【6039】日本動物高度医療(JARMeC) 2021年3月期 決算分析
適正株価:2560 = 基準PER16*確約EPS160(※2年後に意識されるEPSなので、見た目ほど割安ではない)
実際株価:1919
割安率:25%
着眼点1:大阪院 新情報
2021年11月着工、2022年11月開業
想定シナリオ範囲内の遅延。とはいえ2017年秋開業の当初予定から、これで丸5年遅延。会社発表を信用している既存ホルダーはゼロでしょう。
今回発表の違うところ
・わざわざ適時開示事項でA4ペライチで発表
・「予定」という単語を節々から排除
・3Q決算説明資料での「コロナの影響により」という意味不明な言い訳から、さらっと「行政手続き理由」に差し替え。(最初から正直に言ってくれ)
今回こそ不退転の覚悟を感じる違い。これでまた「やっぱ遅延」とか言い出したら株主代表訴訟ものだと考えています。11月の着工発表を楽しみに待とう。
【21/06/25追記】以下記事、ニュースを都合よく解釈してみました。
着眼点2:営業利益
前年比-6%ですが気にしていない。金額にして、たかが4-5千万程度の費用増加です。
たまたま今年は想定より多く獣医と看護師が確保できた、とかでスーッとコスト増えてしまう。来年確保できるかわからない、それ自体がこの業界の課題、ビジネスの成長には不安がなくて、人員確保の方が不安定要素。
JARMeCのような成長ステージで、こんな金額で神経質になる必要なし。コロナ対策して、さらに成長のために人も絞らず確保して、いろいろやったらこんな金額フツーに発生しちゃうでしょ。
21年3月期は大阪分の人員確保先行も目立つだろうし「健全なブレ」程度に見ている。
これ毎年毎年利益が微減してゆくと、「JARMeCの人件費は今まで安すぎたよシナリオ」となって怖いが、22年3月期発表は増収増益予想。こんな前年比微増で自分はオーケー。想定シナリオ範囲内。
着眼点3:成長率
「21/3月期実績・22/3月期予想」共に成長率が期待外れな人も多いのでは?これがマーケットで売りが強い理由かもしれない。
自分としては、トップラインCAGR+2%レベル成長を想定シナリオにして適正株価を算出しているので、特に問題なし。
投資判断
ホールド継続 500株 @2013
適正株価の修正必要なし
設定している確約EPS160は、大阪開業&安定後の2024年3月期のEPSをイメージ。つまり2年後にマーケットが前提とするEPS。とはいえ2年後で25%割安なら、自分の基準では今からエントリーしても良いほど安い。
11月の着工前後にエントリーすればいいと思うが、その急騰を得るためにやっている。上手い立ち回りができないので今から座席を確保しておく。握って待つなら自分でもできる。
また、別視点では、このビジネスであれば大阪開業を無視しても、PER16前後の今時点で既に安い。
顧客が高齢者&顧客が富裕層&健康な命を提供するサービス&追随困難な堀&高利益
この5拍子が揃ったビジネスが、成長率が弱いとはいえPER16はそもそも感覚的に低すぎる。
トレードプラン
2段階のフル投資までできる銘柄として投資。まず一発目として@2013でエントリー。
現状下がり続けているが「週足MACDオシレータ上昇気味」というマイ迷信で入った。自分の中ではダウントレンド下でできる限りの迷信を使ってタイミングをとったので、それ以上のコインの裏表は深く反省しない。
最後の二発目はざっくり@1700を予定。(当然、追加の下落理由が発生していないか検証必要)
または、11月着工直後に、上がりつつも@2000を下回っていれば二発目。「上がってしまってから買う」このパターンが本命。
売りパターンは、
売上や診療件数の右肩上がりが崩れたら売る。
2年連続で増収減益の場合、「人件費そもそも低すぎ問題」は根深いということになる。売上が成長していようと、最終的な利益成長に結実せず。成長評価はゼロまで下げざるを得ないか。
@1600まで下がったら損切り。25万(PFの3%)ほどのマイナスとなる。これが最悪の損失。
下記記事に書いた「投資当初に絶賛した魅力」は何も消えていない。毎度のことだが企業評価が高いと強気でホールドできる。2年かかる賭けとなるが、やる価値はあると判断する。
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