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令和に「レッド」を初読した雑感

2週間かけて山本直樹「レッド」シリーズ全13巻を読みました。事前知識は"死ぬ人の頭に番号書いてある"のみです。

読んでる人の感想をTwitterで探したのですがなかなか見つからず歯がゆかったので、自分用メモ兼ねてツイートと雑感を書いておきます。後で気づきましたが読書メーターで探すほうが良かった。

以下文章には実際にあった過度な暴力表現への言及がありますので、ご留意ください。


~山岳ベース序盤(岩木たちが山に入る前まで、「レッド」1-4巻)

読むのがつらい 宮浦さんを全コマに入れてほしい…
早く幹部捕まってほしい
宮浦さんと白根さんだけ見てたい
赤城さん髪伸びないな 怒った顔が癇癪おこした児童のようで嫌なのですが 意見自体は安達・谷川に左右されやすく、それでいて警察の恐怖に弱い描写が結構あり好きになれない

△恐怖 〇脅威

全員メガネがでけえ 顔の2/3がメガネ

山岳ベース初めの方は山小屋での議論がメインのため非常に読むのがつらい。中盤になると直接的な暴力が始まるのでそれはそれでつらい。

山岳ベース中盤(「レッド」5-8巻)

やっぱ続き5巻も読もうかなと言う気になってきた、レッド

辛かったので一時は読むのを諦めました。

2人”処刑”した革命者連盟のことを聞いて、北が言った「え?また殺ったのか?」「もはやあいつら革命家じゃないよ」「頭おかしくなったんちゃうか?」は本当にそう でもあなた4巻で処刑とか〇〇を殺せとは言ってましたよね…
読むのとてもしんどいのですけれどもやはり、宮浦さんが(まだ)いるからな…

自分は暴力シーンを薄目で読んでいました。

レッドのあの限界状況で”総括”を要されるの、口下手と緊張に弱くて事実と違うこと話す人と語勢が弱い人、役職者が嫌いな人などであり、北を見るに発言の矛盾は役職が高ければ問題ないので、いつも会議でボコボコにされるわたしはダメです
北の厄介なところ、自分が平均よりも体力ある成人男性である自覚がない、自分と他人の区別がついていないので自分に出来ることを他人に要求する、一見体育会系でありながら弁舌が立つ、おそらく声がでかい(偏見)、語勢が強いので(偏見)怖くて誰も反論できない(偏見)

スクショで有名な北の1ページまるごと台詞のシーンは7巻です。

山岳ベース中盤~山岳ベース終盤(「レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ」1-3巻)

休みの日曜が100元気あるとして、平日はどんなに頑張っても最大70元気になるところ、レッドを読むと10元気くらいになる
北さぁ……………きょろきょろするのが嫌いなだけだな……………
北、もう暴力が楽しいだけだ、自分が嫌いな人を手を汚さずに殺せる快感しかない

髪をかなり短く切る→心理的ダメージ、殴打(などの総括)→身体的ダメージと、社会的な人間性の剥奪セットですね…

赤城、自分が捕まる恐れがある行動をとったと分かると総括欲が止まらなくなる
北や赤城を見ていると会議で議事録を取る重要性がわかる(発言をコロコロ変えられないよう言質を取る)
総括対象になった時何したら生き残れるのか 北・赤城のどちらかを味方に付けることかな 総括入ったらもう無理だと思うんだよな それか北・赤城並みに口がうまい人を連れてくる 茶化さないと読めない、心が弱い
レッド、始めは東京が中心で資金があり、何度も事件を起こし度々女性が都会ファッションで潜入するなど画面に変化が多いが、もう今雪山か山荘か(総括の援助として)ボコボコに殴られて人かどうか判別付かない顔や死体を埋めるか総括の場面がほとんどで変化がない
山本直樹「レッド」を読んで苦しんでいる人のツイートがもっと見たい…
kindle のマンガ本棚が物理的に赤いよ〜…

赤城、「美人はブルジョア的傾向がある」の直後に「美人も頭もいい奴も嫌い」を言ったらもうだめですね、それが言いたいだけでしょう…

安達、本当に思っていたことですか?完全にほらでも実証する手立てがないな 本当だとして、殴ったら本音を言うと、正当性があると幹部が覚えてしまったからもう…歯止めが…

リンチ死は建前として"総括できなかった結果"でしたが、安達は北の先導により"死刑"と明言されます。活動歴が長く赤城と苦楽を共にしていて、安泰かと思われたCC(中央委員会)に加入していた安達が"死刑"になったのも転機です。アイスピックで刺突といった、安達以前の殴る・蹴る・雪山で放置とは性質が違っており、明確かつ意図的に死を与えるものでした。大量の血が飛び散り、視覚的に衝撃の強い場面でもあります。

また、赤城が北に、北が赤城に対して無言で嫌そうな顔をするコマが何度も挟まれます。

迦葉ベース建築以降((「レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ」4-5巻)

社会人でなければもっとマシだったかもしれない…
北・赤城がいくら弱いと言ってもあれだけ叱責するのは素直に恐怖
無いのか、ためらいは…最初の方はあります。安達までは、赤城もためらいあります。
赤城が平を擁護するの…美人が嫌いって数日前に言ったので平が美人ではないと言っているようなものでは
山岳ベース中盤まで控えめに言ってとにかく早くCCが捕まって欲しくなる、しかし1話最後に毎回出てくる○日後に〇〇の文字で溜飲が下がる
白根、顔が殴られないまま死にましたね
医学生もいるのか…鳥海!
子供を取り出す?…いや…未熟児でだめでしょう
指名手配されていて山に逃げるしかないのに急に子供欲しくなって育てようと言い出すの、無責任の極み
北「お前は後退したぞ、俺は前進した」それが言いたいだけだな
北に誰の話しても北自身の話になるな
最終巻になって谷川の作画がイケメンになった…
北・赤城があの時点で捕まっていなければ次は岩木・谷川だったと思うので…

岩木と谷川がよく死ななかったですね。岩木は新ベース建設時テントに正座してたとき、タイミング悪ければ"総括"の対象になったのではないでしょうか。この場面、北が不在にも関わらず岩木たちがまるで北のような振る舞いをしたのが怖かった。

終盤、殴ったら真実を言うと場にいる人間の(北・赤城の)成功体験になったので正当性が発生してし、歯止めをかける理由が無かったしかけられない状況になってしまったと思います。特に北は自分以外の手で、自分は加担せず、自分の一声で人が死ぬ様が面白かった、万能感があったのではないでしょうか。集団は暴走するし、閉鎖空間だし、警察に追われていて心理的に余裕が無いし……

読んだ後の感想

山岳ベース入りから12名が総括で殺される過程は議論で単調だし普通にグロいし、北・赤城もとんでもないので本当に辛かった、それでも作者の解釈が薄いので説教くさくない点は読みやすい

あと、日常生活で出てくる「総括」の言葉に特別な意味を感じ取って反応してしまうようになります。

以上です。

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