね。ちょっとぽっこりしてるわけじゃないですか。人によっては。
そうすると、照明の強さで、そこだけ色が変わっちゃうんですよ。反射するんですよね。 ギラつくとか言うんですけど、この時にファンデーションをちょっと濃くしてあげると、 抑えられるんですよ。

聞き手
なるほど。

dai
それを撮影中にやりたいし、やってるんですけど、めちゃくちゃ面倒です。そのメイクさ んがいると。
メイクさんが「あ、すいません!」って入ってきてやるわけですから。
これを伝えないとメイクさんもやれないんで結構大変なんですよ。
要は、パッてシャッター音を聞いて、パッと見て、『あっ』と思って持ってるやつでチャ ッチャてやって、またシャッター切って…楽じゃないですか。

聞き手
なるほど。
自分のイメージをそのまま自分でメイクできちゃうから、そのままカメラに1人で収められる。それで、進められていくからっていう意味ですか?

dai
そうです。

聞き手
なるほど、確かにそうですね。

dai
そういうメイクさんから皆んなついてるような豪華な撮影だったら、もちろんそんなこと考えなくていいんですけど。

モデルさんしかいないっていう時に、メイクもお願いします。みたいに、メイクもセットのプランだったりするわけですよ。

この時に、メイクさんやってもらうっていうと、そのメイクさんは、撮影慣れしてないメイクさんがほとんどですから。

撮影のことを考えないメイク。
考えちゃいるんですけど、なかなかマッチしないパターンがあるんで、そういう時にメイクを修正しますし、メイクさんなしでやることもありました。

聞き手
だいぶ重宝されたというか、喜ばれてた感じですかね?
今のお話だと。

dai
そうですね。
だんだんそのメイク業界の男も増えてきてるんで…お客さんも「あ、ここいるんだねー」 みたいな、ちょっとこう新しい、会社みたいに言われたんですよ。
東京にはいるもんね、とか。世界に今いるもんね。
そういう新しいことのように受け入れるお客さんが多かったので。
良かったですね、気分も良かったです笑


聞き手
エピソードとかあります?俺は気分よかったな、こういうこと言われたとか。

dai
まあ特に裏方なんで、根掘り葉掘り会話することも少ないんですけど。
写真業界。その後、転々とするんですけど、若い子とかに頼まれて写真を撮って、もちろんスタジオにそのお客さんとして来る子たちなんですけど、1週間ぐらいすると、テレビに出てるっていう子が結構いたんですよ。

聞き手
おお!

dai
出てる!ってなるじゃないですか?撮ったので覚えてますしね。
テレビ見てるとテレビ出てきて、ドラマとかで…なんだなんだと思うじゃないですか? で、またしばらくしたら写真撮りに来るじゃないですか。
で、「テレビ見たよ?」って。
「いや、あれ、オーディションの写真だったんですけど」で、「あれで決まったんで」っ ていう話をしてくれるんですよね。
そういうのがもう結構続いたんですよね、半年ぐらい。

聞き手
それは嬉しいですね。

dai
そうだから、多分最初の子がその「あそこで撮ったんだよ」って言って、こう紹介してくれたのかなと思って。お驚きでしたね。
こんな感じで、そういう人たちっているんだみたいな。

聞き手
それ嬉しいですよね!

ん、転々としたっておっしゃってたじゃないですか?
それは会社を?

dai
転職って言うんですかね。メイク繋がりの仕事の会社からはもう辞めて。
結局あの給料安すぎるんで。

聞き手
あ、ごめんなさい。ちなみに、そのメイクアップアーティストから、カメラマンに移った段階でも、まだ同じ会社だったっていうことですか?

dai
そうです。もう3ヶ月ぐらいしかそれをやってないですけど。
カメラマンになって、3ヶ月ぐらいで辞めちゃいます。

聞き手
あ、そうなんですね。

dai
退職後、写真館の会社に就職するんですよ。写真館を主にする会社に就職するわけです。 写真館で子供写真が…七五三さんみたいな。
なのに、水商売とか、こっちの方の仕事にも渡っちゃったんすよ。
よくありますよね。目隠してる写真みたいな。
あれをあのー、大都市の真ん中でやることになったんですよ。
ま、カジュアルフォトスタジオなんて当時は言ってましたけど、そこの店長にいきなりな って。いろんな写真を撮りました。

聞き手
それはなんすかね。さっきの被写体によっては、お金が良かったりするんですか。

dai
経験値が、非常に価値がありましたね。
もちろん給料も若干上がるんですけど。

それでも毎日大体2,300人撮るんですよ。
証明写真の自販機のように人が来るんで、もういろんなパターンのいろんな人たちとコミュニケーション取りながら、例えば、証明写真からヌード撮影までやりましたからね。

聞き手
幅広いっすね。

dai
約1年ぐらい。年間の2日ぐらいしか休みなかったんですけど。いい経験になりました。楽しかったですしね。

聞き手
充実してそうですけど、カメラマンは結局どれぐらい続けられたんですか?

dai
カメラマンは今でもやってます。
そうですね。で、その後また違う会社に。
ちょっと大手に声かけていただいて、転職するんですけど、そこ行ったのが失敗だったん ですけど…

転職で給料が倍になったものの

聞き手
カメラマンとして行ったんですか?

dai
カメラマンと、デザインの仕事の会社でした。

聞き手
デザインって多分やられてないですよね、今まで。

dai
広告業界でしたね。
撮影は広告用の撮影って意味です。
で、給料はさらに倍もらったんですよ。

もうこれは、このまま、もうとんでもないこと起きるぞってニヤニヤして笑

聞き手
ですよね。確かに華やかな世界ですしね。

dai
もうまだ22歳とかですよ。
これはやばいぞ。毎日ニヤニヤしてた笑

聞き手
絵に浮かびますね。

dai
もう調子に乗ってたんでしょうね。あのー、確かにこう現場はうまく回せました。

若い子たちもまあ、年齢的には同じような子たちがあの慕ってくれたんですけど、お上の方々が気に入らなかったんでしょうね。

最後に言われたのは「君はスパイか?」って言われて。

聞き手
それは何が気に食われなかったんですかね。人柄とか、なんか仕事の内容?

dai
えーっとですね、会社に対して、何か物申すことは一切しなかったんですけど、なんて言 うんですかね。
自分だったら、こうするって書類をすごい作ってたんですよ。

聞き手
私ならこうしますとか、こうした方がいいですよ。みたいなこと?

dai
書類を、それは提出もせず、パソコン中に入れといたんですよ。
それを何かの時に見たんでしょうね。
「なんだいこれ」って言われて「自分のまあ、その自分ならこう見せるだったり、会社や る時に何か情報になればと思って残しました」って言ったんですけど「君はここの会社に 何がしたいんだ?」って言われて、何がしたいって言われると
「現状を否定されたら言うことがありません」って言ったんですよ「悪いんだけど、そ の、怪しんでしまうから、いわゆるスパイ、中身を何か確認しに来たのか、みたいに思っ ちゃうから、やめてもらえないか」と。言われましたね。

聞き手
え、それはちなみに何歳?

dai
23歳ですね。

聞き手
あ、まだそんなに経ってないですね笑

dai
23から4ぐらいの話なんで。
「わかりました。じゃ、今日やめます」って言ってやめたんです。

聞き手
そういう感じなんですね。
ちなみにそこのデザイナー、半分デザイナーみたいなことおっしゃってました。
そのカメラとそのデザインって具体的にどういうことを手がけて?

dai
DTPとか、グッズとかですね。

聞き手
カメラで撮った写真を使って、編集してデザインする。そこまで?

dai
そうですね。

ブライダル業界の巨匠と知らずに

聞き手
その後辞めてどうされたんですか?

dai
辞めて、1ヶ月ぐらい遊んでたんすよ。何にも次なしで辞めましたから。
そしたら、辞めた会社の取引先の人からうち来ないかって言われて。
嫌な経験してたから1ヶ月ぐらい考えたんすけど、行って就職というか、フリーランスの 人だったので、弟子入りにように仕事をやってましたね。

聞き手
ちなみにどんなお仕事でした?

dai
出張カメラマンの撮影ですね。写真のカメラマンと、デザインの仕事でしたね。

聞き手
ほぼ同じような感じですかね。

dai
そうですね。ただ、撮るものが全然違ったので。偶然。そこの社長さんが、みんなが知ってるあの、結婚情報誌ってあるじゃないですか?

ありますよね。皆さんが知ってるやつ。
あの、中のトップカメラマンだったんすよ。

聞き手
ああ、すごいですね。

dai
ブライダル業界のトップカメラマンだった。今はもう全然おじいちゃんですけど、あの当 時はまだ若い人だったんで。

…なんてことは知らずにずっと一緒に仕事してて、で、そのフリーランスなんて、そんな 大きく感じないじゃないですか。やってることが。

イベントで僕が例えば、あの写真業界の発表会とか。あとは、撮影技術とか、印刷技術と かの展示会とかあるんですけど、そういう時に「行くぞ!」って言われて、あ、見に行く のかなって思うじゃないですか。

作品持っていくから、鞄に入れろみたいになってて、え、どこのなんだなんだと。 置かしてもらえるのかなと思うじゃないですか。 で、当時写真集を作ってたので、ブライダルの。それをこう営業で持っていくんだと思って。

ガラガラに入れて、一生懸命行ってたんですよ。で、プーズがあって、ここでやるからっ て言われて、名前書いてあるんですよ。

会社なので、ああここに置いていいんだ、もう素直ですからね。 ここに座ってればいいからって言われて、もう座ってるだけですよ。

他はあれですよ。あの、皆さんが知ってるあの、ヤマダ電気とかに並んでるようなメーカ ーがいっぱいブース出してんですよ。

で、全然知られてない名前のブースが自分なんですけど、そこに全国から来たその写真館 とか、同じ業界の人達が、行列作ってるんですよ。

聞き手
え。じゃあ、そこですごさが改めてわかった?

dai
そうですね。最初は、こういうとこってこういう風なんだって思ってました。

どこにでも人が並ぶんだみたいな、たこ焼き屋みたいな感じかなって思ってたんですよ。

話を聞いてるだけなんですけど「私は何々県の何々という者です」名刺持ってきてくれる んで、そういう人たちがうちの写真集を自分とこの商品として扱いたいっていう、話をし てるんですよ。外注として利用したいって話ですよね。

ひょっとしたらとんでもない話をしてんだと思って。それがもうどこ行ってもそんな感じ でしたね。

聞き手
ま、普通に考えて、ちょっと…ちょっとってか、だいぶおかしいっていうか。すごいっすよね。

dai
そうなんすよね。
自社オフィスに転がってた写真があったんですよ。額縁にこう突っ込んで、どっかの伱間 に入ってたみたいな。

聞き手
ちょっと雑にじゃないないけど?

dai
雑に置いてあるのがあって、それを今度行くイベントに出品するから、埃とか綺麗にしと いてって言われて…

綺麗にして2つ出したんです。

そのイベントはもう何回か参加してるものだったんですけど、この郵送して本番行くじゃ ないですか。

で、実はそのグランプリになって… 最初は「どこに飾ってあるんすか?」って言いながら、別にその大々的な発表はなくて、 こう飾ってるだけなんですけどね。準グランプリとか書いてあるだけなんですけど…

「あ、これ出品してたんすか!?」って。

聞き手
まさか雑に置いてあるものが笑
そんな賞取れるとは思わないっすよね。

dai
そうなんすよ。だから、すごいわかんないんすよ、もう感覚が。

そのすごい姿を見せない人なんで、いつも大抵そのオフィスの仕事をやりながら、一緒にサッカーやってた人なんで、全然こうオーラがないんですよ笑

聞き手
そうですね。素人のイメージでも、そういう巨匠じゃないけど、その写真のすごい人って、ちょっと風格があるというか、そんな印象ありますけど、そうじゃないみたいな感じなんですね。

dai
そうじゃなくて、もう写真になるってのはほとんど話がない人なんで。

聞き手
面白いな。

dai
不思議でした。で、いつも適当な感じでついていっちゃってるんで、いろんな人が名刺持ってくるのが気持ち悪かったですね。

聞き手
その人の元で、結局どれぐらい一緒にお仕事されましたか?

dai
自分のフリーランスの仕事もやり出したので、べったりっていうのは1年もなかったんですけど、5年ぐらいは一緒に色々やりましたね。

聞き手
長かったですね。

dai
そうですね。いろんなことがあって、その距離ができちゃったんですけど、体壊しちゃったりとか、向こうが。で、仕事ができなくなるタイミングができちゃったので、そのまま離れて…今は元気なんですけど、そのまま離れっぱなしで来ちゃいましたね。

聞き手
会おうと思えば会える?

dai
連絡はちょちょいちょい取ります。

中国人留学生の雇用を生むために

聞き手
で。そんな経験を経て、その後どうこう続いて?

dai
その後が中国ビジネスに手を出すっていう笑

聞き手
いきなり飛びますよね笑

dai
多分あの、中国ビジネスはちょっと表現が怪しいですよね。2008年、北京オリンピック の頃です。

で、あのもう物価も今の中国よりもはるかに安いですし、円も今よりも全然高い時代ですから。

ものすごく輸入にはいい感じの時代だったんですよ。で、最初はまず何を輸入するか探しに行くような期間でした。こう、1回通ってま状況を把 握して。2回目行く時に、せっかくまた行くならって。

仕事で関わってる人たちから、これを調べてきてくれみたいなお願いをされたんですよ。

聞き手
日本で一緒に仕事をしている人だからってことで?
ちなみに、モノを扱うって感じなんですかね。もう写真とか関係ない?

dai
これは、色々あるんですけど、モノです。
フジフィルム系の写真でやってきたので、"アスタリフト"っていう化粧品があるじゃないですか?

フジフィルムの化粧品っていうブランドがあるんですよ。

CMとかバンバンやってるんですけど、この化粧品っていうのは、海外で売っちゃいけないっていう制約があるんですよ。

海外で売る行為が反則というか、違法ではなくて反則なんですよね。
で、その写真業界にいるんで、その卸しはできるんですよ。
二次卸しぐらいからこう参加できるんですけど。

高い商品なんでそのなんて言うんですか。二次卸しでも随分安く買えるわけですよ。それを中国に売るわけにかないので。中国のまあなんて言ったらいいんだろ。

渋谷みたいなとこがあるんですけど、北京に。
そこでメイクアップをして、写真を撮ってあげるっていうイベントをやったんですよ。

で、そこでフジフィルムの化粧品を使ってます。って言ったんですよ。
で、日本人が全てやりますっていう。

で、当時あのジャパンが結構人気があったんで、

聞き手
あ、ジャパンブランドみたいな感じで?

dai
そうです。メイドインジャパンじゃないとダメみたいな人がいっぱいいる時代だったの で、都合がいいフレーズだったんですよ。

で、その現地ではその写真を撮る仕事をしてました。頼まれたものを輸入して、日本で販 売に繋げていました。

聞き手
ああ、そういういきさつなんですね。
それはでも結構大変だったんですか?

dai
大変でした。
この理由はあれですよ。あの、大体2ヶ月ぐらい日本で稼いで、2か月ぐらい行くんですよ。

ってことは、2ヶ月の間に4ヶ月分稼がなくちゃいけないんすよ。

聞き手
どういうこと?

dai
日本のランニングコストがあるんで。

中国の売り上げが出てきたら、確かに楽になりますよ。
今まではあれじゃないですか。中国に行ってる間の分も稼い度がないと、日本でやってけなくなっちゃうんで。

だから、2ヶ月、もう必死に働いて4ヶ月分にして。で、2ヶ月中国に行くと。

聞き手
ああ、そういうことか。

dai
そうです。ギャンブルに近いですけどね、1年半ぐらいやってました、結局その半年…4,5 ヶ月ぐらいで、その紳士服のイージーオーダーを向こうで作って、こちらでオーダーメイ ドにする。

という仕事をブティックの方からの提案で、やれるようになって、そっからは上りがしっ かり伸び始めたので、楽にはなりましたね。

聞き手
そういうなんか違うビジネスにも手出してたのは、お金が稼げるからみたいな、そういう動機だったんですか?

dai
これはですね、動機は雇用を生みたかったんです。

聞き手
自分の商圏内でってことですか?社会的にみたいな?

dai
別に日本で生むのが1番簡単じゃないですか。で、なぜ中国かっていうと、日本で知り合 ったなんて言うんでしたっけ。中国人留学生たちがいるんですけど、話をすることがあっ たんですよ。

で、結構日本人と中国人のその外交じゃないですけど、ビザの都合とか、海外旅行の都合 って全然違うんだってのがわかって。

留学生である以上はビザはあるけど、戻っちゃうと、今度次のビザまでにまた時間かかる みたいな。日本人には、分からない感覚があるんですよね。

だったら、その日本にまた来ることを希望してる人たちがこんなにいるなら、雇用を生ん でしまえば簡単じゃないかと勝手に思ったんですよ。

聞き手
中国から日本に来ている人たちが、日本で仕事するために雇用を生むみたいな感じですか?

dai
そうです、そうです。

で、そのためにみんな戻っちゃうんですけど、中国に。
そのタイミングで、じゃあ遊びに行くって言って遊びに行ったんですよ。

で、1週間ぐらい行って、1週間ぐらい色んなことを覚えて、また2か月ぐらい日本で考えを煮詰めて、やりたいことがなんとなく決まってきたってその知り合いに話してたら、じ ゃあ、自分はこういうことを知りたいとか、その情報くれたんですよね。

じゃあ、今は僕がやりたいことがそのうまくいくかどうかわかんないんで、少し足しになるならって言って、カンパをもらうような、やってきてもらう代わりにちょっとお金出す よって言ってくれる人もいたので…

なんか楽しいっていう言い方変ですけど、まあ、割とこう気楽にやれましたね、最初は。 クラファンみたいな感じのね。今の。

聞き手
なるほど。それも軌道に乗っていったんですか?

dai
1年半…1年ぐらいで売り上げ出たので。
ただ、その雇用を生むことはできるんですけど、ビザを取得できる条件は、確実に無理な んですよ。 あの1年ぽっちじゃ無理なんです…ていうのがもうどんどんわかってくるんですよ。

しっかり勉強してたんで。で、これ無理なんだっていう、その売り上げが伸びてる、やっ たっていう気持ちにはならなかったですね。 もう法的に無理なんだと思って。だから、もう1年半で仕事を譲りました。

聞き手
ちなみにその時は2010年ぐらいとかですかね。

dai
2010年ぐらいですね。

イベント運営の現場を知りたくて

聞き手
そこからまた何をこうやられて?

dai
2000年あたりから、ずっとこう夜な夜なイベント活動してたんですよ。映像演出を。

2000年からずっとやってるんですけど、その経験があって、イベントの中に入って、中の勉強をしたいと思ったんです。
そうですね、そのアーティスト側じゃなくて、もうイベントを運営する人たちの中に入りたい。

でもそのイベントホールで、最初アルバイトでいきました。

2010年の辺りですけど、灰皿片付けるとこからやりましたよ。

聞き手
そうですか。そっちはなんかもう興味が強くてなんでもやります。学びたいです。みたいな、そんなスタンス?

dai
現場を学びたいっていう気持ちでしたね。いろんな箱で仕事をやってたんですけど、中の 人、現場の人たちと、やっぱこう話が合わないことなんてよくあるんですよ。

聞き手
それは、カメラの撮影の時とかですか。

dai
あ、カメラの撮影もですね、そういう自分のアーティスト活動のとき。

で、まあ、しょうがないよなって気持ちでたんですけど、だったら、現場自分もその運営する人間にやってみて、ものが言えるようになりたいと思ったんで、でやってみたんですよ。

それぐらいの気持ちです。

年齢的にはこうやっぱり20代前半の子ばっかの業界ですから、浮いちゃうじゃないですか?

聞き手
あれでもその始めた当時はまだ?

dai
あー、2000年頃ですよね。
2000年の頃はあれですから、アーティスト側なんで、うちのスタッフのことはあんま接点がないんですよ。

聞き手
そうなんすね。

dai
イベントを開くから、イベントのスタッフとしていますけど。
例えば、バーテンの子とかお客さんを出し入れする人たちとか。

聞き手
イベントって。ちなみに、そのクラブイベントみたいなイメージですか?

dai
クラブイベントとかですね、フェスとか。

聞き手
ああ、なるほど。

dai
そういう回してる人たち側をちょっと勉強したかったんですよ。で、そういう会社にアルバイトで入って半年ぐらい真面目にやったんすよ、大人しく。

ただあの面白くなくなってきちゃって、機材あるから勝手にやらしてって言って、自分が今までやってきたことをやってたんですよ。好き勝手に。

そしたら、ちょうどプロジェクション・マッピングブームが来ちゃったんです。

聞き手
それ何年ぐらいっすか?

dai
それは、2011年とかですかね。

聞き手
時系列ちょっと整理してるんですけど、2000年前半からアルバイトとして、そういう現場。

dai
2000年あたりから始めたアーティスト活動は、アルバイトじゃないです。
これは自分でイベントを開く。
だから、売り上げでギャラが決まるみたいな。だから、就職もしてましたからね。普通の企業に。

趣味に近い活動ですね。
で、2010年にそのイベントを開く場所の会社にアルバイトに入りました。

聞き手
そこで現場のことを学ぶわけじゃないけど。わかりました。
プロジェクションマッピング…でも早いっていうか、もうその頃来てたんすね?

dai
きてましたね。映像演出がすごい盛り上がってどんどん盛り上がってくるんですけど、その後。

そのせいで忙しくなるわけですよ。お店も自分もで、アルバイトだったら、時給がどんどん上がっていくんですけど、あの時給が上がったところで、もう体がついていかないって話になっちゃったんですよ。

聞き手
常に稼働してたって感じですかね。

dai
もうそのなんて言ったらいいのかな。
その出張で、例えば東京とか、大阪とか行って、アルバイトのためにまた戻ってくるみたいなことをやってましたから。

寝れないし、危なかっしいじゃないですか、その間に合う間に合わないがあるんで、そういうのが嫌だからってことで独立しました。

外注としての取引に変わりました。

アルバイトだと、そのオープン準備とか、クローズ後の掃除とかあるじゃないですか。
この辺が大変だから、もう外注っていう形で単価で動くようになりました。

そっから起業ですね。

今までの全てが交わって

聞き手
独立起業してからはどういうなんすかね。

dai
照明演出、映像演出と、写真撮影ですね。動画撮影ですね。

であとは機材の販売とか。

あとあれですよね。ライブハウス作るっていう時に、機材の設置をする工事屋さんとかやりましたね。

聞き手
もう手広くじゃないですけど、ま、ベースはでも、カメラやってました。

dai
そうですね、どうしても機材が溜まってくるので。
あの機材レンタルとかやれちゃうことがいっぱい出てきますけど、あのー、そうですね、 だから、それから10年ぐらいかけて今言ったような業務になりましたね。

聞き手
ここの時期がやっぱり1番楽しかったですか?仕事として。

dai
そうですね、結構忙しくやらせてもらったんですけど、今エンタメ業界から離れてるんですけど、その10年間で2500件ぐらい仕事してるんですよ。

聞き手
イベントの数?

dai
イベントが2500本ですね。
で、撮影はまた別なんで、撮影はもう数えてないんでわかんないです。 で、そういう経験値が生かせたらなという状態ですね。今。 だから、今年からやり出したメタバースなんてのは、仲間がやり出したんですけど、その中で自分がやってきた経験値を活かさせてもらえてるんで、よかったなと思いますね。

聞き手
現実のこのなんすかね。ライブ空間とかを要はメタバース空間上で落とし込む時に、知見とかをお落とし込むみたいな。
技術的な部分は、まあ別な人か詳しい人に実現してもらって、その辺知見がないと多分できますもんね。

dai
あれなんですよね、プログラマーが、全部真似っ子で、現実の真似っこで作ることはできるんですよ。ただ、現実の真似っ子を現実にやってなかった人が作ると、気持ち悪いんですよ。

やっぱり、現実と比べてどうなのかっていうのをメタバースを見てる人は感じるじゃないですか。で、これはまあ当たり前の話なんですけど、その時に、だったら、現実の職人さんがメタバースの中で活躍できるメタバースを作ったらどうだってアイデアを出したら、それを実現してくれたんですよ。

聞き手
もっと具体的に言うとどういうふうに活躍できるのか。

dai
メタバースのライブハウスを作ったって、さっき言ったじゃないですか。
ライブハウスってその音響さんがいて、照明さんがいて、ビデオの撮影屋さんがいたり、映像演出の人がいるっていうような形なんですよ。
で、この人たちっていうのは、こう機材を色々触りながら、ライブを成功させるなんていう人たちなんですけど。

メタバースの中でライブをするに、音響照明映像があるから映像っていう、そのオペレーターの人たちが、メタバースの中の機材をリアル機材を基にコントロールするってことができれば。リアルの技術がメタバースの中を最適化するために必要になるんですよ。

聞き手
なるほど。
それ実現できるんですね。

dai
もうできてて。それをもう仕上げてやるんで、その中でやってます。

ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれないですけど、今デジタルの機材が多いので、信号で全部やり取りするじゃないですか。

メタバースの中で信号を送って、メタバースの中の機材をコントロールするんですよ。

インターフェースが仮想ですから。自分の使ってみたい機材が自由自在って意味なんですよ。

聞き手
そこはプログラミングできるっていうことですか。

dai
あのー、メタバースの場合は売ってます。

聞き手
あ、もう売ってるんですね。

dai
もう3Dプログラミングされて、機材としてのスペックも全部調整されたものが売ってるんですよ。ま、安いですけど。

聞き手
もうそこまで行ってるんすね。
機能もついたものが売ってるんですね。

dai
そうなんすよ。

聞き手
すげえ。あ、そうなんですね。

dai
ま、面白いですよメタバースの仕事は。

聞き手
関連性が全く違うのがなんすかね。でも、つづいてますよね。カメラも。

照明のやつと、あ、中国貿易がやっぱりちょっと特殊な期間だったか。

dai
中貿易に関しては、あのこれ今でも生きてるんですよ、実はそうなんです、あの機材の輸入は中国なんですよ。

聞き手
そこの経験が生きてるんですね。

dai
そうですね。そこで、あの現地の人たちにその当時からその貿易の仕事っていう頃に一緒にやってた連中が今でもこう声かければ動いてくれるとか。
あとは、情報を見せたら、それをお店まで見に行ってくれるとか。
そういう人脈ですね。

使ってるものは当時と違いますけど。

聞き手
じゃあもう全部、無駄がない続いてってか。

dai
やれてますね。

一人ひとりと向き合う大切さ

聞き手
色々こう今まで話していただきましたけど、なんかこうかっこいい経歴なんか経験みたいな話してもらったんすけど。
逆にちょっと人に話すのがこっぱずかしいなみたいな。失敗談とかあったら聞きたいんですけど、何かありますか。

dai
失敗だらけですけど。

すごいこうあれはなぁって思えるほど少なくないっすね。
20代は転職が多い時代でしたけど、あまりいい辞め方ができなかったので、辞め方のいい 場所は今でもお付き合いしてるんですけど、そういうのはちょっと悔やまれますね。

聞き手
それだけやられてたら、失敗談っぱいありそうですね。

dai
やっぱ撮影業なんで、いろんな人と。接することもありますので。例えばですね。日本人 って写真を修正するの好きじゃないですか。

聞き手
あ、とった後に。

dai
そうです。
今で言うと目が大きくなるとか。今は本当にすごく簡単にできるようになっちゃいましたけど。それがこう目立ち始めたかって、プリクラがそういうことをやり始めたんですよね。

で、プリクラの前っていうのは、もうフォトショップでやるしかなかったんですよ。で、そのフォトジョップでレタッチするっていうのも、仕事の1つの時代もありましたので。
で、今カジュアルな写真を撮ってたので、若い子は例えば、襟が曲がってたら直してとか、前髪が目にかかってるからちょっと動かしてとか、目が片方ちょっとつぶっちゃってるから、大きくしてとか、いろんなことあるんですけど。

中にはそのほくろを取ってとか、シミが気になるからシミを消してとか、っていうのは割と当たり前だったんですよ。

でも、外国人の方は逆だったんですよ。

聞き手
ほう。

dai
外国人の方の撮影した後に、あ、このホクロどうされますか。といつもの通り聞いたんですよ、そしたら、なぜって言われまして、その時ドキッとしたんですよね。あ、変なこと 言っちゃったかなと。

結構ホクロ消される人がいるんで、あの、別に消さなくても大丈夫ですよ。って言ったら、これは私のホクロだから残しといてって言われたんですよ。

その時に、修正をできる ことがいいこととは限らないんだと思ったんですよ。 それで色々変わりましたね。

聞き手
それは今までの常識はなんですかね、疑うじゃないですけど。

dai
そうなんですよ、だから、勝手に喜ぶと思ってたんだと。

聞き手
あ、それを無意識にやってた自分がいたってことですか?

dai
そうです。中身を知らずに喜ぶと、勝手に決めつけて、その人に言っちゃってたと。それで、すごく反省して、しっかり話をしてから、そういう話をするようにしました。

聞き手
なるほど。

遊びゴコロ

聞き手
わかりました。逆にあと、なんか今まで本当に数多くお仕事やられてきたと思うんですけど、1番熱中して、これやったぜみたいな印象に残ってるやつは。

dai
プロジェクションマッピング、その予算の大きい仕事もいくつかやらせていただいて、い ろんな人たちと一緒にやるんですけど、達成感はありましたね。
例えばビルに映像を当てるとか。
あれもバンって当ててるだけじゃないんで。 プロジェクションマッピングを利用したお店を出したことがあって…

聞き手
えっと、それはどういうことですか。

dai
店の中を全部映像にするしているお店。

聞き手
え、それはオープニング当初とかじゃなくてですか?

dai
あ、それはあの、もう開いてるお店のオーナーと知り合って、この店こういう風にできないっていう相談を受けて、あだったらもっとこうしましょうよ。って言って、もう派手なことやったんですよ。

聞き手
え、それ反響すごかったんじゃ。

dai
あの反響はありましたけど、早すぎましたね。

聞き手
先進的すぎたんですかね。

dai
あのま、当時もそのクラブ仕事のアルバイトしてたんですけど、言われるんですよ。スタッフの若い子から。
「こういう店があるんだけど、知ってますか」みたいに。
それうちだよとは言えなかったんで笑
「まじかー」って言って見に行ったふりしてました。

聞き手
内心、ちょっとニヤニヤじゃないですか。

dai
ニヤニヤですね。

お店が1年か2年…1年ちょいでま終わっちゃったんですけど、なくなっちゃったよねって話も聞こえてくるわけですよ。で、答え合わせをして、みんなが笑うって笑

聞き手
なんで言わなかったんですか笑。みたいな笑

dai
そうそう。

聞き手
それはでもいいっすね、

dai
テレビ局も来てくれましたよ。
読売テレビか、関西テレビかな。どっちかなんですけど。
あとタイで撮影してるテレビ局が来ました。

聞き手
ええ、わざわざ、すごいっすね。プロジェクションマッピング、珍しいな。インパクトありますもんね。なんだ、これはみたいな。

dai
ね。少しこう概念が変わるというか。結構むちゃくちゃなことやってんですけどね。あれ。

聞き手
技術的にってことですかね。

dai
強引すぎて。
建物に照射するのって許可が必要なんすよ。

聞き手
それはなんですか。県庁とか?

dai
所有者です。

聞き手
あ、そもそも。

dai
東京タワーって、プロジェクションマッピングやってないんですよ。
なぜだと思いますか?

聞き手
あれは誰か会社法人とか個人のじゃないんですか。ってことですよね。多分。

dai
自治体的にはオッケーです。

でもダメなんですよ。

東京タワーって、東京タワーのデザイナーがいるんですけど、デザイナーが色を変えてけないって言って…

聞き手
主張されてるってことですか?
元々そういう仕様っていうか。

dai
ビジュアルのコピーライトも存在しちゃってるってことです。

聞き手
あ、そういう縛りもあるんすね。

dai
だからできないです。
ライトアップはなんかやっちゃってますけど。あの映像はNGなんすよ。

聞き手
線引きがよくわかんないですけど。ま、そうなんですね。

dai
なにかあるんでしょうけど。まあ、そういう契約書を見たわけじゃないんで、細かいことはわからないんですけど、ダメでした。NGでした。

聞き手
あれ、東京タワーってすごい派手ですね。もし、実現できたら。

dai
映えそうですけどね。

聞き手
ちょっともう名残り惜しいんですけど、いい時間になってきた最後に、あの言い足りてないことがあったら。

dai
ああ、十分ですよ笑


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