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本当に欲しいものに出会えるまで

12月17日(火)
9時過ぎに起床。
今日から2日間休日とはいえ寝すぎたかと思う気持ちを見えない手で払う。
人生お休み中。ふと思いついた言葉だけれど、何かしら自分を否定しがちな私にこの言葉は地味に効いている。

黛さんのナツノカナタを聴きながら洗濯機を回す。我ながらよく飽きないなと思う。けれど突然大きな物音がしたりバカ笑いが響いたりすることもなく、淡々と読み上げてくれるこの動画は眠る前の子守唄のようで安心する。

1時間10分の間に掃除、洗濯、ベッドリネン替え、ゴミをまとめ、小物の片付けを終える。天気がいいから今日のうちに乾きそう。
このあとは手帳時間を作って、久しぶりに自炊をしよう。


無性にそぼろ丼が食べたくなったので近所のスーパーへ買い出しに向かう。
自宅周辺は学校や戸建てが多く、道を歩けばファミリー層に当たる。「普通」と「当たり前」を目の当たりにする度、萎縮してしまう自分がいたけれど人生お休み中と思えば「まあ仕方ないか」と前向きな諦めを感じられた。

一人暮らしを始めてずいぶん経つけれど、正直料理は苦手だ。食が細いうえに食べることに無頓着なのもあって、不規則な勤務体制と疲れを言い訳にコンビニやレトルト用品で済ますことが続いていた。
人生休暇中ならば逆にここは少しだけ頑張ってみたい。いつまで続くかわからないけれど。まあでも続けられなかった時は、またやりたい意欲が湧いた時にやればいい。
久しぶりの料理は楽しかった。

食後のデザートにみかんを食べる。
さすがLサイズ。ひとつで充分すぎるほどの満足感。ビタミンを摂取しているなと実感する。
子供の頃、毎年冬になると母方の祖母から段ボールいっぱいにみかんが送られてきた。家族全員で毎日のように食べても段ボールの底が見えないくらいの量で、あれはとても贅沢で幸福なことだったのだな。

年間ベスコス発表動画がYouTubeに溢れると年の瀬だなと感じる。鹿の間ちゃんの動画は毎回作り込みが丁寧。彼女のキャラクターも好きで動画更新を楽しみにしている。
コスメや服、食べたいもの。ネイルを直しながら、あらゆる全ての物事から無欲になったわけじゃないんだなとほんの少し安堵する。


本当に欲しいものだけを買うようにしよう。
そう思いつつもネイルを乾かす間、好きなショップのページを眺めてはお気に入り登録が止まない。
本当に欲しいものってなんだろう。
正直、出不精を極めているので目下私が向かう外出先といえば職場だ。今年一年を振り返って登場回数No.1がGUで買ったシンプルなリブニットで、必ずしも値段=価値ではないのだと学んだ。
洋服はUNIQLOやGUで基本アイテムを揃えて、ここぞという絶対にこれはここじゃなきゃ買えない!というアイテムにだけ投資する目を養いたい。

結局のところ、私は見栄を張りたかったんだろうな。幸せそう。満たされてそう。そんな風に見られたかったんだろう。

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