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【#13 asの識別】July-27-2021

こんにちは!横山です。

このマガジンは、白衣を着て実験をするお仕事をされているアヤカさんが、「やりなおし英語JUKU」で英語学習を始め、英語の研究論文を読めるようになるまでの軌跡をたどる物語です。

アヤカさんの英語学習の進捗状況を、ほぼリアルタイムで記録していきます。


きょうの学習ポイント

きょうの学習ポイントは、「asの識別」です。

as というと「~と同じくらい」「~のとおりに」「~のように」「~するとき」「~するにつれて」「~なので」「~として」など、たくさん日本語の意味があって、

結局何のこっちゃ分からん!!!

と敬遠されてしまいがちな単語です。

よく、「文脈に合わせて日本語訳を考えましょう」なんて言われたりもしますが、そもそも文脈に合わせてパッと意味が捉えられるのであれば今こんなに苦労していないのであって、こんな乱暴な教え方はないと思っています。


たとえば、比較の表現で、何かと何かを比べたときに「~と同じくらい…だ」とイコール関係を表す場合、「as … as ~」というカタチを使います。

This building is as old as that one.(この建物は、あの建物と同じくらいの築年数です)

「2つの as で挟む」という感じで押さえている方も多いですが、この2つの as は少し役割が異なります。

〈1つ目の as〉
「同じくらい」という意味の副詞として、後ろの形容詞または副詞を修飾する。
This building is as old.(この建物は、同じくらいの古さ[=築年数]です)
〈2つ目の as〉
接続詞または前置詞として、比較対象をつなげる。
This building is as old as that one.(この建物は、あの建物と同じくらいの築年数です)

上の例文の as は、1つ目が副詞、2つ目は前置詞ですが、どちらも「イコール」のニュアンスがあるというのは共通です。

このように、「as はイコール関係を表す」ということだけおさえておけば、基本的に全てに応用できます。


それでは、例文と一緒に as の使い方を一気にチェックしていきましょう!

I ate my cereal for breakfast as usual.(朝食はいつものようにシリアルを食べました) ⇒朝食にシリアルを食べたこと=いつものこと
As you know, we cannot change this fact.(ご存じの通り、この事実を変えることはできません)⇒知っていること=この事実を変えられないこと
I dropped my smartphone in water as I was taking a bath.(お風呂に入っている時にスマホを水没させてしまいました)⇒スマホの水没=お風呂に入っている時(同時点)
They became close as time passed.(時が経つにつれて彼らは仲良くなりました)⇒時が経つ=仲良くなる(比例関係)
As it was raining, I stayed home.(雨が降っていたので、家にいました)⇒雨が降っていたこと=家にいた理由
Ms. Harada worked as a Japanese language teacher for several years.(ハラダさんは数年間、日本語教師として働きました)⇒ハラダさん=日本語教師

極端に言ってしまえば、「イコール関係」さえ意識すれば、日本語訳はどうだっていいんです。

日本語訳を意識しすぎると、一番大事な「イコール関係」が見えなくなってしまいます。


きょうの課題

ここでは、アヤカさんが宿題として取り組んでいただいている問題集の中で、実際に間違えた問題を1つ取り上げて、「その間違いを放置しておくとどうなるのか」「間違えないようにするには、どう考えればいいのか」を皆さんと共有します。

きょうの問題はコチラ。

[例題] 次の英文を日本語になおしましょう

When you are in Rome, do as the Romans do.

[解答] ローマにいるときは、ローマ人のするようにしなさい。
[解説] これは英語のことわざで、日本語でいうところの「郷に入っては郷に従え(=その土地に住むにはそこの風俗・習慣に従うのが処世の術である)」です。as は「イコール関係」を表す、ということを押さえておけば、「do(振舞いなさい)=the Romans do(ローマ人がしている)」、そこから「ローマ人のするように振舞いなさい」という解釈ができます。この「イコール関係」を押さえてないと、文全体の解釈がピンと来ないということに陥りがちになります。


さらに、ここからは有料版のマガジン「やりなおし英語JUKUのコア英文法レッスン&発信トレーニング」から、「as」の問題を5問ほど抜粋して、無料公開します◎


[問題]
次の日本語を参考に、適切な語(句)を選びましょう

(1) このメロンは私の頭と同じくらいの大きさがあります。
This melon is [ as / same ] big as my head.


[解答] as
[解説] 形容詞 big を修飾する、副詞 as を使って表現します。same も「同じ」という意味ですが、形容詞であるため、副詞や形容詞を修飾することはできずNG。また、This melon is big. は「このメロンは大きい」という意味ですが、同等比較の表現では「同じくらいの大きさ」を表現します(小さいものにも使えます)。「このメロンの大きさ」=「私の頭の大きさ」の関係。

This melon is as big as my head.(このメロンは私の頭と同じくらいの大きさがあります)



(2) とにかく、彼らが到着したらすぐにあなたに電話します。
Anyway, I’ll call you as soon as they [ arrive / will arrive ].


[解答] arrive
[解説] 前提条件を表す接続詞 as soon as(~したらすぐに)のカタマリの中では、未来のことも現在形で表します(※詳しくはコチラ)。「すぐに(あなたに電話すること)」=「私が到着する時」の関係。

Anyway, I’ll call you as soon as they arrive.(とにかく、彼らが到着したらすぐにあなたに電話します)



(3) 「じろう」は世界最高の寿司店の1つにランクインしています。
Jiro ranks as one of the world's best sushi [ restaurant / restaurants ].


[解答] restaurants
[解説] 最上級を使った表現「one of the+最上級」(最も~なうちの1つ)は、「複数いる先頭集団の中の1つ」をイメージしているため、名詞は必ず複数形になります。ここでの as は「~として」という意味の前置詞。「じろう」=「世界最高の寿司店の1つ」の関係。

Jiro ranks as one of the world's best sushi restaurants.(「じろう」は世界最高の寿司店の1つにランクインしています)



(4) ご存じの通り、私は高所恐怖症です。
[ As / Like ] you know, I’m afraid of heights.


[解答] As
[解説] 接続詞 as を使った表現 as you know(ご存じの通り)は、このままのフレーズで覚えてしまいましょう。接続詞 like も「~のように」という意味がありますが、like you know という表現はありません。「知っていること」=「私が高所恐怖症であること」の関係。

As you know, I’m afraid of heights.(ご存じの通り、私は高所恐怖症です)



(5) 帰宅した途端に、雨が降り始めました。
The rain started just as I [ get / got ] home.


[解答] got
[解説] 過去の話なので、過去形を使います。接続詞 just as(~するとき)は、接続詞 when(~するとき)よりも「同時性」を強調します。「帰宅した時」=「雨が降り始めた」の関係(同時点)。

The rain started just as I got home.(帰宅した途端に、雨が降り始めました)


いかがでしたでしょうか?「やりなおし英語JUKUのコア英文法レッスン&発信トレーニング」では、「コア英文法」を「話せる力」に紐づける発信トレーニングを毎朝投稿しています。「中学英文法を会話につなげる練習を毎日の習慣にしたい!」という方にオススメです。


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