オランダ政権：移民問題で連立４与党が対立。オランダ政権が崩壊、内閣解散❣️

以下の文章は、個人的な試訳です！

移民問題で連立与党が対立、オランダ政権が崩壊
マーク・ルッテ首相、亡命者政策をめぐり連立4党の意見が対立し、内閣を解散。

オランダのマーク・ルッテ首相は、移民規制のあり方について4党連立政権内で和解しがたい相違があるとし、自身の辞任と内閣の総辞職を発表。

オランダで最も長く首相を務めたマーク・ルッテ首相が金曜日に表明したことは、オランダが今年末に150議席を有する下院議員総選挙に臨むことを意味する。

「ルッテ首相はハーグで記者団に対し、「連立政権のパートナーたちが移民政策に関し非常に異なる見解を持っていることは周知の事実。「そして今日、残念ながら、この相違は和解不可能であるという結論を出さなければならない。だからこそ、私は直ちに......文書で国王に内閣総辞職を申し出るつもりだ」。

ルッテ首相は、選挙までは暫定政権を率い、ウクライナの戦争支援継続などの任務に専念すると述べた。
野党議員たちは時間を無駄にすることなく再選挙を要求した。

反移民政党「自由の党」のゲルト・ウィルダース党首はこうツイートした。「今すぐ選挙だ。 緑の党のジェシー・クレーバー党首も選挙を要求し、オランダの放送局NOSに「この国は方向転換が必要だ」と語った。

ルッテ首相は水曜と木曜の深夜に行った会合を主宰したが、移民政策についての合意には至らなかった。
金曜の夜には更に協議が行ったが、ルッテ首相は協議前の週一回の記者会見で、この問題に関する質問への回答を拒否。

中道政党D66のメンバーであるシグリッド・カーグ財務相は、協議が始まる前に、「誰もが、人命に関わるという事実を正当に評価できる、効果的な解決策を見出したいと思っている」と述べた。

この協議は、移民に対する厳しい取り締まりを支持しないパートナー政党（D66と同じ中道政党のChristenUnie（キリスト教同盟））と、より厳しい措置を支持する2つの政党（ルッテの保守政党である自由と民主主義のための人民党とキリスト教民主党）との間の連立政権におけるイデオロギー的な分裂を浮き彫りにした。

連立政権は、1,800万人近い人口を抱えるこの国に新たに流入する移民を減らす為の取り決めを数カ月にわたって行おうとした。

紛争から逃れてきた人々の為の一時的なものと、迫害から逃れようとする人々の為の恒久的なものという2つの庇護クラスを設けることや、オランダで庇護を求める人々と一緒になることを許される家族の数を減らすことなどが提案されたと報じられている。

昨年、オランダに到着した亡命希望者の数が利用可能なベッド数を上回った為、何百人もの亡命希望者が過密状態のレセプション・センター近くの劣悪な環境で屋外で寝ることを余儀なくされた。オランダの援助機関が支援を行った。

オランダ統計局によると、2022年にはヨーロッパ外から2万1500人以上がオランダに亡命を求めた。更に数万人が就労や就学のためにオランダに移住した。
この数字は、人口密度の高いオランダではすでに不足していた住宅に負担をかけた。

ルッテ政権は、新たに到着した亡命希望者に宿泊施設を提供するよう自治体に強制できる法律の制定に取り組んだが、この法律はまだ両院を通過していない。

首相はまた、27カ国からなるEU圏への移民を減速させる為のEUの取り組みを推進した。

ルッテ首相（56歳）は先月、イタリアの首相やEU執行委員会の委員長とともにチュニジアを訪問、北アフリカの不安定な経済を救うために10億ユーロ（約8億5,000万円）以上の資金援助を提供、チュニジアの海岸からヨーロッパへの移民を食い止めた。

ルッテ連立政権は、オランダ政治史上最長の連立交渉を経て2022年1月に発足。

政治情勢が二極化し分裂する中、今年後半には150議席を占める下院選挙が行われる可能性が高い。ルッテ内閣は、新政権が発足するまで暫定政権として留任する可能性が高い。

今年初めの地方選挙では、ポピュリストの農民支持政党がルッテ党を2位に追いやった。この敗北は、ルッテ首相が2025年の任期満了まで連立政権を維持する為に最大限の努力をする動機になりうると見られていた。

- INFO SOURCE - 
THE GUARDIAN ( 08 July 2023 )
https://www.theguardian.com/world/2023/jul/07/dutch-pm-set-to-resign-after-failing-to-reach-immigration-agreement?ref=upstract.com