マリーの物語

一方、その頃。

ヒロコは、音楽部が作曲した『Scent of Waltz』を何度も何度も聴いていた。クミコが作曲したその素晴らしい曲にあわせたワルツの振り付けを任されたのだ。

EXPCでは100人でワルツを踊るという経験はあるが、今回は一曲が6分と長いことに加えて、初のオリジナル曲だ。クミコとファウンダーが曲にはせた物語の世界観を、頭と身体の両方で、彼女は再現しようとしていた。



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