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絵本『えんとつ町のプペル』で英語をやりなおし #31

キングコング西野さんの絵本『えんとつ町のプぺル』を1ページずつ、英訳の英文法解説をします。(#30はコチラ

【STEP 1】まずは日本語で読んでみよう!


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「なにいってるんだよ。いっしょにかえろうよ」

「あのね、ルビッチ。キミが失くしたペンダントを、ずっとさがしていたんだ。

あのドブ川のゴミはゴミ処理場にながれつくからさ、

きっと、そこにあるとおもってね」


【STEP 2】次は英語をチェック!

“What do you mean? Let’s go back together.”

“You know, Lubicchi. I’ve been looking for that pendant you lost.

The trash in that sewage canal ends up at the waste treatment plant,

so I thought it would be there.”


【STEP 3】英文法解説をします!

“What do you mean? Let’s go back together.”
「なにいってるんだよ。いっしょにかえろうよ」

◆ポイント1:怒っているニュアンスを出す What do you mean?
What do you mean? は、直訳すると「どういう意味?」ですが、ここでは単純に質問をしているのではなく、「何言ってるんだよ」という怒っているニュアンスを出しているものになっています(#コレは日本語でも同じですね)。
What do you mean?(なにいってるんだよ)

◆ポイント2:Let's
「Let's+動詞の原形」のカタチで「~しよう」と解釈します。意外に思われることも多いのですが、Let's は Let us の短縮形です(#Let is じゃないよ)。「let+人+動詞の原形」のカタチで「(人)に~させる」と解釈する動詞 let を、"命令文"(Let us+動詞の原形)として使うと、「私たち[話し手と聞き手]に~させてください」⇒「~しましょう、~しよう」といった「提案・お誘い」の表現になります。
Let’s go back together.(いっしょにかえろうよ)

◆Words & Phrases
mean(~を意味する)
*新出単語・熟語のみ掲載しています。


“You know, Lubicchi. I’ve been looking for that pendant you lost.
「あのね、ルビッチ。キミが失くしたペンダントを、ずっとさがしていたんだ。

◆ポイント1:You know
ここでの You know は「あなたは知っている」と解釈する You know ではありません。日本語訳では「あのね」「あのー」「ねぇ」などのようになり、相手の理解を期待するときに文のアタマに置いて使われます。
You know, Lubicchi.(あのね、ルビッチ)

◆ポイント2:現在完了進行形
「have been Ving」のカタチを「現在完了進行形」といいます。「have+過去分詞」のシンプルな現在完了形よりも、今回のように「ずっとさがしていいた」という「動作の継続」を表す場合は、現在完了進行形を使うのが自然です。
I’ve been looking for that pendant(ペンダントを、ずっとさがしていたんだ)

◆ポイント3:接触節
もともと You lost that pendant.(キミはそのペンダントを失くした)という英文の目的語 that pendant を頭に移動させると、that pendant you lost(キミが失くしたそのペンダント)という1つの名詞のカタマリにすることができます。日本語では「キミが失くした+ペンダント」と、名詞の説明は全て前に置かれますが、英語では「ペンダント+キミが失くした」と、後ろに置かれます。「説明は後ろ」、これが英語の特徴です。
that pendant you lost(キミが失くしたペンダント)

◆Words & Phrases
you know(あのね、あのー)、look for(~を探す)、lost(lose[~を失う、なくす]の過去形)


The trash in that sewage canal ends up at the waste treatment plant,
あのドブ川のゴミはゴミ処理場にながれつくからさ、
so I thought it would be there.”
きっと、そこにあるとおもってね」

◆ポイント1:接続詞 that の省略
I thought の後ろには、接続詞 that が省略されています。接続詞の that は特に日本語訳があるわけではなく、後ろに続く英文 it would be there のアタマに置くことで1つの大きな名詞のカタマリを作ることができます。名詞のカタマリになることで、動詞 thought の後ろに置くことができるようになりました。「S V that S V」という文の流れになるのですが、このときの that はしばしば省略されます。
I thought it would be there.(そこにあるとおもってね)

◆ポイント2:時制の一致
it would be there (そこにあるだろう)の would は、推測を表す助動詞 will(~だろう)の過去形です。もともとは it will be there(そこにあるだろう)だったのですが、I thought という過去形を使った文脈では、それに合わせて過去形にする必要があります(#コレを「時制の一致」といいます)。
I thought it would be there.(そこにあるとおもってね)

◆Words & Phrases
end up(最後は~に行き着く)、waste treatment plant(ゴミ処理場)、thought(think[~だと思う]の過去形)


◇ディクテーションやシャドウイングの練習に使える音声はコチラ


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