冠詞と名詞【3日間完成 Day1】
おはようございます。横山です。神戸と大阪の隠れ家塾「やりなおし英語JUKU」で「話せる・使える英文法」のレッスンをしています。今日は「冠詞と名詞」というテーマでの発信トレーニングです!
冠詞とは?
冠詞とは、「名詞の前に付くことば」のことで、英語には a と the の2つがあります。たとえば日本語で一口に「犬」と言うときでも、英語では冠詞が付いたり付かなかったりします。
日本語:犬
英語 :a dog
dogs
the dog
the dogs
冠詞は日本語にない文法であるため、苦手とされている方は少なくありません。以下、a と the の使い方を整理しましょう。
冠詞 a
a dog:1匹の犬
[例] I have a dog.(私は1匹の犬を飼っています)
冠詞 a は「1つ」を表し、数えられる名詞の単数形の前に置きます。
*後ろの単語の発音が母音(アイウエオの音)で始まる場合は an になります。[例] an egg(1個のたまご)
日本語は単数・複数を区別して話すことはありませんが、数を意識する英語では単数形(a dog)と複数形(dogs)があり、しっかりと区別をします。
冠詞 the
the dog:その犬
[例] I have a dog. The dog's name is Pochi.(私は1匹の犬を飼っています。その犬の名前はポチです)
冠詞 the は「その」という名詞を特定するニュアンスがあります。上の例文のように、1度出てきた情報が2度目以降に登場するときには the を付けます。
例文では a と the の意味を明確にするために「私は1匹の犬を飼っています。その犬の名前はポチです」と書きましたが、実際のところは「私は犬を飼っています。名前はポチです」のように、日本語ではあまり意識しないことが多いです。
日本語に頼ることなく、場面や状況を意識することが大切です。
a window? the window?
the dog は「特定の1匹の犬」を表すため、a dog は「不特定の1匹の犬」というニュアンスを持つことになります。
そして、ここでの特定・不特定は、「話し手にとって」ではなく「聞き手にとって」特定できるかできないかというところがポイントです。
I have a dog.(私は1匹の犬を飼っています)
⇒聞き手にとって特定できない犬のため、a dog
The dog's name is Pochi.(その犬の名前はポチです)
⇒1度出てきた犬の話で、聞き手が特定できる犬のため、the dog
このことから、たとえば同じ「窓を開けてくれない?」という日本語でも、「窓」を a window と表現する場合と、the window と表現する場合があります。
Will you open the window?(窓を開けてくれない?)
このような状況では、1つしかない窓を開けてもらうため、Will you open the window? と、特定ニュアンスの the を使います。
Will you open a window?(窓を開けてくれない?)
一方、このような状況では、たくさんある窓の中から1つ開けてもらうため、Will you open a window? と、不特定ニュアンスの a を使います。
特定ニュアンスの冠詞 the =1つに限定できる
不特定ニュアンスの冠詞 a =たくさんある中の1つ
このように、日本語訳には表れず、場面や状況に応じて使い分けるのが冠詞であり、正しく使えるようになるには多くの英文に触れる必要があります。
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このトレーニングは、1つのテーマを3日間連続の3ステップで完成させます。「しつこく繰り返す」ことがポイントですので、この3日間は同じ英文を角度を変えてトレーニングします。また、学習テーマにはあえて順番をつけず、どのタイミングでも学習を始められるようにしています(トレーニング内の英文は3日ごとに常に新しいものに更新され、過去のものとの重複はありません)。詳しくはコチラ。
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