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フェルミ推定の基本的な構造とは!
フェルミ推定は、未知の値を論理的に分解し、仮定や既存の情報を組み合わせて推定する方法です。
この手法において、推定値=市場規模×競争優位性×価値認識×顧客ニーズ
という式が有効である理由は、その分解の仕方が実際のビジネス環境に適しているためです。
それぞれの要素について詳しく解説します。
市場規模
市場規模は、特定の分野における潜在的な収益の最大値を示します。
この要素を考慮することで、推定値における全体の大きさを設定できます。
市場規模はフェルミ推定の基盤となる部分です。
例えばどれだけの人がこの製品を必要としているかという問いに対する大まかな答えを提供します。
これが他の要素と掛け合わされることで、現実的な範囲内での推定値を構築する基本の枠組みとなります。
競争優位性
競争優位性は、製品やサービスが市場でどれだけのシェアを獲得できるかを評価するための重要な指標です。
単に市場規模を考えるだけでは、競争相手の存在や自社の立場を考慮することができません。
競争優位性を掛けることで、市場規模の中で実際にアクセス可能な部分
を割り出すことができます。このような分解は、フェルミ推定の現実に近づけるという特徴に合致しています。
価値認識
価値認識は、顧客がその製品やサービスにどれだけの価値を感じるかを測る要素です。
顧客が価値を感じなければ、購入には至らないため、この指標は非常に重要です。
フェルミ推定では、全体を部分に分解し、その一部に焦点を当てて推定を進めます。
このプロセスにおいて、価値認識を明示的に含めることで、単なる理論的な市場分析から顧客心理を含む現実的な分析へと移行できます。
顧客ニーズ
顧客ニーズは、実際にどれだけの人がその製品やサービスを必要としているかを測る要素です。
市場規模と似ていますが、顧客ニーズはより具体的な行動に結びつきます。
フェルミ推定は具体的な数値を出すことを目的としていますが、その際に顧客ニーズを掛け合わせることで、推定がより現実的な数値に近づきます。
推定値=市場規模×競争優位性×価値認識×顧客ニーズという式は、
フェルミ推定の基本的な構造と一致しています。
フェルミ推定は、問題を分解し、各部分を仮定で補完して最終的な推定値を算出する方法です。
この式では、ビジネス上の要素をそれぞれの主要な要素に分解し掛け合わせることで、複合的な視点からの推定が可能になります。
これにより、直感だけに頼らない、論理的かつ現実的な見積もりが可能となります。この理由から、この式はフェルミ推定として十分に利用可能であると言えます。
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