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【#09 推測の助動詞】June-29-2021
こんにちは!横山です。
このマガジンは、白衣を着て実験をするお仕事をされているアヤカさんが、「やりなおし英語JUKU」で英語学習を始め、英語の研究論文を読めるようになるまでの軌跡をたどる物語です。
アヤカさんの英語学習の進捗状況を、ほぼリアルタイムで記録していきます。
きょうの学習ポイント
きょうの学習ポイントは、「推測の助動詞」です。
助動詞とは、「助動詞+動詞の原形」のカタチで、動詞が持つ本来の意味に「話し手の判断や気持ち」をプラスする働きのあることばです。ひとつ例文をチェックしてみましょう。
She is hungry.(彼女はお腹が減っている)
この英文は、「彼女はお腹が減っている」と単に事実を表しています。
しかし、すべての出来事が白か黒かどちらかになるということはなく、グレーな部分が少なからず存在します。たとえば、先ほどの「彼女はお腹が減っている」というのは、彼女にしか分からず、周りにいる人は(彼女が「お腹が減った」と言わない限り)推測するしかありません。
助動詞の役割は「彼女はお腹が減っているかもしれない」というような、グレーな部分(推測をする部分)を表現することができるところです。
She is hungry.(彼女はお腹が減っている)=事実
She might be hungry.(彼女はお腹が減っているのかもしれない)=可能性の想像(推測)
グレーな部分を表現するのが助動詞ですが、それが白に近いグレーなのか、黒に近いグレーなのか、グレーの「濃さ」は助動詞を変えることで調整できます。
自信を持って話ができるのが助動詞 must、話に自信がないのが助動詞 mightです。
He must be tired.(絶対彼は疲れているにちがいない)=自信のある推測
He might be tired.(彼は疲れているかもしれない)=自信のない推測
言い換えれば、「目の下にクマができているから」のような、根拠のある推測をする場合に使うのが must で、「そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれない」と根拠のない推測をする場合に使うのが might です。
*弱い推測の might は現在の話と未来の話の両方で使うことができますが、強い推測の must は現在の話でしか使うことができません。未来の話で強い推測をする場合は will を使います。
きょうの課題
ここでは、アヤカさんが宿題として取り組んでいただいている問題集の中で、実際に間違えた問題を1つ取り上げて、「その間違いを放置しておくとどうなるのか」「間違えないようにするには、どう考えればいいのか」を皆さんと共有します。
きょうの問題はコチラ。
[例題] [ ]に当てはまる語を選択肢から選びましょう。
Is this one mine? -Yeah, it [ ] be. The other one has someone else’s name on it.
(A) might (B) can (C) must
[解答] must
[解説] The other one has someone else’s name on it.(もう1つの方には上に他の誰かの名前がある)と根拠のある「強い推測」のため、must(~にちがいない)を使います。might(~かもしれない)は根拠のない弱い推測をするときに使います。
Is this one mine? -Yeah, it must be. The other one has someone else’s name on it.(これって私の? -うん、きっとそうだよ。もう1つの方には上に他の誰かの名前があるからね)
さらに、ここからは有料版のマガジン「やりなおし英語JUKUのコア英文法レッスン&発信トレーニング」から、「関係代名詞」の問題を5問ほど抜粋して、無料公開します◎
[問題] 次の日本語を参考に、適切な語(句)を選びましょう。
(1) あなたの奥さんはそれを気に入らないかもしれないよ。
Your wife [ might not / cannot ] like it.
[解答] might not
[解説] 「~かもしれない」という弱い推測のため、might notが適切です。cannotは「気に入る実現可能性がない」=「気に入るはずがない(ありえない)」と強い否定の推測になります。
Your wife might not like it.(あなたの奥さんはそれを気に入らないかもしれないよ)
(2) 彼はきっとイギリス人だよ。とても強いイギリスなまりがあるからね。
He [ must / might ] be British. He has a very strong British accent.
[解答] must
[解説] 「強いイギリスなまりがある」と根拠のある強い推測のため、mustが適切です。mightは根拠のない弱い推測をするときに使います。
He must be British. He has a very strong British accent.(彼はきっとイギリス人だよ。とても強いイギリスなまりがあるからね)
(3) 週末に京都に行くかもしれない。
I [ will / might ] go to Kyoto for the weekend.
[解答] might
[解説] 「~かもしれない」という弱い推測をしているため、mightが適切です。willは「~する」と明確な未来の意志を表すときに使うためNG。
I might go to Kyoto for the weekend.(週末に京都に行くかもしれない)
(4) 私のタブレットはきっと何かおかしいよ。電源が入らないの。
There [ must / might ] be something wrong with my tablet. It won’t turn on.
[解答] must
[解説] 「電源が入らない」と根拠のある強い推測のため、mustが適切です。mightは根拠のない弱い推測をするときに使います。
There must be something wrong with my tablet. It won’t turn on.(私のタブレットはきっと何かおかしいよ。電源が入らないの)
(5) あれがアスカのはずがない。
That [ might not / can’t ] be Asuka.
[解答] can’t
[解説] 「~のはずがない」と否定の強い推測のため、can'tが正解です。might notは「アスカではないかもしれない(けど、アスカかもしれない)」と半々の気持ちを表します。
That can’t be Asuka.(あれがアスカのはずがない)
いかがでしたでしょうか?「やりなおし英語JUKUのコア英文法レッスン&発信トレーニング」では、「コア英文法」を「話せる力」に紐づける発信トレーニングを毎朝投稿しています。「中学英文法を会話につなげる練習を毎日の習慣にしたい!」という方にオススメです。