【レビュー】Austrian Audio OC18は次世代の定番になりえる素直で高解像度なコンデンサーマイクだった!
ほんにひわ(バターロール食いながら)。
マイクを購入しました。
機材を処分していったおかげで新しい機材が増えるよ!やったね斉藤ちゃん!
1 なぜ購入したか
・Neumann TLM103を売ってしまったのでマイクが欲しい。
・予算は10万くらい。
・一つのマイクを長く使ってるとクセが気になるのでなるべく無個性な音が欲しい。
・使っててテンションが上がる“モノ”としてガッチリしたマイクが欲しい。
対抗機種としては、
・AKG - C414
高域がブライトだそう(伝聞)。
クセがない機種を探しているので今回は外した。U87に並ぶ実績もあるし、見た目は一番気に入ってるんだけどね。
C414 XLS、C414 XLIIの2つのラインナップがあって、どちらも音は違うらしい。試す金はない。
・NEUMANN - TLM102
TLM103を所有していたので下位機種買ってもなぁ…と思った。
ノイマンは独特の明るさがあり使いこなしが難しいことと、部屋鳴りをよく拾う印象なので自宅レコーディングでは避けた。きちんと吸音処理した部屋では良い感じなんだろうなぁ。
・WARM AUDIO - WA-87 R2
NeumannのヴィンテージU87を元に作った機種だそうで、興味はあるけどロゴがダサくて所有感はどうかな…うーん…。無料で試せるなら使ってみたいかも。うん。
・AUSTRIAN AUDIO OC18
メーカー五周年記念で12万→10万に値下がりしていたこと、私が参考にしている和田貴史さんが上位機種OC818を持っていた、レビューがやたら良かったなどで決めた。
2 ネットレビューでの評判
まぁネットレビューなのでそこそこ参考にしてもろて。
3 Austrian Audio OC18レビュー
・フラット。前使ってたノイマンのマイクによっては低域寄りに聞こえるかも。私は聞こえた。でもかなりフラットだと思います。
高域は大人しめですがオープンで頭打ちにならない印象。上方向も伸びてるので高域オバケの方も気持ちよく歌えるでしょう。
・焦点が合った音。
一方で、グイグイ前に来る音ではないですね。
・上位機種OC818に比べて「中域にパワーがある」と言われていますが、それでも繊細な印象。息の消え際とかに色気を感じます。
レビューによっては「OC18と818はほぼ同じ音」と言ってる人もいます(俺は比較してないので不明)。
・今まで使った中ではEarthworksのSR20に似ていると思いました。SR20は録り音にシビア&レスポンス爆速という違いこそあるけど低域がどっしりしていて高域が素直な感じは似てる。
・息の色気が録れるので、ブレスを入れるタイミングはシビアになった方がいいかも。つまり録音の難度が上がる。
・Twitterでは「歌がうまく聞こえる」という声がありましたが、むしろ素っ気なくて技量以上のものは出さない方ではあると私は思います。
・静か。カタログ上のノイズレベルが低いのは知っていたけど自己ノイズが少ないです。部屋のノイズもさほど拾わない方です。
・ゲインは低め。とはいえマイクプリ側のゲインが足りなくなることはないでしょう。私のマイクプリでは54dBの位置で概ね-18dBFSくらいの適正な音にまで上げられました。
・EQ、コンプが素直に効いてくれる。コンプのアタック設定で10msと30msではかなりの違いを聞き取れました。
・最初は「筐体はプラスチックなのかな?」と思いましたがしっかり金属で重みがあります。所有欲を満たす重さ!
4 AMATERAS 8097との比較
OC18のレビューというよりは、ステマみたいな評判が多いAMATERAS製品の比較を書いておけば誰かの役に立つかもしれないので書いておきます。
今比較できるマイクがこれしかないという事情もある。
(私はAMATERAS製品もコスパいいよね、くらいの立ち位置です)
OC18の方がフラット。8097の方は高域寄り。
解像度はOC18の方が高いですね。
歌いやすさは、微差ですが私は8097が歌いやすいです。でもこれは好みですね。
音の前に出やすさは良くも悪くも8097の方が前に出ます。OC18は馴染む方向の音かな。
高域のオープンさ(頭打ちのなさ)はOC18の方がいいですね。8097は高域寄りだけどオープンではなく上限がある感じ。
歪みのなさは良くも悪くも断然OC18です。
歪みがある方がかっこいい音になることもしばしばなので好みではあります。
全体的にはOC18の方が性能が良いんでしょうけど、好みで8097が好き!って人もいるだろうな、と思います。
後で修正をするつもりで録っておきたいならOC18の方が楽ですし、一発で難しいこと考えずクリアな音が録りたいなら8097かなと。
性能差もあるでしょうが好みで使い分ける範囲かと思います。
5 悪いところ
音に関しては、前に使っていたマイクによっては低音寄りでパッとしないように感じる方もいるかもしれません。
別に高域も素直に出ているんですが、高域のクセ=マイクの個性なので、別のマイクに慣れてからOC18を聞くとクセがなくスッと出てくるので「ん?」と思うかも。
私の場合、モニターヘッドホン(SMB-01L)がかなり低音を拾う方なので必要以上に低域寄りに聞こえるというのもあります。
まぁ、他の人はそこまで気にならないと思います。
ちなみにマイク本体のローカットスイッチの80~160Hzの位置が絶妙に良い音で、かなり高域に対する印象が変わるので好みで切り替えてみてください。
音以外に関しては、OC18には上のようなショックマウントが付属してきますが、少し安っぽく感じる程度でしょうか。ちょっと「令和最新版」っぽさがあります(迂遠な表現)。
6 終わりに
結論!
OC18はフラットで、解像度と繊細さを持ち合わせた素直で歪みの少ないマイク!
基礎能力が高いので、後から修正する人にとってはすごく楽なマイクですね。
(逆に配信とかで声をいじらない場合はもっと安くて高域の明るいマイクでいいかも)
また、「形状が独特なので他社製ショックマウントが使えない」と言っている方もいましたが、上記画像のとおりRYCOTEが使えるのでぜひ金を落としていこうな。
お金使うのってたのぴぃ!(頭おかしい)