製品ではなく、ビジョンにコミットするとはどういうこと?
仮説を検証していく中で、
仮説が違ったと気付くことがあります。
その時に行うのが「ピボット(方向転換)」です。
このピボットとは、ビジョンを変えず、
チューニングだけでは改善しない場合に行う
戦略転換のことです。
このスキルがあると
ゼロイチが生み出しやすくなります。
本題へ
例えば、商品を作らず売る、
みたいな非常識な成功法則が
あったとします。
この概念をミニマムで稼げる仕組み
と呼びますね。
その大切なキモは、MVPです。
MVPは、minimum viable productの略語で
実用最小限の製品です。
私の言葉で敢えて伝えるなら、
・売ってから商品を作る
・製品化してから商品化する
です。
一般的には、
最初の構築は時間のかかるものと思っていませんか?
多くの新規ビジネスや新規事業は、
第1歩の構築をしっかりした形にしたい
と思ってしまいます。
よって、あれもこれもと
盛り込みたいと考えてしまします。
この最初の「構築」に
時間をかけすぎてしまいがちです。
実は、最初の「仮説の検証」が重要
なんです。
書籍で言えば、装丁
サービスであればコンセプト
です。
大切なのは、最初の仮説の数値検証
ができることです。
それができれば最初の構築
としては良いのです。
この未完成の法則がポイントです。
この未完成な製品を商品化していく訳です。
その事業仮説を検証するための製品をMVPと呼びます。
構築よりも検証、検証よりも仮説が大切になるので、
構築自体は必要最小限の労力で済ませることを考えます。
MVPはデザインや技術的課題を解決するための
プロトタイプではありません。
仮説を検証できれば良いので
マーケティングのドライテストとして
置き換えても問題はないのです。
MVPにおいて、品質の問題を気
にする人もいます。
完ぺきに作り込んでいない状態で、
ユーザーに提供すること自体抵抗がある
という声も聞きます。
私の考えでは、
シュガーマンのマーケティング30の法則
の心理的トリガーにもあるように、
全て敢えてカイミングアウトを
することで誠実さがわかります。
顧客の問題を解決できているか否かも
とても重要です。
MVPは、想像しているよりも
小さいものだと思うくらいで
ちょうどよいイメージかもしれません。
新規事業は、提供する製品やサービスが
本当に価値のあるものかどうかを
確認していく活動を続けるこのプロセス
を価値仮説と呼んでいます。
価値仮説は、分かりやすく言えば
「売れるかどうか」を検証するための数値です。
そして価値仮説が検証できたら、
次はそれが持続的に拡大できるか否か
を検証しなければいけません。
それが成長仮説です。
より多くの顧客に拡大するためのエンジンは何か?
を発見するマーケティングプロセスを設定していきます。
この2つは、同じようで全く性質が違います。
まとめると
価値仮説=売れるか否か
成長仮説=儲かる否か
になります。
最後に、こんなリスクを事前に潰すことができたら
最高です。
・メンバーの熱量の差異はないか?
・自社だけのリソースでやっていけるのか?
・課題を解決する必然性と解決はできるのか?
・社内でやるべきか、社外でやるべきか?
・ボトルネックは解決しているか?
・法的、規約的、業界の慣例的なルール違反はないか?
この6個のリスク回避が事前対応できたなら
あとは、仮説検証を短いサイクルでしかも
低コストで回せるかが大きな鍵となります。
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