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必要性を表す助動詞【3日間完成 Day1】

おはようございます。横山です。神戸と大阪の隠れ家塾「やりなおし英語JUKU」で「話せる・使える英文法」のレッスンをしています。今日は「必要性を表す助動詞」というテーマでの発信トレーニングです!


助動詞とは?

助動詞とは、その名の通り「動詞ける働きをすることば」です。「助動詞+動詞の原形」のカタチで、動詞が持つ本来の意味に「話し手の判断や気持ち」をプラスします。

We stay home.(私たちは家にいます)
We should stay home.(私たちは家にいるべきです)

We stay home. は「私たちは(普段)家にいます」と単に事実を表しているだけなのに対し、We should stay home. は「私たちは家にいるべきだと私は思う」と話し手の判断がプラスされています。

このような「話し手の判断や気持ち」を表す助動詞には will, can, must, may, should などがありますが、ここではこれらの助動詞を「必要性」のグループと「可能性」のグループに分けて学習していきます。今回は「必要性」を表す助動詞です。


必要性を表す助動詞

「必要性」を表す助動詞として、まずは以下の3つをおさえましょう。

must:~しなければならない
You must eat vegetables.(あなたは野菜を食べなければなりません)

have to:~しなければならない
You have to eat vegetables.(あなたは野菜を食べなければなりません)

should:~すべきだ、~したほうがよい
You should eat vegetables.(あなたは野菜を食べるべきです)

ここで、「しなければならない」「すべきだ」のような日本語訳だけでおさえてしまうと、この3つの違いがなくなってしまい、場面・状況に応じた使い分けができなくなってしまいます。

日本語訳に頼るのではなく、以下のようにそれぞれの助動詞を使う場面を整理することが大切です。

① must:主観的で感情的なニュアンスのある義務・命令
② have to:社会や世間のルールとして伝える、客観的な義務
③ should:個人的な意見として伝えるアドバイス

これをふまえて、先ほどの例文をもう一度見てみましょう。

① You must eat vegetables.(野菜を食べなさい
② You have to eat vegetables.(野菜を食べなければなりません
③ You should eat vegetables.(野菜を食べたほうがいいよ

それっぽい日本語訳をあてはめてみましたが、かなり雰囲気が異なってくることが分かります。


mustn't と don't have to

ここで1つ例題にチャレンジしてみましょう。

[例題] 次の日本語を参考に、適切な語(句)を選びましょう。
彼に耳を傾ける必要はありません。
You [ mustn't / don’t have to ] listen to him.


[解答] don’t have to
You don’t have to listen to him.(彼に耳を傾ける必要はありません)

must と have to はニュアンスは異なっていても、どちらも「~しなければならない」という義務を表します。しかし、その否定表現は意味が異なります。(※have to は一般動詞のhaveを助動詞的に使っているため、否定文は don't have to のカタチになります)

mustn't:~してはいけない
You mustn't listen to him.(彼に耳を傾けてはいけません)

don't have to: ~する必要はない
You don't have to listen to him.(彼に耳を傾ける必要はありません)

上記のように、mustn't は「禁止」(~してはいけない)を表し、don't have to は「不必要」(~する必要はない)を表します。

同じように否定しただけなのに意味が異なるのは、not の位置によるものです。基本的に not は直後に来る語を否定します。

You must not listen to him.
「聞かない」ことが義務 ⇒ 聞いてはいけない

You do not have to listen to him.
聞くという「義務がない」 ⇒ 聞く必要がない

mustn't と don't have to は単純に意味だけを丸暗記している方も少なくありませんが、理屈でおさえると「覚えやすく、忘れにくい」のでオススメです。


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