あなたの会社がやるべき価格に関する3つの決定法【PSM分析】
上場企業の通販業界(リテール業界の方が適切かも)
が普通に使っているけど、まだ中小企業が使用して
いない、もっと言うと実践ができていない分析方法の
概要をお伝えの第2段です。
本題へ
大きくは2つあります。
1つ目
データマイニング
・回帰分析
・テキストマイニング
・アソシエーション分析
2つ目
PSM分析
の今回は、PSM分析です。
PSM分析は、消費者が持つ価格への感覚を
あらわす4本の累積曲線から見つけ出す方法です。
フロントエンド商品と
バックエンド商品の最適な金額帯がわかります。
「最低価格」「最高価格」「妥当価格」「理想価格」
の4つの交点を求めます。
エクセルでもできるのでやった方が良いです。
【COUNTIF】という、特定の条件に該当する
セルの数をカウントする関数を使います。
ここではその説明は割愛します。
商品が市場で許容される価格帯がわかります。
その結果、売上額や利益額の最大化、
ブランドポジショニングの構築
に則った最適な価格を決定する手掛かりにします。
原題 Price: Maximizing Customer
Loyalty through Personalized Pricing
著者 Cactus Raazi
の中に記載があります。
価格の設定方法に関する内容です。
副題は、個別価格により顧客ロイヤリティを最大化する方法
で魅力的ですよね。
歴史的に代表的な3つの価格決定法があります。
あなたの会社がやるべき価格に関する3つとは、
・交換(市場の原理原則に準じる)
・オークション(需要と供給のバランスが崩れた状態)
・希望小売価格(供給側が価格をコントロールできる)
です。
交換の市場の原理原則がわかるのが
PSM分析になります。
AIがよって、個別の価格を提示できる
のがダイナミックプライシングと呼ばれている方法です。
PSM分析によって
・市場に類似品がない新たな商品に対する消費者の価格感度を知りたい
・現行商品に対する消費者の価格への知覚を知りたい
・現行商品の価格決定(プライシング)に利用したい
アンケートでの質問は、こうです。
Q1いくらぐらいから「高い」と思いますか?
Q2いくらぐらいから「安い」と思いますか?
Q3いくらぐらいから「高すぎて買えない」と思いますか?
Q4いくらぐらいから「安すぎて品質が疑わしい」と思いますか?
質問1~4の基準価格ごとの値を、
同一グラフ上に折れ線または曲線で表します。
4つの交点が生まれます。
4つの交点の意味はこうなります。
最高価格(上限価格):
これ以上高いと消費者に受け入れられず、買ってもらえない価格
妥協価格:
「まあ買ってもいいかな」と、消費者が妥協しつつ買う価格
理想価格:
消費者が最も抵抗を感じず、商品が売れやすい最適な価格
下限価格:
これ以上安いと消費者に品質を疑われ、買ってもらえない価格
が解釈になります。
PSM分析を行なうメリットは、
価格設定に必要な、具体的で信頼できる情報が得られることで
更にビジネスモデルが明確になります。
追伸:#PSM分析 西村公児