【#06 疑問詞 how】June-8-2021
こんにちは!横山です。
このマガジンは、白衣を着て実験をするお仕事をされているアヤカさんが、「やりなおし英語JUKU」で英語学習を始め、英語の研究論文を読めるようになるまでの軌跡をたどる物語です。
アヤカさんの英語学習の進捗状況を、ほぼリアルタイムで記録していきます。
きょうの学習ポイント
きょうの学習ポイントは、「疑問詞 how」です。
疑問詞の how は、「手段」(どうやって?)、「様子」(どう?)、「程度」(どれくらい?)の3つを尋ねる「1人3役」をします。
①手段:How do you contact her?(どうやって彼女と連絡を取っているの?)
⇒通信手段を尋ねている
②様子:Hi, how are you? (やあ、元気?)
⇒相手の様子・状況を尋ねている
③程度:How much is the ticket?(そのチケットはいくらですか?)
⇒金額の程度を尋ねている
使い分けポイントは以下の通りです。
①手段:How do you study English?(どうやって英語を勉強しているの?)
⇒「How+一般動詞の疑問文」のカタチ
②様子:Hi, how are you? (やあ、元気?)
⇒「How+be動詞の疑問文」のカタチ
③程度:How much is the ticket?(そのチケットはいくらですか?)⇒「How+形容詞(または副詞)」のカタチ
一部例外はありますが、基本的にこのカタチをおさえておけばOKです。逆にやってはいけないのが、疑問詞を日本語訳だけでおさえてしまうことです。例題を通してチェックしてみましょう。
[例題] 次の日本語を参考に、適切な語(句)を選びましょう。
(1) コンピューターの調子はどうですか?
[ What / How ] is your computer?
(2) あなたはこれについてどう思いますか?
[ What / How ] do you think about this?
[解答]
(1) How
How is your computer?(コンピューターの調子はどうですか?)
(2) What
What do you think about this?(あなたはこれについてどう思いますか?)
[解説]
(1)はコンピューターの「様子・状況」を尋ねる疑問詞 how を使います。一方、(2)は相手の考えている「内容」を尋ねる疑問詞 what を使います。
ここで押さえておきたいポイントは、どちらも「どう」という日本語であるにもかかわらず、(1)は how、(2)は what を使っているところです。
「どう思いますか?」の「どう」だけを見て、How do you think? としたくなりますが、「How+一般動詞の疑問文」のカタチは「手段」を尋ねることになってしまいます。
(×)How do you think?(あなたはどういう手段で物事を考えますか?)
日本語訳だけでなく「何を尋ねているのか」を意識すれば、このような間違いは格段に減らすことができます。疑問詞 what は「物事・内容」を、疑問詞 how は「手段・方法」「様子・状況」「程度」を尋ねることができます。
きょうの課題
ここでは、アヤカさんが宿題として取り組んでいただいている問題集の中で、実際に間違えた問題を1つ取り上げて、「その間違いを放置しておくとどうなるのか」「間違えないようにするには、どう考えればいいのか」を皆さんと共有します。
きょうの問題はコチラ。
[例題] 次の日本語の意味になるように、( )に適切な語を入れましょう。
神戸の人口はどれくらいですか? -まったく分からないよ。
( )is the population of Kobe? -I have no idea.
[解答] What
[解説] population(人口)は人の数を表す「名詞」なので、疑問詞 what を使って尋ねます。「どれくらい」という日本語から How is the population of Kobe? としないように注意しましょう。疑問詞 how は形容詞または副詞として使うので、数値(=名詞)を尋ねることができません。ちなみに、How large is Kobe?(神戸の人口はどれくらいですか?)であれば文法的にOK。
さらに、ここからは有料版のマガジン「やりなおし英語JUKUのコア英文法レッスン&発信トレーニング」から、「疑問詞 how」の問題を5問ほど抜粋して、無料公開します◎
[問題] 次の日本語を参考に、適切な語(句)を選びましょう。
(1) ご用件は? -この荷物を日本に送らないといけないんです。
[ What / How ] can I do for you? -I need to send this package to Japan, please.
[解答] What
[解説] 他動詞 do の目的語(名詞)の部分を尋ねているため、疑問詞 what を使います。直訳すると「私はあなたのために何ができますか?」。疑問詞 how は名詞の働きがないためNG。
What can I do for you? -I need to send this package to Japan, please.(ご用件は? -この荷物を日本に送らないといけないんです)
(2) 何人兄弟ですか? -私には1人の兄と2人の妹がいます。
[ What / How ] many brothers and sisters do you have? -I have one brother and two sisters.
[解答] How
[解説] 「数」を尋ねているため、疑問詞 how を使った How many ~? のカタチにします。What many ~? という表現はありません。日本語の「何人」に引きずられないように注意。
How many brothers and sisters do you have? -I have one brother and two sisters.(何人兄弟ですか? -私には1人の兄と2人の妹がいます)
(3) 膝はどうですか?まだ痛みますか?
[ What’s / How’s ] the knee? Does it still hurt?
[解答] How’s
[解説] 膝の「様子・状況」を尋ねているため、疑問詞 how を使います。
*How's = How is
How’s the knee? Does it still hurt?(膝はどうですか?まだ痛みますか?)
(4) どうしたの? -ノートをなくしたんだ。明日までに必要なんだけど。
[ What’s / How’s ] wrong with you? -I’ve lost my notebook. I need it by tomorrow.
[解答] What’s
[解説] 直訳すると「何が悪いの?」。「何が」という主語を尋ねる疑問詞 what を使います。疑問詞 how は名詞の働きがなく、主語になれないためNG。日本語の「どう」に引きずられないように注意。
*What's = What is
What’s wrong with you? -I’ve lost my notebook. I need it by tomorrow.(どうしたの? -ノートをなくしたんだ。明日までに必要なんだけど)
(5) どうすればいいの? -わかんないよ。とにかく何かやってみないと。
[ What / How ] should I do? -Beats me. You’ve got to do something anyway.
[解答] What
[解説] 他動詞 do の目的語(名詞)の部分を尋ねているため、疑問詞 what を使います。日本語の「どう」に引きずられないように注意。
What should I do? -Beats me. You’ve got to do something anyway.(どうすればいいの? -わかんないよ。とにかく何かやってみないと)
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