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【デレステ】With Loveの諸星きらりはいいぞ

今年もそんな季節ですね。諸星きらりについてやっていきましょう。

これはきらりP以外へのリーチを狙っているのですが、諸星きらりちゃんに対して「背でっか! それでアイドルやるの? その甲高い声どっから出してんだ……喋りも変だしこいつの知能が心配……」という方もおいでのことと思います。自分も最初そうだったので分かる。

そういう方向けに書いた拙僧のnoteがあるので、まず読んでいただけたら嬉しいです。読まなくても分かる様に諸星きらりについて説明すると、「背でっか! それでアイドルやるの? その甲高い声どっから出してんだ……喋りも変だしこいつの知能が心配……」というご意見は分かった上で、「それで生きる」と決めた女の子です。それは彼女の優しさと繊細さが詰まった、生きづらいまま生きるための術なんだよ、っていう話です。

今日の本題はデレステ諸星きらり屈指の良エピソード、With Loveについて。諸星きらりPがくまなく泣き喚いた(個人調べ)あのエピソードだよ。上の記事では誤って「with you」と書いていますが正しくは「With Love」です。

With Loveイベントは諸星きらりの良さがこれでもかこれでもかと突っ込まれているので、イベントで余らせた思い出の鍵を使って読んでいただければと思います。

推しがいないイベントストーリーって結構飛ばしがちなので、概要だけ読んでジュエルだけ貰っていたなあ、という方には、これを機にどっしり見ていただけたら嬉しいです。

それから、きらりちゃんの高い声が苦手という方も、どうか5話だけは声を聞いて、諸星きらりがやっと自分のわがままを通す姿を見届けてください。

With Loveイベントあらすじ

結婚式場とタイアップするため集められた諸星きらり含む5人のアイドル。下は13歳から上は20歳までの(現実的に挙式できるメンバーは2人しかいない)彼女たちはユニット「Love Yell」として、タイアップ曲を作成、彼女たちの「理想の結婚式」をCMにして撮影することになる。

そうは言ってもアイドルが楽しい女の子たちに、結婚はまだまだ先。恋愛だって、「テストの点が良い」とか「足が速い」とかでモテる年頃の子もいる取り合わせ。そんな女の子たちが、憧れや想像で、自分にとって素敵な結婚式を形にしていく。これがWith Loveの大まかなストーリーです。

みんなが好きなものや素敵なものを詰め込んだ結婚式プランやドレスを選んで、

こういうイベントです。その中で、諸星きらりについて大きく取り上げられている2か所について話していきます。

「カワイイ」の先輩としての諸星きらり

全編はぴはぴな空気でお送りされるコミュの4話目。ここでスポットが当たるのが、この子。

乙倉悠貴ちゃん。陸上をがんばっている中学生です。165センチくらいあって、同世代平均よりちょっと背が高くて、そこが自分の中で引っかかりになっていました。

その悠貴ちゃんは、今回のお仕事に対して「結婚式はあこがれているけどよくわからないもの」っていうスタンス。ほかのメンバーとチャペルを見学した時、バージンロードを見て「走ったら一瞬ですよ!」って驚いたりしている。可愛い。

諸星きらりが出てくるのはそのチャペル見学のあと。撮影に使うドレスに目移りしちゃった悠貴ちゃんが、ファッションに強いきらりちゃんに助けを求めます。

相談をうけたオシャレ番長のきらりちゃん、悠貴ちゃんに着てほしいドレスを探してきます。

それが、これ。

上のセリフでもわかるように、悠貴ちゃんも、ちょっと背が高いことがコンプレックスの女の子。だから、きらりさんの選んだドレスはかわいいと思う、でも……とためらう。その悠貴ちゃんに向かって、高身長カワイイの先輩として、こう言います。

「きらりんも、おっきいから、そう思ったこと、たくさんあったよお。でも、Pちゃん、アイドルのお友達、ファンのみんな……。いろんな人が、きらりんも可愛くしていいんだって教えてくれたの。だから、悠貴ちゃんもね。可愛くなりたいなら、可愛くしてもいいんだって、きらりんは思うよ☆」(コミュのテキストより引用)

可愛くなりたいなら、可愛くしてもいい。この言葉、クラスメイトのからかいを受け高身長女児こじらせて黒づくめ俺女の道を選んだ思春期の自分にとっての福音なんですよね。もっと幼いころに諸星きらりに出会っていたかった……

このきらりちゃんの言葉に背中を押されて、悠貴ちゃんは「自分らしく、可愛いお嫁さんになりたい」と未来の旦那様へ駆け出せるミニのドレスで撮影に臨みます。この悠貴ちゃんの描きおろしドレスがまた……かわいく……SRみたいな凝った絵柄ではないんですけど、ちゃんとドレスを描いてくれるの有難さしかない。(これを書いている人間は基本的に346のアイドルがみんな好きです)

さて、そんなふうに悠貴ちゃんを後押ししてあげた当の諸星きらりちゃん。自分の理想の結婚式がすんなり形にできるかというと……そうではなかった。

ドレスが見つからないシンデレラ

きらりちゃん、本人がデコラファッションはじめカワイイカルチャーが大好きな女の子。結婚式も当然やりたいプランがあった。ドレスはフワフワできゃわゆいやつ。

でも、背の高い女の子は、いつもこの問題の前で途方にくれるんだ。

着たいデザインのサイズがない。

日本の一般的なウエディングドレスは、身長180㎝までを想定した作りが多いと聞きます。そして、諸星きらりはデレステでは182㎝。ちなみにゼクシィだと高身長向けドレスはこうなる

で、手伝ってくれる式場からの提案はこう。

プリンセスラインのドレスって下がブワっと広がるから、トール花嫁さんはマーメイドやスレンダーでボディラインを出して美しく。わかるよ。

でもウチの担当はそんなこと百も承知で、その上でプリンセスラインが着たいんですよ……わかってくださいよ……

高身長花嫁のプリンセスライン、オーダーすれば勿論用意することはできるけど、今回の仕事はドレスがメインではないし、式場側の手持ちにないのは不思議なことではない。

諸星きらり、「背が高いと怖がられるから」ってわざとトンチキ仕草で生きているだけで、内側はすごい気配りの人なんですよ。だから、スケジュールの押しとか、撮影全体のことを考えて、このドレスが着たい、というのはワガママであるという飲み込み方をする。そして、これまでの高身長で諦めた色々のせいで、諸星きらりは手を引くことに慣れすぎている

だから、こうなる。

こう!!! 悠貴ちゃんに「可愛くなりたいなら、可愛くしていい」って魔法をかけてあげるのに、自分はそれを叶えるための魔法を持ってないんですよ。背が低かったらな……っていう気持ちを何度飲み込んで「自分が諦めれば問題なっしんぐだよね」したんだろうな。

これは完全にPちゃん(つまりわたしの事だ)の落ち度で、Pちゃんが事前にアイドルたちからもっとヒアリングをして……用意とかをしていればちくしょう……!! 完全にPちゃんの力不足……!! 無能め……!!! 結婚式って自分の幸せな瞬間を手ずからプロデュースできる最高に幸せな催しなので、好きなドレスを着たい、っていうのはワガママなんかじゃないんだよ!

そこに、ユニットリーダーの五十嵐響子ちゃんが割り込んでくれた。

響子ちゃん! 作中世界で「お嫁さんにしたいアイドル1位」の響子ちゃん! ありがとう……きらりちゃんの声ちゃんと聞こうとしてくれて……!

響子ちゃんは4話の悠貴ちゃんときらりちゃんの会話に居合わせていた子なので、きらりちゃんが何に悩んで諦めようとしているのか、すぐ分かってくれた。

ここで着たいドレスを探すとなると、限られた時間にレンタルドレスを見つけるしかない。182センチのシンデレラ、舞踏会まで時間がない状況。

自分が諦めるか、自分の「可愛くしていい」という言葉を諦めないのか、諸星きらりちゃんが選ぶのはどちらか? きらりちゃんの夢は叶うのか?

ぜひご自分の端末で確かめてほしい……! この5話が終わったあとの諸星きらりSSRイラストの演出が最高なので!

さいごに

諸星きらりは本当に第一印象の「おかしなやつ」が覆しにくい女の子なのですが、ただの変なやつじゃないよ、っていうことをお伝えするには「With Love」が一番効くので、紹介しました。

アイドルマスターシンデレラガールズ第9回シンデレラ総選挙、あなたの担当もいることは承知していますが、このコミュを見て「ええ子やんけ」と思ってもらえたら、投票先の一つに検討してくださると嬉しいです。