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自動詞 vs 他動詞【3日間完成 Day1】

おはようございます。横山です。神戸と大阪の隠れ家塾「やりなおし英語JUKU」で「話せる・使える英文法」のレッスンをしています。今日は「自動詞 vs 他動詞」の発信トレーニングです!

主語と動詞

英語を話すとき、とにもかくにも意識しなければならないのが、主語と動詞の2つです。最初に主語を置き、次に動詞を置きます

(○)I know him.(私は彼を知っています)
(×)I him know.

これは「基本のキ」として理屈では分かっていても、会話になると途端に意識からスッポリ抜け落ちてしまう学習者の方は少なくありません。

日本語では「は」や「を」といった助詞があるおかげで、テキトーに並べても「『○○は』は主語だ」と理解できるため、意味の通る文章になってくれます。

(1) 私 彼 知っている
(2) 知っている 私 彼
(3) 彼 私 知っている
(4) 彼を 知っている 私
⇒(1)~(4)を全部同じものとして理解できる!

ところが一方、英語には助詞がありません。

I know him.(私は彼を知っています)

では、何で働きを理解するかといえば、単語を置く場所です。助詞がない代わりに、「1番最初に置いてあるから主語だ」「2番目に来ているから動詞だ」と判断しています。


では、動詞の後ろに続くものは?

動詞の後ろ(=3番目の位置)に来るものは、ざっくり言うと名詞名詞以外のどちらかということになります。

主語+動詞+名詞
主語+動詞+名詞以外

名詞か名詞以外のどちらになるかは、動詞が決定権を持っています

ここで押さえておきたいポイントが「自動詞」「他動詞」です。自動詞と他動詞の違いはひとつ。直後に名詞を置くか置かないかです。

他動詞=直後に名詞を置く
自動詞=直後に名詞を置かない

つまり、

主語+他動詞+名詞
主語+自動詞+名詞以外

ということになります。

次の例文では、watch が他動詞、listen が自動詞であることが分かります。

I watch TV every day.(私は毎日テレビを見ます)
I listen to music in my car.(私は車の中で音楽を聴きます)

watch は他動詞であるため直後に名詞(TV)が必要で、listen は自動詞なので直後に名詞(music)は来ません。自動詞の後ろに名詞を続けたい場合は、前置詞(今回は to)が必要です。

一見、どうでもいいようなルールに見えますが、次の例題をチェックしてみましょう。


[例題] 次の日本語を参考に、適切な語(句)を選びましょう。
私は今日早退しました。
I [ left / left for ] work early today.


[解答] left
I left work early today.(私は今日早退しました)

基本的に「これは自動詞」「これは他動詞」と、どちらかに分類されるものが多いですが、leave は自動詞と他動詞の両方の使い方があり、どちらになるかで解釈が異なります

名詞を続ける場合は他動詞として「~を出発する」という解釈になりますが、名詞を続けない場合は自動詞として「~に向けて出発する」という解釈になります。

leave work(職場を出発する)=「退社する」
leave for work(職場に向けて出発する)=「出社する」

もし、“I left for work early today.”としてしまうと、「私は今日早く出勤しました」と、全く異なる意味で伝わってしまうことになります。

自動詞と他動詞の違いが重要になってくるシーンです。このような動詞は他にもいくつかありますが、発信トレーニングを行いながら身につけていきましょう。


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