見出し画像

いらないものが一番欲しい

必要なものよりいらないものが欲しくなることがある。

なんだか可愛く見えてしまうのだ。

不要なものを集めることは自分をデコレーションしていく感覚に似ている。一昔前のギャルのケータイとか、スクールバッグとか。あの類と同じだ。自分が思う「可愛い」をカスタムして自分自身を形成している感じ。最高に可愛い生き方じゃないか。

「必要なものだけを残して生きる」なんて私には無理だ。生きることを深刻に受け止めてしまう気がする。断捨離ができる人ってすごい。

そう言えば学生の頃友人とたくさん「お揃い」を作った。お揃いの筆箱、お揃いのキーホルダー、お揃いのコスメ。もう既に自分の物を持っているのに、友人と買ったものはどれも宝物のように大切だった。「いらないもの」で繋がっているはずの関係は間違いなく「必要なもの」だった。

こう思うといらないものなんて実は存在しないのかもしれない。目を向けていないから必要性に気が付かないだけなんじゃないだろうか。「いらないけど欲しい」という言葉には何よりも人間らしさを感じる。不要を楽しむことができるのは人間くらいなものではないだろうか。

人生デコって生きていきたい。

ちなみに私の部屋は「いらないもの」だらけで最高に可愛いと思う。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集