「透明しょうゆ」でつかむ世界の胃袋の誕生物語!
あなたは透明しょうゆって知っていますか?
私はテレビで紹介されるまで知りませんでした。
1869年創業のフンドーダイは熊本老舗で、
しょうゆや味噌などを製造・販売してきました。
2019年に150年の節目を迎え、
山村脩社長は「振り切ったしょうゆを造りたい」と考えたそうです。
保育園児がしょうゆで衣類を汚す姿を目にし、
「汚れないしょうゆがあればいいのでは」
との着想から透明醤油が生まれたとのことでした。
業界の常識は、色がある普通のしょうゆに対して、透明なしょうゆ
なんてということで社内からも相当バカにされて世の中に誕生したそうですが、
顧客のニーズと自社の着眼点が合致した切り口でした。
透明醤油は本醸造の濃い口しょうゆを造った上で、
圧をかけてろ過する独自技術を使い、
しょうゆの黒みを消しているそうです。
ろ過する一般的な方法に比べ「しょうゆのおいしさを失わずに済む」
メリットがあり、同技術は特許も取得しているそうです。
この透明醤油で狙うのは海外市場です。
日本国内では人口減少に伴い、
しょうゆの消費が冷え込んでいます。
務省統計局の家計調査(2人以上世帯)によると、
22年のしょうゆの消費額は00年比で32%減の1762円まで落ち込んだ。
半面、世界的には人口増や和食ブームといった追い風が吹いています。
財務省の貿易統計では、しょうゆの輸出数量と金額は
共に01〜21年で約4倍に増加とのことです。
フンドーダイが東京・合羽橋にアンテナショップを出したのも、
訪日外国人客をターゲットの1つとしているそうです。
浅草寺にほど近いため観光客が多く、
食に関心の高い客層も立ち寄りやすいです。
※来店客の4〜5割が外国人だという。
キャッチコピーも凄く良いです。
うすくちにも白だしにもできない、
素材の色を最大限に生かすことのできる醤油。
塩だけでは物足りない味付けも
醤油の風味が加わることでぐんと美味しさが増す。
そんな特別でちょっと不思議な醤油を
150年の節目の年にご提案いたします。
フンドーダイ「透明醤油」
特別でちょっと不思議なおしょうゆ。
例えば「素材の色のままに」という
新感覚
そして「汚れない」という新常識※
素材の色を極限まで活かし、
しょうゆの香り、コクはそのまま残した
透明のおしょうゆがここに誕生しました
こんなストーリーがあると人に薦めたくなりますよね!
トレンドたまごで私は知りましたが、王様のブランチでも
紹介されメディアに良く露出されています。
私たちもこのように業界の常識で縛られていることを
一度排除することで、売れるヒット商品の卵が転がっているかもです。