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【ゲーム実況】2021年のよく使ったプラグイン(Best plugin)

 DTMと違い、ゲーム実況ではある程度使うプラグインは決まっているので「書ける!」と思っていたので書きます。
 とはいえ、2日に1回くらい投稿している都合上、常に音を詰めているわけではなく、結構テンプレ的に使っています。

Adobe Premiereの音声プラグイン画面。シンプル。

1 声にかけるやつ

①UAD Empirical Labs EL8 Distressor(コンプ)

UAD Empirical Labs EL8 Distressor

 私は「キッキッキ」みたいな笑い方なので(森にいる魔女かよ)、笑い声が耳に痛い音になりがち。
 アナログ機材のコンプ76-KTも使っていますが(レビュー記事)、録り段階でかけすぎると「普通に話しているのに声が平坦すぎ」みたいなオーバーコンプになることもあり、どれだけ大きな声でもー3dBを越えることはないくらいに設定しています。
(もっとも、-5dBくらいまでは自然ですが)

 なので、デカくて不快な音を抑える使用方法にしています。
 UAD Empirical Labs EL8 Distressor(以下、Distressor)を使うのは、
①すごくクリーンに抑えられる
②ツマミが少なくて扱いやすい
③歪みの量が見えてオーバーコンプしにくい

 という、ある種「このコンプじゃなきゃできない!」という音ではありません。

 Distressorは、「1176の代わりもできる」という触れ込みのため、結構歪みの多い性質を持つコンプと誤解されがちですが、右側にある「Dist」のボタンを押さなければとてもクリーンです。
 まぁ、押したくなるんですけどね!「ヴィンテージっぽくなる」という触れ込みに弱い人が買うもんですから!
 アタックが速くても遅くても素直(癖はあるけど、往年の機器ほどではない)なので、一番わかりやすいコンプとも言えるでしょう。

 設定自体は、
・レシオは1:6(笑い声のみ叩くため、大きめのレシオ)
・アタックは3番(不自然にならない程度に速くしている)
 という単純なものです。

 また、歪みすぎるとRATIOの上の「1%THD」が黄色~赤に光ります。
 これは「全体の1%よりも多く歪んでるよ!」と教えてくれる機能で、この付近が人間が知覚できる歪みのような気がしています。
 リダクションだけ見てたら光るので、舌打ちしながらインプットの量を直すのに使います。

 私は音というよりは使い勝手が良いから使っているので、クセが少ない無料のコンプでも構わないと思います。
 アナログコンプのみで良いときは掛けないときもあります。


2 マスターにかけるやつ

①FLUX:: Elixir(マスターリミッター)

FLUX:: Elixir

 FLUX::のマスター用リミッターです。
 自然に音圧を稼ぐために入れています。

 設定は、
・Stages(何段リミッターにするか)は最も自然な4にしています。
・スレッショルド(どれくらい圧縮するか)は音圧上げのため3dBにしています。
・インプットは全体の音次第ですが、これはノベルゲームで音が小さいので12dBも上げてます。おやおや、怠慢が見てとれますね。
・アウトプットは、音圧を見て調整しています。


②A.O.M. Audio Invisible Limiter G2(リミッター)

A.O.M. Audio Invisible Limiter G2

 これはリミッターです。
 ほぼ何も変えていませんが、少しサイドの音を広げたいのでよくかけています。また、BIASをかけるとほんのり自然な押し出しが出るのでかけてます。
・「MID/SIDE」をオンに
・「BIAS」をオンに


③Youlean Loudness Meter 2(ラウドネスメーター)

Youlean Loudness Meter 2

 YouTubeでは-14dB LUFS以上の音は自動的に小さくされます(ノーマライズ)。
 なので音圧を監視するためにメーターを入れています。
(これ自体は音が変わるものではないです)

 小さくなるならなるで、別に神経質になることはないんですが、とはいえ「うっかりヘッドホンアンプの音を小さくしてて音圧間違えた」なんてことがないようにもしています。あと単純に再生する動画によって音圧違いすぎるの嫌なので…(とはいえ、結構そのときのノリで変えたりしてます)。

「音圧戦争は終わった!」という主張も、まぁ理解はしているんですけど、「じゃあヒットチャートで音圧上げてない曲なんぼほどあるんや?教えてくれや」とも思うわけです(心根がチンピラなので)。
 どんなものでも適切な付き合い方があるってことですね。


4 その他

 また、EQとしてPro-Q3も使っています。
 ただ、あとでEQ使うくらいならマイキングをきちんとすべき…と思います。(ただ、マイキングができるならPAかレコーディングエンジニアしているんで、毎日色々変えています)

 あと最近は自動翻訳を使っていてサブディスプレイ側を見ながら読んでいるので、マイクから顔を背けたり向いたりしながら話していることもあり、単純なEQじゃ難しいところがあります。

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