既存事業の分析や改善点の発見に役立つフレームワークの中身は?!
顧客は誰になるのか?
何を顧客に提供できるのか?
どのような価値があるのか?
は、どんなビジネスにおいても重要です。
新しいビジネスを考える場合、
ビジネスモデルから考えるケースが多いです。
その最初のフレームワークが、ビジネスモデルキャンバス
です。
このフレームワークのビジネスモデルキャンバスの要素は、
・顧客セグメント(CS)
・顧客との関係(CR)
・チャネル(CH)
・提供価値(VP)
・キーアクティビティ(KA)
・キーリソース(KR)
・キーパートナー(KP)
・コスト構造(CS)
・収入の流れ(RS)
の9つのブロックがあります。
今回は、この中でも重要な
VP(提供価値)についてお伝えします。
ビジネスモデルを中核を構成する柱である「価値提供」です。
価値提供は、事業体がビジネスモデルの中核を形成します。
この価値提案とは、事業体のターゲット顧客に
対して価値をもたらす、プロダクトとサービスの組合せの全体像
を表すものです。
価値提案という言葉の背景には、
2つの理由があります。
1つ目は、その価値は提供者側の価値ではありません。
顧客が受け取る価値という点にあります。
つまり、有名な書籍のタイトルである
ドリルを買う人が欲しいのは穴である
という、顧客志向の考え方です。
2つ目は、現代において、複合的な
プロダクトやサービスの組合せが、
1つの価値提案を構成しています。
多くは、
この3パターンです。
・有形×有形
・有形×無形(無形×有形も可)
・無形×無形
です。
固有の価値提案を構成する
プロダクトやサービス提案のことを
オファーと呼んでいます。
価値提案を構成しているものであれば、
それらが有料・無料であるかは問題
ありません。
付帯サービスも、顧客に
とって何らかの価値があるのであれば、
オファーです。
1つ以上のオファーから構成される
価値提案の典型的なビジネスモデルとして、
・ジレットモデル
・逆ジレットモデル
・フリーミアムモデル
です。
ジレッドモデルとは、
本体は無料もしくは廉価にして替え刃で稼ぐモデルです。
剃刀の刃のビジネスモデルですね。
逆ジレットモデルとは、
iPod本体は有料でコンテンツダウンロードは無料もしくは廉価
というGAFAが強いです。
フリーミアムモデルとは、
基本オファーは無料で追加オファーは有料
があります。
タダほど怖いものはないと言われる
大阪仕様のサービスが多いです。 笑
つまり、オファーは、価値提案の一部
もしくは全てである
というように解釈されます。
比較的単純なプロダクトやサービスの場合は、
オファーは価値提案そのものとなります。
価値提案は、ターゲット顧客に価値を提示します。
また、価値提案は、コア・コンピタンスが中心核に位置
しています。
コア・コンピタンスとは、事業体が価値提案を
生成するための固有の技術、技能、知識
ノウハウの集合体を指すものです。
ホンダ=エンジン技術
ポルシェ=ブレーク技術
キャノン=光学技術
など、メーカーにはこのような匠の技を持っています。
知識やノウハウの無形よりも
目に見えるので有形をメインにしている
事業態の方が強いです。
追伸:ライティング#西村公児