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UADのdbx160(コンプレッサー)が良かっただけの話。

こんにちは。イーヴィルな斉藤(@evilsaitoh)です。
noteになんか書こうと思っては「詳しく書きすぎちゃって長いからやめとこ」ってなってしまっていたのですが、今回は簡単にUADのdbx160のレビューを書いていきます。

1 dbx160とはなんぞや

dbx160はdbx社から出されたコンプレッサー(音声を音割れしないようにしたりドスを聞かせたりする機械)です。

後継のdbx160AはよくPA用途で使われていて、頑丈かつ安価なので海外のフォーラムでも「最初にコンプレッサー実機を買うならdbx160AかFMR Audio RNC1773だぜ!」みたいなことがよく書かれています。
それをUniversal Audio社がプラグイン化したものがUAD dbx160ですね。ややこしい。

安価ではありますが、ほとんどのスタジオで使われているSSLのコンソールのコンプレッサーもdbxが供給しているようです。

2 設定方法

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コンプレッサーは通常様々なノブがありますが、dbx160は音に関与するツマミが3つしかありません(アタック・リリースは自動)。
しかも、設定も爆速です。

①声を出しながら、右のメーターが3dB付近になる程度までスレッショルドをいじる
②コンプレッション(レシオ)を適当に決める(1.5~4あたり)
③音が小さくなった分をアウトプットゲインで上げる

たぶんPA現場で人気なのはこの爆速で設定できるところが買われているのでしょう。

3 音

基本的にはあまりコンプ臭くならないような音です。
大きな音を入れてもバツッとした音にはなりにくく、コンプ感は自然な方です。

では優等生かというと、決してそんなことはなく、ガッツのある中域になります(特にアウトプットゲインを4dB以上にしたときが顕著)。
中域が目立つというと「低域や高域が出ないってこと?」と思われるかもしれませんが、低域・高域が出た上で中域にパンチがあるというか、力強く出ます。

「中域にガッツがあるとこんなにヌケがいいんだー」と思いながらミックス作業しています。
細かい設定ができないことが、却って気にしなくていいというか……。

さらに、繊細な雰囲気にも合わないわけではなく、たっぷりとリバーブをかけても煌びやかで素敵です。

ちなみにWavesでもdbx160のモデリングプラグインはありますが、割と引っ込み気味というか、優等生です(あれはあれで癖はあるのでしょうが)。
私はWavesの方は使わないかな…。

4 感想まとめ

UADの中でも安い方(199ドル)で、なおかつ頻繁に半額セール対象になるしクーポンもあるので実質75ドル(約8,000円)くらいで買えます。

まずUniversal AudioのオーディオIFを持っていないと使えないというのはありますが、決して高価格帯に劣らない(というか今のところ私のボーカルチャンネルストリップにはマスト)コンプです。

今のところUADのコンプはVari-Mu(声がめっちゃ近くできる)と、dbx160(声がめっちゃヌケる)がお気に入りで、しばらくはコンプ買わなくてもいいかな。

次はMilleniaのEQを買いたいですが、300ドル近いのでしばらく半額セール待ちですね。低域がしっかりしているのに高域が爽やかな良いEQと思います。

では、今回はこんなところで。

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