【海上牧雲記】すげえ合戦を見た
やすむつもりが今日の海上牧雲記がえらいことになってたんでちょっと書く。海上牧雲記だと思ったらハイロー始まってマッドマックスになってバーフバリになった。
海上牧雲記が好きで書いてるけど、noteでは多分知らないよな、って人が多いのと、自分が読み返したときに分かるからざっくり状況を書いておく。
今日のパートは草原の真の王、和葉が主役。和葉は今、エクスカリバーめいて抜いたら王になる「鉄王剣」を引き抜き、鉄沁(草原の部族全てを統べるもの)となっている。でも、抜いた剣をかつての兄弟、蛮族押し込み強盗の頭目である鉄轅に譲ってしまう。その上鉄沁に担ぎ上げ(この鉄轅が和葉の嫁に男けしかけて自害させるなどしている)、自分は彼の軍団幹部というポジションにいる。鉄轅、踏み台になるんだろうなあ。こいつの背中を踏んで高く飛ぶんだよ和葉。
▲公式サイトの今日のあらすじ。サムネイル真ん中の半裸マンが鉄轅
今日のハイライトは、瀚州部族が朝廷に弓引いたんで戦が始まる。そういう場面です。
お互い正面から睨み合って、リーダーが鼓舞して「いくぞてめぇら!」からのハイローで見たカメラワーク(衝突前まで空撮、お互い衝突する瞬間を手前から奥に向かって撮る)。
ハイローは合戦ものだったのか……と思っていたら、迫る騎馬兵に対して盾を使ったコンパクトな陣形で突き崩して歩兵戦に持ち込む瀚州の部族連合。それでも数で押し負け始めたところに、太鼓と巫女とババアを積んだ巨大な櫓がやってくる。前面に鉄の杭が飛び出ていて、弓兵が控えていて、素材が違うけどマッドマックスで見た。
で、その櫓に乗ってたのがシャーマンの丹尭一族(女だけの一族で、蘇赫の才能を見出したばあちゃんが族長)。櫓のてっぺんに堂々と立った族長のシャーマンババアが何やら囁き声で唱え始めた。風を起こしたりとかするのかな……?
ババアの後ろから巨大な火球がいくつも戦場に降り注ぎ始める。
あんまりな直球の魔術に呆気にとられてしまった。おばあちゃんマップ兵器使えるのォ?!
そんなわけで混乱を極める戦場に、更に密かな援軍が投入。昨日の記事でちょっと書いた呪われた一族(昼は人、夜は狼の半人半狼の呪い)が、和葉と蘇赫に恩返しするため狼の姿で色付きの風となって駆けつけ、人の形となってから大暴れし始める。こうなるともう、ニンジャスレイヤーでいうとヘンゲ・ヨーカイジツが使えるニンジャが5、6人急に戦場に投入されたようなもんなので国軍はめちゃくちゃ。
その中を鎖に繋いだ片手斧で切り込む和葉。彼は戦の熱狂に酔う者たちとは別の表情をしている。その鎖使いのうまさ、血の繋がらない兄弟が互いにカバーしあいながら戦う姿にバーフバリという神話を思い出す。しかもここら辺からドラマのメインテーマかかるんですよ。音楽の使い方が分かっている。
この戦を、一部族の悪あがきと捉えセオリー通りの用兵を行なっていた軍の指揮官(視聴者はその指揮官の人柄とか能力は知っている。できる男だった)は敗北を悟り、静かに兜を脱いだ。そりゃあこんな戦場初めてでしょうよ……
何年か中国の合戦が出てくるドラマ観てたけど、こんなファンタジー戦場見たの初めてよ。映画のホビットみたいだった……雰囲気が自分のライブラリから近いもの引っ張ってくると、ホビットの感じ。面白かったなあ。
面白かったといえば、今日はCMが本編と噛み合いすぎて笑ってしまった。戦が始まる前のCMで「喪の席の身だしなみ! 黒真珠のネックレスのご紹介で~す!」っていうあらかじめ推しの死に配慮してくれたようなCMが流れたり、軍馬がバタバタ倒れた戦の後に「150万食突破! 捌きたての馬刺しです!」っていうCMが流れ……そんなところで笑わせないでくれ。