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Blueのグリーンなコンデンサーマイク「Kiwi」は……ノイマンに匹敵するクソつよマイカフォン!!
さて今回は趣味のマイクを買いました。
わざわざ“趣味の”と言ったのは、今までのマイク選びは「どれが一番音質がいいのか」をメインに考えて💪爆裂リアルガチ💪で選んでいたんですが、今回は「憧れの機種だから買っちゃえ!」とあたまゆるゆるインターネット オモコロ状態で買ったんですね。
いやぁ、衝動買いが許される価格ならいいんですけどね。それなりに良いマイクを買ったのでネ、今年のスタッドレスタイヤはボーナス出てからになりそうです。アホか。生活を脅かしてどうする。My New Gearは計画的に。お兄さんとの約束だ!
1 Blue Kiwiとの奇妙な因縁
は、特にないんですけど(ねーのかよ)、YouTubeでミキシングについて発信している和田貴史さん(体重64.8kg)がKiwiを4本単純所持しているんですね。今なんで大麻みたいな言い方をしたんだろう。
主戦力のマイク
— 作曲家・和田貴史(John Harmony's Garden) (@beagle_wada) March 21, 2019
お気に入りはやっぱりChandlerLimited REDD Microphone
Kiwiは変なピーク付きにくいしフラットで高域が滑らかに伸びてるのが良い。耐音圧も高い。 pic.twitter.com/FJOCKQwx69
動画でも「ボーカルにはこれ使ってます」と言っていて、元々Blueのマイクへの憧れがあったので海外レビューを調べ漁るなどの症状が出ました。典型的なMNG依存症ですね。冬タイヤが草葉の陰で泣いています。
だって見てくださいよ!
![](https://assets.st-note.com/img/1729167109-otHeRKbUFVx0dpyBqfmTjMLJ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729246891-mUw0g6n4E3uP8ZCKXyqfjaHQ.jpg)
この美しさ…俺じゃなくても欲しくなるでしょ!?
届いて写真撮った後もこの箱をそのまま置いてあります。届いた時のこと、思い出せるから。ふふふ…(マイクが好きすぎるってだけで人間ここまでキモくなれるんだね!)
この宝石のような美しいマイク、なんと音もいいらしい。
そういうわけで手に入れちゃうよね。でへへ。
(もしもし…未来の俺です…無茶な機材を買うのをやめなさい…冬タイヤがつるつるです…今すぐやめなさい…)
2 音のレビュー
![](https://assets.st-note.com/img/1729248681-D1iMBGa8eU3HSZvLxqy5NKRr.png)
周波数特性を見るとフラット…なんだけど低域がゴリゴリに出て、中域のバキバキな高解像度、高域が素直によく伸びてて……なんだろう、今まで使ってきたマイクと格が違う。なんだこれ。
なんとなく、見た目的に「昔ながらのビンテージな中域が充実してるんだろうな~」と思ってたんですが、全然違う。全帯域がそれぞれ個性があるのにまるでひとつの帯域みたいになってるようなスムースさを感じます。別々になってないというか…。
低域に主張があるという意味ではフラット~低域寄りに感じるかも。そう書くと「高域が暗いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、ニュートラルです。高域もかなり出てる。
爆裂解像度のおかげか、周波数特性のおかげか、歌いやすいです。
他のマイクだと「マイクに囁くように歌ったとき」と「サビで声を張ったとき」でかなり違う音になってしまいミックスで難儀するのですが、Kiwiは差は出るものの不自然な音になりません。解像度が高いはずなんですけどねぇ…?
音が太い! というかビッグな音がします。
良質なバスドラムかな?これでトランス入ってないとかマジ?音は固くも柔らかくもなく、子音が立ちすぎる、ということもないかと思います。
説明書には「臨場感を最大限に引き出したビッグなボーカルを得るには、ボーカリストをカプセルから1~3インチ以内に近づけてください」と書いてあって、つまり2.5cm~7.5cmくらいに近づけろと言っているんですが、結構近いですね。私は普段20cmくらい離れているので、近づけるとちょっと邪魔です。デカいし。
説明書には「カーディオイド(単一指向性)で録る人がほとんどだけどどんな設定でも試してみてくれ! ちなみにフィギュア8(双指向性)だと近接効果を高めたホットなボーカルを録れるぜ!」と言っています。
指向性で音は結構変わりますが、カーディオイドだとボワッとしたビッグな低域があり安定していますし、フィギュア8だと低域が薄くなって高域が出てちょっと暴れるかな。他のマイクで試したことはないからこの機種だけかも?
Neumann TLM49との比較
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最初に断っておきますが、これくらいの機材になってくるとどちらを選ぶも好みの範疇だと思います。特に宅録では。
TLM49は高域寄り、Kiwiはフラット~低域寄り。
TLM49の方が高域寄りなのでクリア…と思いきや比較するとTLM49の方が中域が曇って聞こえます。
前も書いたんですが、TLM49は周波数帯域的にはややナローに聞こえるんですよね(それが魅力のひとつだとも思いますが)。TLM49は前に出る方向の音で、Kiwiはどちらかというと馴染む方向の音だと思います。いや前にも出る方でもあるけど。ここらへんちょっと異次元なんだよな、Kiwiは。
TLM49はノイマン特有(?)の“良い音”がまとわりつく感じがありますし、Kiwiは帯域ごとの個性があります。どっちも尊いものだ( ˘ω˘ )
TLM49の方は比較すると音像が小さいですね。Kiwiは低域を中心とした口径がデカいボワッとした大きさがあります。
歌いやすさは私の場合Kiwiに軍配が上がりますね。中域の解像度のおかげか、見やすい低域のおかげかな。TLM49も歌いやすい方だけどね。
TLM49の方がノイズが少ないです。Kiwiの方が自己ノイズ多いです。ここはマイナス。
TLM49は低域をあまり必要としないボーカル向けと感じました。First TakeでYOASOBIのikuraさんが使ってたまんまのイメージ。録って出しならTLM49を選ぶかも。低域は少ないよ! でも聴覚的に自然なのはTLM49かも。
Kiwiは意外と堅実な録り音なのでローカットとかしたくなると思います。2MIXに混ぜるとほとんどすべてのボーカルに向くけど、ちゃんと調理してあげるのが前提。いや録って出しの音もとんでもなく良いけど。どっちも良さがある。どっちもどっちも!(バクシンガー)
3 悪いところ
デカくて重いですね。880gくらいあり、ショックマウントも込みだと1kgを越えるので使ってるマイクアームがお辞儀します。今はギチギチに締めて使えるようにしています(パワー系ソリューション)
首が長い筐体なので、上から吊すにしても口の位置にマイクを固定するのが難しいです。説明が難しいけどそうなんだよ。心で理解してくれ。
指向性を変えるロータリースイッチが回しづらすぎな場所にあります。色々試そうにも「めんどくさいからこのままでいっか」ってなりますね。
高ぇ。35万ってなんだよ。10年前だと22万だぜ? どこから13万出てきたんだよ。
リボ払いの金利か?自己ノイズが大きめかもしれません。そんなに気になるほどではありませんが。
4 終わりに
![](https://assets.st-note.com/img/1729508959-v7cqrLH8OI3uma2y1BQVURKG.jpg?width=1200)
いつも音楽機材は入念な下調べの上で購入しているんですが、今回ばかりは美しさで買ってしまいました。
「最悪、音が悪かったらさんざん愛でた後に売るか( ・´ー・`)」と思っていましたが、音もとんでもなく良かったのでホッとしました。
TLM49のレビューでは「ノイマンらしい良い音がする」と話しましたが、高級機は他の高級機とタメを張れるそれぞれの“個性”を持っているのだろう、ということがわかりました(KiwiがBlueらしい音なのかは不明、他にBlue製品持ってたことないから)(Yetiは持ってたことあるけど音忘れた)
が。
結果良かったとはいえ、今回のマイニューギアはいささかやりすぎ。反省。冬タイヤェ…。
しばらくはMNGを抑えることとなるでしょう。でも忘れるな、人の世がある限り第2、第3のMNGが産まれることを…! グハハハハ!(霧散)
よーし次はRupert Neve DesignのSHELFORD CHANNELのために貯金すっか。60万だってよ。長い目で見ててくれ。次回、「冬タイヤ死す!」デュエルスタンバイ!