APOLLO TWINでリアンプする際のルーティンの設定方法を見つけた
こんばんは。イーヴィルな斉藤(@evilsaitoh)です。
今回はUNIVERSAL AUDIO / APOLLO TWINでリアンプする際の設定方法を見つけたので共有します。検索しても見つからなかったので。
1 なんでそんなことするの?
この記事にたどり着いている時点でリアンプしたかったりアウトボード(コンプとかEQ)通したい!という目的はあるのでしょうが、私の使い方を紹介したいので書きます。
私は今アウトボードはマイクプリとコンプを持っていて、
マイクプリ→コンプ→オーディオIF(APOLLO TWIN)→UNISONでNEVE PREAMPをかける…という流れにしています。
しかし、これだとNEVE PREAMPが「コンプを通った後の音に掛かる」ので、コンプで圧縮する前にプリアンプかけてぇ!!!と思ったわけです。
つまり、
マイクプリ→オーディオIF(APOLLO TWIN)→UNISONでNEVE PREAMPをかける→一度外に出してコンプ→オーディオIF(APOLLO TWIN)に戻す…という流れです。
2 設定方法
ケーブルを繋ぎ変える前に、設定をします。
(先にケーブルを繋ぎ変えると信号がループしてヘッドホンかAPOLLOが壊れるかもしれないので注意)
①どう繋ぎたいのかを考える
これをやらないと「ケーブル足りねぇ!」とか「インとアウトの数が足りねぇ!」、「試したいUADが足りねぇ!(買い足しちゃえ)」などの様々な障害があります。
私の場合、ほとんどのマイク入力をINPUT1(APOLLOの背面左)から行っているので、INPUT2をミュートします(DiscodeなどもINPUT1の音声を拾っているので同じ接続方法をオススメします)。
※スピーカーやヘッドホンアンプに出力する場合はMONITORのアウトを使ってください。LINE OUTは使えません。理由は後述。
②ループを断ち切る
まず、ループするとうるさいので音をミュートします。
③INPUT2に入れた音をLINE OUTに出力する
これに詰まってました。ド初心者ですね。
INPUT2の「SENDS」をクリックして、一番右端の「LINE 3/4」の出力を0の位置まで持っていきます。
※今のままではLINE OUTからは「PCで流している曲」と「マイクから入った音」が混ざって出力されます。
④CUE INPUTSからLINE3/4の「LINE3/4」ボタンを押す
CUE INPUTSでは「LINE3/4に流す音声は声と曲が混ざったもの(MIX)にするの?INPUTに入った音だけ(声やギターのみ)にすんの?」というのを聞いています。
なので、「LINE3/4」を選んで声のみ出力します。
(さっきMONITORからアウトすることはできないと言いましたが、ここで指定できるのはLINE3/4だけだからです)
1chのみの場合は、モノラルの指定もしましょう。
⑤ケーブルを繋ぐ
さっきの図どおりに繋ぎます。
私はここでケーブルを追加発注するハメになりました(全ギレ)
⑥INPUT2のUNISONに好きなプリアンプ(チャンネルストリップ)を入れます。
ここが一番楽しいところ(断言)。
NEVE PREAMPや88RS、もしくはSSLなんかを入れて耳がゴキゲンになるまでいじりましょう。
ゲートを入れるのもいいですね。
※UADのEQやコンプ等を通したい場合はINSERTSに該当エフェクトを入れて「UAD MON」をONにしてください。
⑦ENJOY.....
エンジョイ......( ˘ω˘ )
3 メリット・デメリット
①メリット
・UAD単体でのリアンプも可能
UNISONを2回通したい(!?)人はやってみてもいいかもしれません。
・実機が足りなくてもUADで補える
「実機のコンプを買ったけど、EQがない(´・ω・`)」という方にうってつけと思います。
②デメリット
・なんか良い音にならなかった
もしかしたら先にプリアンプかけた音に慣れてなかっただけかもしれませんが、低音が強くてパッとしない音になりました。
(仕様書を見た感じは逆DIはいらないと思いますが、詳しいニキがいたらお教えください)
・2回オーディオIFを通るのでレイテンシは2倍になります(たぶんな)。
・一度APOLLOに突っ込んだ時点でdBFSに変換されるのでプリアンプのインプット突っ込めない
これも詳しくはないんですが、実機とデジタルは音の歪む限界値が違うので、マイクプリ→コンプ間で音が大きくても音は割れませんが、マイクプリ→オーディオIF(デジタル)→コンプと挟むことで一度デジタルに変換されてしまうのでマイクプリで突っ込みすぎると割れます。
マイクプリはインプットを突っ込んだ方が前に出てきて魅力的な音になると思っているので(所説あり)、これが意外とネックでした。
はい、ではこんなところで。
誰かの役に立ってたら幸いだぜ✌('ω')✌