絵本『えんとつ町のプペル』で英語をやりなおし #32
キングコング西野さんの絵本『えんとつ町のプぺル』を1ページずつ、英訳の英文法解説をします。(#31はコチラ)
【STEP 1】まずは日本語で読んでみよう!
「ぼく、ゴミ山で生まれたゴミ人間だから、ゴミをあさることには、なれっこなんだ。
あの日から、まいにちゴミのなかをさがしたんだけど、ぜんぜんみつからなくて……。
十日もあれば、みつかるとおもったんだけど……」
【STEP 2】次は英語をチェック!
“I’m a trashman, born in a trash pile, so I’m used to rummaging through trash.
I looked for it in the trash every day since then, but I just couldn’t find it . . .
I thought it would take only ten days or so to find it . . .”
【STEP 3】英文法解説をします!
“I’m a trashman, born in a trash pile, so I’m used to rummaging through trash.
「ぼく、ゴミ山で生まれたゴミ人間だから、ゴミをあさることには、なれっこなんだ。
◆ポイント1:分詞構文
born in ~ は「~生まれで」という意味で、I’m a trashman, に付け加えられた補足情報です。having been born in ~(~生まれで)の having been が省略された分詞構文と考えられます。*分詞構文=「現在分詞(Ving)+α」のカタチで文全体を修飾する副詞表現
I’m a trashman, born in a trash pile(ぼく、ゴミ山で生まれたゴミ人間)
◆ポイント2:be used to Ving
be used to(~に慣れている)の to は前置詞ですので、後ろには名詞を置きます。ここでは、動詞 rummage(くまなく捜す)を動名詞 rummaging に変える必要があります。不定詞の to ではないので、I’m used to rummage は文法的にNGです。
I’m used to rummaging through trash.(ゴミをあさることには、なれっこなんだ)
◆Words & Phrases
be used to(~に慣れている、~するのはお手のものである)、rummage([たくさんの物の中から目的の物を]くまなく捜す)、rummage through(~の中をかき回して捜す)
*新出単語・熟語のみ掲載しています。
I looked for it in the trash every day since then, but I just couldn’t find it . . .
あの日から、まいにちゴミのなかをさがしたんだけど、ぜんぜんみつからなくて……。
◆ポイント1:強調の just
just を否定語(ここでは couldn't)の前に置くと、「少しも~ではない、全然~ない」という意味の強調表現になります。
I just couldn’t find it(ぜんぜんみつからなくて)
◆Words & Phrases
since then(それ以来、その時から)
I thought it would take only ten days or so to find it . . .”
十日もあれば、みつかるとおもったんだけど……」
◆ポイント1:接続詞 that の省略
I thought の後ろには、接続詞 that が省略されています。接続詞の that は特に日本語訳があるわけではなく、後ろに続く英文 it would take… のアタマに置くことで1つの大きな名詞のカタマリを作ることができます。名詞のカタマリになることで、動詞 thought の後ろに置くことができるようになりました。「S V that S V」という文の流れになるのですが、このときの that はしばしば省略されます。
I thought it would take only ten days or so to find it(十日もあれば、みつかるとおもったんだけど)
◆ポイント2:時制の一致
it would take… の would は、推測を表す助動詞 will(~だろう)の過去形です。もともとは it will take… だったのですが、I thought という過去形を使った文脈では、それに合わせて過去形にする必要があります(#コレを「時制の一致」といいます)。
I thought it would take only ten days or so to find it(十日もあれば、みつかるとおもったんだけど)
◆ポイント3:It takes 時間 to V
ここでの take は「(時間が)かかる」という意味です。「It takes 時間 to V」のカタチで「~するのに[時間が]かかる」と解釈します。ここでの主語 it は「それ」とは訳さない仮の主語です。
it would take only ten days or so to find it(十日もあれば、みつかる)
◆Words & Phrases
or so(~かそこらで)
◇ディクテーションやシャドウイングの練習に使える音声はコチラ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?