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【ポケモン盾】たくさんの視線の話

◆気を付けてね◆ナックルシティに着くまでのネタバレがあります

昨日の日記でも書いたけど、ガラルはとにかく「人の目」が多い。とにかく主人公を見る人間が多いんだ。

主人公はジムチャレンジャーで、ホップの親友でライバルで、母にとっての子どもだ。その多面的な立場を、それをそれぞれのNPCやモブの視点でとらえられる。ほかの……例えばマリィとかビートも何となくライバルっていう感じで見られている。マリィとは友達になれたら良い。ビートは鼻っ柱たたき折ったあとで親友になって、大人になってからも「(あの頃私にボコボコにされたビートくんが)こんなに立派になって」っつって擦り倒してやるからな。

なんかビートくんへの言及が長くなってしまった。昨日づけの日記で不安だなあと思っていたことが思ったより早く、しかも人の手で行われたことで受け身が取れなかった。ホップくんをギッタギタにするのはわたしの仕事だとばかり……

タイトルの話に戻る。

今作のポケモン、Aボタンで話しかけられないタイプの人間たちは通りかかると一言コメントを頭上にポップアップさせる。

初めてのジムでジムリーダーのヤローさんをアオガラスで何とか三タテして、危ないところだったなあとヤレヤレしていたら、同じジムチャレンジャーや、試合を見ていたおじさんの声が聞こえる。

草ジム

めちゃくちゃ怖かった。

今までのポケモンでは、自発的にAボタン押さない限り意識していなかった「他人の目」が可視化されている。ジムチャレンジャーを応援する人、ライバル視する人、ほめてくれる人、主人公を推すと言ってくれる人。

本来ゲームの進行に関係ないノイズだ。でも、そのノイズが目の前に現れてしまった。

彼らが自分の試合を見ている。今は勝ち上がっているからいいけど、中継を見ているだろう親や、スタジアムの大観衆の前で、しょっぱい試合したり、負けたらどうなるんだ?

おまけに、こっちはチャンピオンの推薦状をもらっているんだぞ。あの無敗のダンデが見込んだ初めての二人、そのうちの一人が自分だ。プレッシャーがハンパじゃない。

なので、なんとなく、ジム戦での勝ち方を意識してしまうようになった。「これを見て親はどう思うか?」「これ、消したら増える動画としてSNSにアップされないか?」みたいな怖さ。

まあそういうの無視して上取って相性で殴ればいいんだけど、せっかくだからプレイヤーとキャラクターを切り分けて遊んでいる。こういう遊び方が許されるからメインストーリーエンジョイ勢です。

で、胸を借りたジムリーダーたちはオーディエンスと少し違って、「素質ある若手」として主人公を見守ってくれる。

若者を支えるのは我々の仕事、って言ってくれる大人、相談しがいがある。カブさんこの後ちょっといいですか。

たくさんの目が主人公を見ているっていうの、アローラの島巡りとは違う「スポーツ、エンタテインメントとしてのポケモンバトル」の風味が強い。アローラは田舎の通過儀礼だったからなあ。アローラは夏休みの大冒険って感じの友情と自立の物語だったのに対して、ガラルはスポーツを通じて大人になっていく少年少女って感じ。味わいが全然違う。

ジムの雑感とか書きたいけど、ダラダラやってたら日付変わっちゃったのでゲームの続きに戻ります。note連続更新記録止まってしまった。