◆アマゾンプライム会員なら見放題◆琅琊榜(ろうやぼう)を見てくれ◆しよう◆
これは、復讐の物語だ。
家族を喪い、己も生死の淵を彷徨ったが新たな姿と名前を得て、己の信念にもとづいて戦う男の物語だ。
ニンジャスレイヤーではない。琅琊榜~Nirvana in fire~というドラマの話だ。
というわけで琅琊榜の記事です。
琅琊榜は2015年に中国で放送された架空王朝モノのドラマで、あちらの賞レースで作品賞を総ナメぐらいの勢いだった化け物です。それがなんと、AmazonPrimeで3話無料と聞きつけたので慌ててnote行為を働いています。
映像が美しいトレーラーを見ろ
まずは下のページからYoutubeのトレーラーかAmazonPrimeの第1話を見て欲しい。トレーラーは「日本人と言えば三国志」ぐらいのフンワリ認識で作っている感じがあるので、ちょっと大目に見て。
さて、トレーラーを見たあなたは、このドラマが「中国、どっかの王朝を舞台にしている」「拳や剣で立ち回りをするシーンがある」「主人公は知謀をもって復讐をしようとしている」「画面に金が掛かっている」「ウー・レイが美少年である」ということについては、ざっくり分かっていただけたと思う。そのざっくりした認識で全然大丈夫、ちょっとこのまま話に付き合って貰う。
もしトレーラーで満足できないぜ……ってなったあなたがいらっしゃれば、是非そのまま第1話を見てほしい。25分ぐらいまで見ると主人公が登場する。その映像の美しさ(ひとりでに動く小船は仕様なので気にしないで欲しい)、霧けぶる大河を滑る一艘の小舟。後ろにはべっている少年の美しさですね。これがたまらないんですね。後ろの少年、お顔立ちがとても凛々しいし腕もめっぽう立つんですけど中身は五歳児です。可愛いよ。序盤で話のよりどころがないな……って思ったら、私のように誰かひとり推しを見つけると良いと思います。
とにかく全てが「美しい」
緻密に組み立てられた物語、中華資本をこれでもかとぶち込んだ映像、息をのむ立ち回り、こだわり抜いた美術に道具、顔も芝居も最高の役者たち。琅琊榜はそういうもので出来ている。個人的にこのドラマは信じて大丈夫だと思ったのがエキストラの芝居で、このドラマではエキストラが一切手抜きをしない。細部に至るまで作り込もうというスタッフの気迫が見える。
エンタメの満漢全席、そして私は語彙を失った
琅琊榜の主人公、梅長蘇は王朝に対する復讐者だ。
復讐と言うと何となく暴力とか連想しがちだが、この梅長蘇、色々あって武術はおろか激しい運動さえ禁じられるほどの虚弱な身。その代わり頭の良さが図抜けていて、その策略で仇敵を追い詰め、隠された真実を暴いていく。
琅琊榜のストーリーは、この主人公の策略が上手く運ぶのか? 敵対者はどう梅長蘇へやり返すのか? というサスペンス要素が強い。宮廷でのパワーゲームなので、後宮も当然巻き込まれる。
ただ、緊迫したシーンが続くわけではなくて、適度にゆるいやりとり(それを担保するのが私の推しの美少年や、ひげ面のおっさんである)が挟まったりするし、幾つものブロマンスや情愛の物語、嫁取り御前試合、珍獣を探そうという話があったりする。そして、最終的にそれら全てが物語の本筋へと流れ込んでくる。珍獣の話もだぞ。誰が予想できるかよ……
梅長蘇の復讐は相手の命を奪うものでも、人生を奪うものでもないウルトラハードモードなのだが、それはどういう事かここでは言わない。野暮だからだ。最後まで見て。ほんと、最後まで見て。
このドラマ、権力を巡る陰謀が好きな人にはそのままお出しできるし、ブロマンスが好きな方には「ブロマンスいっぱいあるよ」という語り口になるし、カンフーが好きな方には「1話に1回は格好いい立ち回りがあるよ」という勧め方になっていく。どういう切り口で話しても面白いし、語る余地が山ほどある。どれかに絞ると他を取りこぼすし、取りこぼすにはもったいなさ過ぎる。そこで語彙力の尽きたゾンビとなって「たのむ……見てくれ……」というしかなくなってしまう。
けど、全話買うとお高いんでしょう……? そんなあなたに朗報です!
3話まで見て面白かった! 続きが見たい! という方、または「そこまで言うなら見るけれども」という方。琅琊榜はただいま、amazon prime以外のオンデマンド配信サイト、Netflix、Hulu、U-Nextに月額見放題で登録されています。初めての方は初月無料だったりするので、全部で54話と4クールものの大作ですが、1日2話見れば無料期間中に見終わる計算です。頭を使うのでだいたい1日2話が健康にも良い見方だと思います。また、琅琊榜見たさに夫が真っ直ぐ家に帰ってくるようになった、家族の会話が増えた、などの効能も私の家では確認されています。
さいごに
たのむ……琅琊榜見てくれ……飛流くんの可愛さに転げ回ってくれ……たのむ……