【8914】エリアリンク 2021年3月 変更報告書 投資判断記録

PF40%近くを占める主力株、エリアリンクに関する変更報告書が出ています。後で反省するために、投資判断を記録しておきます。

事実認識1 (買付期)

カバウター・マネージメント・エルエルシー。2015年頃に大量保有者に出てきて、2018年まで買い増し。2018年11月時点で

140万株(全体の11%)
概算平均買付価格 @1195
出典:変更報告書|カバウター・マネージメント・エルエルシー|2018年11月

ということかな?(古い変更報告書がEDINETでも閲覧できず知識不足、課題)

所見1 (買付期)

エリアリンクが、ストレージ流動化で業績をブイブイ言わせてた頃に買って、MSワラントの暴落をモロに食らって、暴落した2018年11月頃に、落ちるナイフを買い向かったということか?自分が学んできた「プロの流儀」とは合致しない。典型的なイナゴ&逆張りナンピンスタイルに見えるが、、、。

事実認識2 (売却期)

ストレージ流動化からストレージ保有への経営方針転向時も売らず。買い戻し損失引当金の特損ニュースでも売らず。コロナショックでも売らず。なのに、好決算だった2020年12月期3Q決算発表後の2020年12月から売却を始める。

140万株(全体の11%)→120万株(10%)
概算平均売却価格 @940ぐらい 
出典:変更報告書|カバウター・マネージメント・エルエルシー|2020年12月

その後、これまた好決算だった2020年12月期通期決算発表を見てから、さらに売る。2021年3月16日時点でトータルでは以下まで売却が進む。

140万株(全体の11%)→95万株(7%)
概算平均売却価格 @950〜1020ぐらいということになるか。6年保有して微損切りを始めたということ?
出典:変更報告書|カバウター・マネージメント・エルエルシー|2021年3月

所見2 (売却期)

自分の視点では、2020年12月期3Q4Qの決算は、ストレージの買取が進んで、ストックビジネスが育ってゆくことが確認できた好決算だった。

しかし、カバウターの視点では「売り判断」に至る決算だったということだ。

MSワラントの暴落も、買戻引当金の特損暴落も、コロナショック暴落も耐えて、これだけ長期にホールドしてきた(つまり何か期待があったはずな)のに、あの決算を見て「売り判断」ということだ。

うーん、全然理解できない。なぜ2015年から6年もホールドして、株価上昇を予見させる決算の直後の初動で即売りなのか。ようやく回収期が来たってのに!!(6年かけた壮大な「やれやれ売り」に見える)

売る気なら、なぜ2020年に丸一年、株価が停滞する中で資金を遊ばせていたのか。どんな決算を期待したホールドだったのか。

理解できなくとも、自分が注意すべきことはわかった。2020年からずっと感じていたが、最近のエリアリンクの決算がことごとく悪く見えている人もいるということだ。

エリアリンクの投資判断時に、「自分には理解できなくても、株価がいきなり下向きに動意付く可能性は常にある」と注意すべき。

投資判断

ホールド継続
2000株 @850 [20/04/17]
700株 @1075 [21/03/05]

【21/03/18追記】考え直してピラミッティング部分のみ売り。

以下記事にも書いた通り、自分の成功パターンは、

①自分のシナリオ通りに企業が結果を出して
②マーケットも同意した時(つまり株価も反応した時)
③「ですよねー、急げ急げ」とちょっと遅れて買う(もしくはホールド継続する)

今回、「カバウターの判断」と「自分のシナリオ」のどちらが、マーケットの同意を得られているのかを確認すれば良い。

今回の「変更報告書」に対して、相場は何と言っているか?

画像1

自分の理論に従ってトレードしたら、自分が正しいかどうかは相場に聞く

名言すぎますね。投資判断をする時に聖典のアンダーラインを読み返して「ああ、あったあった、ほら書いてある」と安心する、便利だなー。

自分の見立てが正しかったのかどうか相場に聞いて、相場が同意してくれているなら、ホールドすればよい。


カバウター・マネージメント・エルエルシーが「コーンナ決算ダメダメデース」と通期決算発表後から25万株を売っているにもかかわらず

マーケットは、決算後@950から@1000さらに直近@1100と上昇。

つまり、

「良い決算だ。今後期待できる、買いだな」という、マーケットの声の方が大きいということ。自分のシナリオと同じ目線で買っている人の買い圧が、カバウターの視点での売り圧よりも大きい。

つまり、

「自分のシナリオが、マーケットの同意を得られた」ということです。

これが、今回のイベントに対して「投資判断 ホールド継続」とする根拠。

逆に、この売り圧があったことで納得できるチャート

2020年12月期の通期決算直後、「え?なにこの大量売り」とポカーンとしてしまった。で、結局3日ぐらい謎の停滞をしてからのアゲ。その後はスルーっと買い圧が集まってきて上昇トレンド形成。

最初の3日間ぐらい「異常なまでに売ってる奴、決算読んでんのか??」と思ってましたが、カバウターの売りだったんですね。

逆に、この売圧がなかったら決算直後に「前日比+6%」みたいな典型的好決算後上げだったのだろう。これで奇妙な値動きに納得ができた。

継続して注意すべき点1

カバウター・マネージメント・エルエルシーの売りは継続と考えられる。これにぶつかる買い圧は、息切れする可能性がある。しばらくは上値は重い覚悟は必要。

とはいえ、マーケットの同意を得られており、これが急反転するイベントは目先見当たらない。となると有象無象から無限の買いが現れるのが市場の常。時間で何回も買い圧は回復するが、カバウターの売り圧は徐々に弱まる。

継続して注意すべき点2

以下再掲。直近のエリアリンクの決算に大いに問題を感じている視点があるということ。

エリアリンクの投資判断時に、「自分には理解できなくても、株価がいきなり下向きに動意付く可能性は常にある」と注意すべき。

自分の見立てでは、以下が避けられている背景と考える。

・今後の不動産不況を予見し、不動産リスクを抱えたビジネスはとにかく避けられている。
・底地ビジネスに関する徹底的な敬遠(サンセイランディックが何故万年割安なのか謎だが、とにかくマーケットはそう言っている)
・業界の人から言わせれば、早晩業界は飽和を迎えて、過酷な椅子取りゲームになる。

こんな背景があるので、直近の決算を見ても

この程度の成長ではリスクに見合わない。
・底地が期待通りの営利を出せていない、ダメだ。
・地方への展開?ビジネスストレージ?失敗して迷走しそうだ。

という意見も一定量あるのだろう。カバウター側(売り側)が持っているシナリオは、このようなものを想定しておく。

どちらが正しいかは分からない。未来が不確実で分からない中で、リスクをとって賭けに出て投資するからリターンが得られる。


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