上がり始めてから株を買う練習。パーク24でのケーススタディ編

株は、買った瞬間から利益が出ていることが理想

ファンダメンタル派にテクニカルは不要!という信条でしたが、最近考えを改めてます。

買った瞬間から利益が出ていることが理想

数々の名著で書かれていますね。考えれば考えるほど深い言葉です。

僕の投資スタイルの場合「いずれ適正株価に収束してゆく」という大前提に立ってます。エントリー時点で、一度下がって紆余曲折しながら上がって欲しい、とは思ってません。リスクに晒す期間が長くなってしまうし、利回りを下げます。自分の見立てと市場の見立てがシンクロしてくれた方が、イベント発生時の判断切り替えもしやすいです。

「なんなら、買った後下がってくれた方が好都合」と言える人は、

「今の株価でエントリーするのがベストか分からん!とりあえず買って下がったら「あ、ここがベストだったんだなぁ」と、ベストエントリーができる」という人。これをやってもポートフォリオが崩れないほど予算があるor分散投資してる人です。

僕の場合、6銘柄集中投資スタイルですから、これは言えないです。

僕のスタイルの場合、しっかりと、下がったら損を出して売って、もう一度「上がっていく手前」に入り直す必要があります。これをやらないでナンピンしていると、落車した時に取り返しのつかない大怪我をするからです。絶対ヘルメットつけますよね、いくら重くても、邪魔でも、10年間で一度も落車した時なくても。

「絶対に上がる」という銘柄はない。大数の法則で勝つのが原理です。

ロットが大きいまま「ナンピンすれば大儲け」と考えるのは、ギャンブルで負けたら全額賭けて取り返す、と言っている人と同じです。勝てばいいですが、負けたら2度と戻れません。30回に1回でも負けたら終わりです。

ファンダ派がテクニカルを学ぶ意義

ファンダ派として「いずれ上がっていく銘柄」選びには自信がある、それが強み。

上がることは知っていて、チャートを見て上がるタイミングを判断する
(ファンダメンタル)

上がるか分からないが、チャートを見て上がるか判断する
(テクニカル)

には決定的な差があります。ファンダ派こそチャートを活用した方が良いです。

パーク24でのケーススタディ

2020年11月に買ったパーク24が順調に上がってます。たまたま成功です。同じことをして次回失敗することは、ごくフツーのこと。2回に1回は失敗です。

検証してみます。

適正株価:1800 = 基準PER20*確約EPS90
買い 700株 @1482 [20/11/16]

当時は何も考えていませんでしたが、自分が簡易的に決めているサインが2つ出ていました。

・週足MACDのフラット化(その後の反転期待あり)

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週足MACDがフラットになっていて、シグナルへのクロスに向けてオシレーターのマイナス幅が減少している(状態Dと呼んでます)。さらに下記の出来高を伴う上げが入ってきて、シグナルクロス後になる(状態Aと呼んでます)のが、ほぼ見えてました。

「そうとは言い切れないのでは?」「でもボリンジャーでは、、、」といった、テクニカルでの聖杯を追うような検証に入り込まないこと。確実に当てる必要はありません。「そうかなー?」と思えて、その通りになればいいのです。ならないかもしれません。

もう一つサイン。

出来高を伴う上げ。

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この後の11月末にも大商いが出ていますが、結局株価は耐えているんで、なおさら確信がもてた。

さて、ではこの通りに買えるか?というと、実際に11/16に買った当時を思い返してみると、「買おうとしてたら上がっちゃったよ、出遅れた、損したー」という、ものすごい買いたくないマインドだったんですよね。

上記の画像では、右側が上がっているから買えると思えるんです。右肩下がりの中で、ここで買いに入るのは心理的にかなり辛い。

本来、株で儲けが出るときはいつも苦しいトレードだ。楽しい気持ちでやれるトレードは危険だ。

という格言に当てはまってますね。

失敗込みのパターンも検証してみる

もし、もっと前からパーク24をアタックリストに入れていたとして、手前で一回失敗したパターンも検証してみます。

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上記画像。10/16にガッツリ下がって思わず数日後に1560で買ったとします。適正株価は1800ですから1560でも十分割安です。

で、結局下がって、素直に一度売ったとします。

1560で買って1450で売る、ぐらいでしょうか。

損失です。辛いですね。

で、その後、前述の週足MACD反転を見越した場所で買ったとします。

1482で買う。

1450円で損切りしたのに、その後1482円で買っているわけですから、かなり辛いですね。けど、これができると、、、

1回の失敗の後、2回目のエントリーで、パターンにはまって上昇、適正株価1800円までホールドして売ったとしても、

1560買い、1450売り→700株だとして、77,000円の損失

1482買い、1800売り→700株だとして、222,600円の利益

トータルでは全然儲かってます。オッケーです。

ミネルヴィニ先生の格言を再掲します。

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この名著、PERを目安にした投資法がバカにされまくりますが、ぐっとこらえて買いましょう。良いこと言ってます。

さて、実際にはEvy式適正株価算出投資方では、適正価格まで上がった後の「振り子の上振れ部分」も待って儲けるスタイルですから、現在の2000円付近までホールドすることになります。すると、さらに

1800円でホールド継続後2000円になる→700株としてさらに140,000円の利益。

これは運が良かった時のラッキーな部分の上積み利益です。崩れ出して結局ゼロかもしれません。でも3回に1回でもあれば良い儲けですよね。

「最初の77,000の損失を、辛いと思わないこと。」

損切りよりも高い株価で買い直すことを、愚かだと思わないこと。

「単なる必要なコスト」だと認識さえできていれば、恐れずに「下がって一度売って、上がってから再度買う」を実行できます。

2回に1回は失敗していいんです。

失敗込みのパターン、検証その2

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もっと手前の8月中旬の週足MACD反転時に、いかにも買いたくなるような場面があるんですね。

ここで1570円ぐらいで買って、あんまり儲けが出ないまま、1回売って、再度買って、今に至っているかもしれません。もしくは半年粘って今報われているかも。これでも結局、儲けてます。

全部のパターンに通底しているのは、

「適正株価に自信があるので上がることは知っている」という気持ちです。だからこそ、「タイミングを失敗したって、もう一度やればいい」という気持ちになれるのです。

もう一つ重要なことは、「下がったらナンピン」というセリフは、見方を変えれば、「買うタイミングを失敗したので、ナンピン」と言っているようなものなんです。

「買うタイミングのミス」と「ロットを大きくする」ってなんにも関係ないですよね。むしろタイミングのミスではなく適正株価算出の間違いだった場合は致命傷になるのです。余計ダメです。

だから、失敗だと思ったら素直に売るべきなんです。もしかしたら、とんでもなく安くなるかもしれない。適正株価算出にミスがあったと気づくかもしれない。売った方がいいでしょ?

一度失敗して売ったとしても、適正株価算出を振り返って大丈夫だと自信が持てれば、またエントリーするタイミングはあります。失敗した=下落トレンド継続中ですから。

そして、上昇トレンドを確信したら、フル投資してもいいでしょう。つまりピラミッティングの方が合理的なのです。勝ちパターンになったから掛け金を増やす。テキサスホールデムで一番基本となる戦略です。

じっくり成功パターン、検証

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最後に、12上旬に週足MACDのシグナルクロスを完全に確認してから買う、一番ゆっくり目に動いたパターンです。

チャートだけをみていれば、とても買いたくないような出遅れ感ですが、適正株価を意識していれば、適正株価1800円に対して、1660円ですから、まだ全然買えます。

沢山のパターンを並べると

迷ったら、待った方がいい

ですね。

8月上旬から入っていれば、サプライズリスクにも市況リスクにも、3ヶ月も長く自分の資金を晒すことになります。当然資金回転率も落ちます。

ただし、8月上旬が最後のエントリータイミングで、もしかしたら11月の底がなかったかもしれません。どうしても買いたいなら8月に入らなければ買えません。

、、、とはいえ、買わなかったら損するわけじゃないんだよな。株は見逃し三振がないゲーム、やはり迷ったら待った方がいいか。

、、、と思ったら、

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あ、既に言ってるか、、、あいかわらず神だわー。

ミネルヴィニぃ!!

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