株価のチェック、実は少なければ少ないほどいい? 小型株の値動きの本質
いぇーい。
今日すっげー上がったぜー。
…なんていうことが言いたいのではなくて。
小型株は、毎日値動きを追っていると、メンタルにも、勝率にも、リターンにも悪い影響しかないです。
という話です。
今日、特に強烈に上がりました。上の結果だけ見ると、「株って、勝つと、さぞかし、いい気分なんだろな」と思うかもしれません。
が、実際には、
7割ぐらいの日々の終値において、「まーた、TOPIXのほうが上がってるよ。なんなんだよ!ちっくしょー!」という感覚しかありません。
皆さんも、以下のような経験ないでしょうか?
TOPIXは微増だけど、持ち株の5株中4株が下落。
TOPIXが爆騰しているのに、自分の持ち株は2銘柄しか反応なし。
そのくせ、TOPIXが暴落すると、しっかりと自分の持ち株も連れ安する。
あるある!と思ったと思います。
なので、日々のプラマイだけに着目して、感覚的に勝敗を感じ取っていると、小型株なんて、やってて意味あるのか?ってほど、辛い記憶が蓄積されます。
さらに!!
プロスペクト理論により、人間は損した時のほうが強く記憶してしまうので、よほどの成績でない限り、
「なぜ、いっつも、TOPIX(みんな)に比べて俺(小型株)だけ…」
という気持ちになりがちです。
つまり、日々株価を見ていると、
「必然的に負けた気持ちにさせられるゲーム」なんです小型株投資は。
で、こうやって、構造的にTOPIXに負けている感覚をもたらすようにできている「日々の終値」をみることで、メンタルが落ちて、本来のベストな動きや考えができなくなって勝てなくなるんです。
直近の私の金額推移です。
今見てみると良い感じですが、断言します。
実際には、前日9/2、8/28,29と、TOPIXがプラスなのに、主力5銘柄が全滅した時のことしか、記憶に残ってないです。
今日このグラフを見て、「え!本当に!」と思いました。そのぐらい、TOPIXに負け続けてつらかった。
小型株は、少数のまとまった買いによって株価が動く
小型株ではときどーき、どかっとしたまとまった買いが入ります。すると、TOPIXの動きとは無関係に、どかっと上がります。時には「何の理由もないフツーの日」に上がります。
そして、また出来高がない日々に戻ります。(これが戻らず、連続してドカッとした買いが入り続ければ、それが機関投資家の買いであり、大相場になります)
出来高が少なくなると、たいていの場合、弱い投資家は、耐え切れないものですから、
「チロチロした、ちいさな売り」
が発生して、「ちょっとした買い」よりも恒常的に多いので、またジリジリ下がります。
小型株は、これを繰り返しているのです。
「日々の値動きを追う」
その行為が、たとえトレードをしていなくてもパフォーマンスにマイナスになる
毎日株価を見ていると、たとえ事実成績が良くても、メンタルをやられます。
特に中小型株は、4日やられて1日で値を取り返すような値動きを繰り返して上がってゆきます。
結果的に儲かっているが、日々の終値を見たらつらい気持ちしか残っていないと思ったほうが良いです。
これが、株式投資で、チャートの後講釈で見ると、誰でも稼げそうなのに、稼げない最大の理由です。